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公開番号2024147324
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023060260
出願日2023-04-03
発明の名称蛍光X線分析装置およびそれに用いられる治具
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01N 23/223 20060101AFI20241008BHJP(測定;試験)
要約【課題】蛍光X線分析装置において、精度良く試料を分析する。
【解決手段】蛍光X線分析装置は、X線源と、検出器と、分析部と、試料台2と、治具1とを備える。検出器は、X線源から出射した一次X線L1が分析対象の試料Sに照射されることによって、試料Sから出射する蛍光X線L2を検出する。分析部は、検出器において検出された蛍光X線L2を分析する。試料台2には、試料Sが配置される。治具1は、試料台2の上面22の上に載置され、試料Sを保持する。治具1には、貫通孔10が形成される。試料Sの分析時には、試料Sを貫通孔10を覆うように配置することが可能であり、X線源から出射された一次X線L1は貫通孔10を通過して試料に照射される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
X線源と、
前記X線源から出射した一次X線が分析対象の試料に照射されることによって、前記試料から出射する蛍光X線を検出する検出器と、
前記検出器において検出された蛍光X線を分析する分析部と、
前記試料を配置するための試料台と、
前記試料台の上面の上に載置され、前記試料を保持するための治具とを備え、
前記治具には、貫通孔が形成され、
前記試料の分析時には、前記試料を前記貫通孔を覆うように配置することが可能であり、前記X線源から出射された一次X線は前記貫通孔を通過して前記試料に照射される、蛍光X線分析装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記試料台には、開口部が形成されており、
前記試料の分析時には、前記X線源から出射された一次X線は、前記開口部と前記貫通孔とを通過して、直接試料に照射される、請求項1に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項3】
前記治具のサイズは、前記開口部のサイズより大きい、請求項2に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項4】
前記開口部は、前記試料台の法線方向から見たときに円形を有し、
前記治具は円板状に形成され、
前記治具の直径は、前記開口部の直径より大きい、請求項3に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項5】
前記貫通孔のサイズは、前記試料のサイズおよび前記X線源から照射される一次X線の照射範囲に対応する、請求項1または2に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項6】
前記治具は、平板状の保持部を含み、
前記貫通孔は、前記保持部に形成され、
前記貫通孔は、前記保持部の法線方向から見たときに円形を有し、
前記貫通孔の直径は、前記試料のサイズより小さく、前記照射範囲より大きい、請求項5に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項7】
前記貫通孔のサイズは、1mm以上10mm以下である、請求項5に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項8】
前記治具において前記試料を設置する部分の厚みは、10~500μmである、請求項1または2に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項9】
前記治具の前記貫通孔の周囲は、前記分析対象の前記試料から発生する分析対象の蛍光X線と同じ波長の蛍光X線を発生させない素材で形成される、請求項1または2に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項10】
前記素材は、透明である、請求項9に記載の蛍光X線分析装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は蛍光X線分析装置およびそれに用いられる治具に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX:Energy Dispersive X-ray Spectrometry)の用途の一つとして、宝石鑑定が知られている。宝石鑑定においては、X線源から照射された一次X線源を宝石に照射し、宝石から発生した蛍光X線を分析することにより、宝石の種類および/または産地が判別される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4398901号公報
特許第4854005号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、宝石は、EDXの試料台に載置するには、そのサイズが小さすぎる場合がある。このようにサイズの小さい試料を分析したい場合、特許第4398901号公報(特許文献1)に開示されるような、底部にフィルムを貼った筒状のホルダを用いることが可能である。より具体的には、底部のフィルムの上に試料を設置し、当該ホルダを試料台に載置することにより、フィルム越しに試料を分析することが可能である。
【0005】
しかしながら、フィルム越しに試料を分析した場合、試料から発生した特定の元素の蛍光X線がフィルムに吸収されてしまい、当該特定の元素の蛍光X線のピーク強度が大きく減衰し、正しく測定できない場合がある。これにより、試料の分析精度が低下するおそれがある。特に、試料が宝石の場合には、鑑定精度が低下するおそれがある。
【0006】
また、特許第4854005号公報(特許文献2)には、試料台の窓部の外周に段部を形成し、段部に嵌合する保持具を用いることにより、小さい試料を検査位置に配置する技術が開示されている。しかし、このような保持具を使用する場合、保持具の取り外しに手間がかかるおそれがある。
【0007】
本開示は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、蛍光X線分析装置において、簡便かつ精度良く試料を分析することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様は、蛍光X線分析装置に関する。蛍光X線分析装置は、X線源と、検出器と、分析部と、試料台と、治具とを備える。検出器は、X線源から出射した一次X線が分析対象の試料に照射されることによって、試料から出射する蛍光X線を検出する。分析部は、検出器において検出された蛍光X線を分析する。試料台には、試料が配置される。治具は、試料台の上面の上に載置され、試料を保持する。治具には、貫通孔が形成される。試料の分析時には、試料を貫通孔を覆うように配置することが可能であり、X線源から出射された一次X線は貫通孔を通過して試料に照射される。
【0009】
本発明の他の態様は、治具に関する。治具は、X線源から出射した一次X線が試料台に配置される試料に照射されることによって、試料から出射する蛍光X線を分析する蛍光X線分析装置において、試料台の上面の上に載置され、試料を保持する。治具は、試料を保持するための保持部を含む。保持部には、貫通孔が形成されている。蛍光X線分析装置における試料の分析時には、試料を貫通孔を覆うように配置することが可能であり、X線源から出射された一次X線を貫通孔を通過して試料に照射することが可能である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、蛍光X線分析装置において、精度良く試料を分析することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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