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公開番号2025021597
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125407
出願日2023-08-01
発明の名称データ解析システム及びコンピュータプログラム
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人野口新生特許事務所,個人
主分類G01N 30/86 20060101AFI20250206BHJP(測定;試験)
要約【課題】分析条件の予測式の信頼性を判断するための材料を提供する。
【解決手段】複数の分析結果の実測値をそれぞれ対応するグラジエント条件と関連付けて分析データとして記憶する分析データ記憶部2、分析条件から分析結果の予測値を算出するための予測式の基礎となるモデル式を記憶するモデル式記憶部4、分析データ、及びモデル式を用いて演算処理を行なうデータ処理部6を備える。データ処理部6は、分析データ記憶部2に記憶されている分析結果の実測値を、モデル式記憶部4に記憶されているモデル式に適用することにより試料についての予測式を生成するように構成された予測式生成部10を備える。さらに、予測式生成部10により生成された予測式を用いて算出される2以上の分析条件それぞれの分析結果の予測値と分析結果の実測値との相関関係を示す相関データを生成するように構成された相関データ生成部12を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の分析条件をそれぞれ使用して実行して得られた複数の分析結果の実測値をそれぞれ対応する前記分析条件と関連付けて分析データとして記憶する分析データ記憶部と、
分析条件を変数として含み、分析条件から分析結果の予測値を算出するための予測式の基礎となるモデル式を記憶するモデル式記憶部と、
前記分析データ記憶部に記憶されている前記分析データ、及び前記モデル式記憶部に記憶されている前記モデル式を用いて演算処理を行なうデータ処理部と、を備え、
前記データ処理部は、
前記分析データ記憶部に記憶されている前記複数の分析結果の実測値をそれぞれ対応する前記分析条件とともに前記モデル式記憶部に記憶されている前記モデル式に適用することにより前記試料についての前記予測式を生成するように構成された予測式生成部と、
前記予測式生成部により生成された前記予測式を用いて算出される2以上の分析条件のそれぞれの前記分析結果の予測値と前記分析結果の実測値との相関関係を示す相関データを生成するように構成された相関データ生成部と、を備えている、データ解析システム。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記相関データは、互いに交差する2つの軸の一方を前記分析条件ごとの前記分析結果の実測値の軸、他方を前記分析条件ごとの前記分析結果の予測値の軸とする2次元グラフを含む、請求項1に記載のデータ解析システム。
【請求項3】
前記相関データは、前記複数の分析条件についての前記分析結果の実測値と前記分析結果の予測値との乖離度を加味した前記予測式の信頼性情報を含む、請求項1に記載のデータ解析システム。
【請求項4】
前記分析結果は、前記試料に含まれる各成分の保持時間を含む、請求項1に記載のデータ解析システム。
【請求項5】
前記分析結果は、前記試料に含まれる各成分のピーク幅を含む、請求項1に記載のデータ解析システム。
【請求項6】
ディスプレイをさらに備え、
前記データ処理部は、前記相関データ生成部により生成された前記相関データを前記ディスプレイに表示するように構成されている、請求項1に記載のデータ解析システム。
【請求項7】
前記2以上の分析条件は前記複数の分析条件以外の分析条件を含む、請求項1に記載のデータ解析システム。
【請求項8】
コンピュータに導入することにより請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ解析システムを構築するように構成されたコンピュータプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、試料についての最適なグラジエント分析の探索等に使用されるデータ解析システム及びコンピュータプログラムに関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
ある試料について液体クロマトグラフィ分析の分析メソッド(移動相流量、カラム温度、グラジエント条件等の分析条件のセット)を開発する場合、ユーザ自身が、グラジエント条件などの分析条件が互いに異なる複数の分析メソッドを作成し、各分析メソッドを使用して試料の分析を実行して得られたクロマトグラムのうち各ピークが最も分離しかつ各ピーク成分の溶出が早い分析メソッドを探索するという作業を行なうことが一般的である。
【0003】
一方で、対象試料の分析に最適な分析条件の探索を補助するためのソフトウェアも存在する。そのようなソフトウェアは、複数の分析条件で対象試料の分析を行なって取得したクロマトグラムから、分析条件と分析結果(保持時間及びピーク幅))との相関関係を示す予測式を対象試料中の成分ごとに作成し、作成した成分ごとの予測式に基づいて対象試料の分析に最適な分析条件を予測してユーザに提示するという機能を有する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Weiqiang Hao, et.al.,Computer aided optimization of multilinear gradient elution in liquid chromatography,Journal of Chromatography A,Volume 1635,2021,461754,ISSN 0021-9673,
P.J. Schoenmakers, et.al., Gradient selection in reversed-phase liquid chromatography J. Chromatogr., 149 (C) (1978), pp. 519-537
M.A. Quarry, et.al., Prediction of precise isocratic retention data from two or more gradient elution runs. Analysis of some associated errors Anal. Chem., 58 (4) (1986), pp. 907-917
S.R. Gallant, et.al., Modeling gradient elution of proteins in ion-exchange chromatography AIChE J, 42 (9) (1996), pp. 2511-2520
J.J. Baeza-Baeza, et.al., Approaches to model the retention and peak profile in linear gradient reversed-phase liquid chromatography J. Chromatogr. A, 1284 (2013), pp. 28-35
U.D. Neue, et.al., Peak compression in reversed-phase gradient elution J. Chromatogr. A, 1111 (2006), pp. 32-39
Weiqiang Hao, et.al., Influence of the pre-elution of solute in initial mobile phase on retention time and peak compression under linear gradient elution, Journal of Chromatography A,Volume 1618,2020,460858,ISSN 0021-9673,
H. Poppe, et.al., Peak width in solvent-programmed chromatography I. General description of peak broadening in solvent-programmed elution J. Chromatogr., 204 (1981), pp. 77-84
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のソフトウェアによる最適な分析条件の予測において、予測式の作成に使用される分析条件と分析結果によっては、信頼性の高い予測式が作成される場合もあれば信頼性の低い予測式が作成される場合もある。信頼性の低い不正確な予測式に基づいて対象試料の分析に最適な分析条件の予測を行なうと、実際には適当でない分析条件が最適な分析条件として予測される可能性があり、予測された分析条件で分析を行なってもユーザの期待したクロマトグラムが得られる可能性も低い。逆に、信頼性の高い正確な予測式に基づいて対象試料の分析に最適な分析条件の予測を行えば、予測された分析条件が実際に最適である可能性が高く、予測された分析条件で分析を行なえばユーザの期待したクロマトグラムが得られる可能性も高い。
【0006】
しかし、作成された予測式が信頼性の高いものであるのか低いものであるのかを判断する材料がなく、対象試料の分析に最適であると予測された分析条件が実際に最適であるのか否かをユーザが判断することは困難であった。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、予測式の信頼性を判断するための材料をユーザに提供できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るデータ解析システムは、
複数の分析条件をそれぞれ使用して実行して得られた複数の分析結果の実測値をそれぞれ対応する前記分析条件と関連付けて分析データとして記憶する分析データ記憶部と、
分析条件を変数として含み、分析条件から分析結果の予測値を算出するための予測式の基礎となるモデル式を記憶するモデル式記憶部と、
前記分析データ記憶部に記憶されている前記分析データ、及び前記モデル式記憶部に記憶されている前記モデル式を用いて演算処理を行なうデータ処理部と、を備え、
前記データ処理部は、
前記分析データ記憶部に記憶されている前記複数の分析結果の実測値をそれぞれ対応する前記分析条件とともに前記モデル式記憶部に記憶されている前記モデル式に適用することにより前記試料についての前記予測式を生成するように構成された予測式生成部と、
前記予測式生成部により生成された前記予測式を用いて算出される2以上の分析条件それぞれの前記分析結果の予測値と前記分析結果の実測値との相関関係を示す相関データを生成するように構成された相関データ生成部と、を備えている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るデータ解析システムによれば、予測式を用いて算出される分析条件ごとの分析結果の予測値と分析結果の実測値との相関関係を示す相関データが生成されるので、生成された相関データを予測式の信頼性を判断するための材料とすることができる。これにより、予測式の信頼性を判断するための材料をユーザに提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
データ解析システムの構成の一実施例を示すブロック図である。
信頼性情報を表示する画面の一例を示す図である。
同実施例において実施されるデータ解析処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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