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公開番号
2024147216
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-16
出願番号
2023060085
出願日
2023-04-03
発明の名称
酸性飲料及びインスタント酸性飲料用粉末組成物
出願人
味の素株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
2/52 20060101AFI20241008BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】優れた整腸作用を有する酸性飲料、及び当該酸性飲料を製造するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物の提供。
【解決手段】タンパク質を含有する可食性液体に溶解させることにより酸性飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物であって、増粘剤を含有しており、前記インスタント酸性飲料用粉末組成物を前記可食性液体に溶解させることにより調製される酸性飲料の粘度が、8.0mPa/s以上であることを特徴とする、インスタント酸性飲料用粉末組成物、及び、便通状態の改善を目的として摂取される酸性飲料であって、増粘剤を含有し、飲料の粘度が、8.0mPa/s以上である、酸性飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
タンパク質を含有する可食性液体に溶解させることにより酸性飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物であって、
増粘剤を含有しており、
前記インスタント酸性飲料用粉末組成物を前記可食性液体に溶解させることにより調製される酸性飲料の粘度が、8.0mPa/s以上であることを特徴とする、インスタント酸性飲料用粉末組成物。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
さらに、デキストリンを含有する、請求項1に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
【請求項3】
前記増粘剤が、ペクチン及びキサンタンガムからなる群より選択される1種以上である、請求項1又は2に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
【請求項4】
前記可食性液体が、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクである、請求項1又は2に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
【請求項5】
さらに、有機酸を含有する、請求項1又は2に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
【請求項6】
さらに、マンノースを主体とした単糖類が1~10分子結合したオリゴ糖類を含有する、請求項1又は2に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物を、タンパク質を含有する可食性液体に溶解させて、粘度が8.0mPa/s以上である酸性飲料を調製する、酸性飲料の製造方法。
【請求項8】
酸性飲料の機能を改善する方法であって、
酸性飲料の粘度を8.0mPa/s以上になるように調整して、当該酸性飲料の整腸作用を向上させる、酸性飲料の機能改善方法。
【請求項9】
前記酸性飲料の粘度を、増粘剤を含有させて調整する、請求項8に記載の酸性飲料の機能改善方法。
【請求項10】
便通状態の改善を目的として摂取される酸性飲料であって、
増粘剤を含有し、
飲料の粘度が、8.0mPa/s以上である、酸性飲料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物性ミルクや植物性ミルクなどのタンパク質を含有する可食性液体に溶解させることによって酸性飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用組成物、及び当該組成物から調製される酸性飲料に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
飲料の可溶性固形分を主要原料とするインスタント飲料用組成物は、一般的に粉末であって、水等の液体に溶解させることによりインスタント飲料を調製するものであり、近年、その手軽さから非常に人気が高い。例えば、インスタント飲料用組成物を牛乳に溶解させることにより、牛乳のコクや風味を有する飲料を手軽に調製できる。特に、最近では、ヨーグルト飲料などの酸性飲料を、牛乳に溶解させるだけで製造できるインスタント酸性飲料用粉末組成物の人気が高い。
【0003】
牛乳には、水とは異なり、タンパク質をはじめとする様々な成分が含有されている。このため、インスタント飲料用組成物の組成によっては、牛乳に含まれている成分と相互作用し、飲料としての品質が損なわれる場合がある。特に、酸性ミルク飲料等の酸性飲料を調製する場合には、当該酸性飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用組成物には有機酸等の酸性成分が多く含まれているため、これを牛乳に溶解させると、pHが急激に低下してしまう。この結果、牛乳中のタンパク質が凝集してカードとホエーに分離してしまい、酸性飲料は調製できなくなる。
【0004】
インスタント酸性飲料用組成物を牛乳に溶解させた際にカードの発生を抑制する方法が幾つか報告されている。例えば、特許文献1には、粉末組成物を、有機酸と緩衝剤とを水に溶解した溶液で被覆して乾燥させる方法が開示されている。有機酸が緩衝剤と共に粉末組成物の表面に存在していることにより、牛乳に溶解させた際に、適度な酸味を有しつつもカードの発生が抑えられた飲料が調製できる。また、特許文献2には、微粉末酸味料を含む粉末組成物を、乳化剤を含むバインダー液で被覆して乾燥させて得られるインスタント酸性飲料用粉末組成物が開示されている。当該粉末組成物では、酸味料を微粉末の状態で含有しているため、牛乳に溶解した際にカードが発生しにくい。
【0005】
一方で、D-マンノースがβ-1,4結合した化合物であるβ-1,4マンノビオースなどのβ-1,4-マンノオリゴ糖の持つ生理機能が注目されている。また、人間の糖タンパク質の糖鎖の重要な部分構造にはD-マンノースがβ-1,4結合したマンノオリゴ糖が含まれており、飲食品原料としてのみならず、医薬品の原料としての応用も期待されている。例えば、特許文献3には、マンノースを構成糖とするオリゴ糖類を経口摂取することにより、血清中の総コレステロールや中性脂肪の量が低下することが開示されている。また、特許文献4には、マンノースを主体とした単糖類が1~10分子結合したオリゴ糖類を経口摂取することにより、肌の水分含量が増大することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭61-1346号公報
特開2016-21878号公報
特開2006-169256号公報
特開2015-189738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、優れた整腸作用を有する酸性飲料、及び当該酸性飲料を製造するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、タンパク質を含有する酸性飲料において、粘度を特定の範囲内に調整することによって、整腸作用に優れた酸性飲料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
[1] タンパク質を含有する可食性液体に溶解させることにより酸性飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物であって、
増粘剤を含有しており、
前記インスタント酸性飲料用粉末組成物を前記可食性液体に溶解させることにより調製される酸性飲料の粘度が、8.0mPa/s以上であることを特徴とする、インスタント酸性飲料用粉末組成物。
[2] さらに、デキストリンを含有する、前記[1]のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
[3] 前記増粘剤が、ペクチン及びキサンタンガムからなる群より選択される1種以上である、前記[1]又は[2]のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
[4] 前記可食性液体が、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクである、前記[1]~[3]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物。
[5] さらに、有機酸を含有する、前記[1]~[4]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物。
[6] さらに、マンノースを主体とした単糖類が1~10分子結合したオリゴ糖類を含有する、前記[1]~[5]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物。
[7] 前記[1]~[6]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物を、タンパク質を含有する可食性液体に溶解させて、粘度が8.0mPa/s以上である酸性飲料を調製する、酸性飲料の製造方法。
[8] 酸性飲料の機能を改善する方法であって、
酸性飲料の粘度を8.0mPa/s以上になるように調整して、当該酸性飲料の整腸作用を向上させる、酸性飲料の機能改善方法。
[9] 前記酸性飲料の粘度を、増粘剤を含有させて調整する、前記[8]の酸性飲料の機能改善方法。
[10] 便通状態の改善を目的として摂取される酸性飲料であって、
増粘剤を含有し、
飲料の粘度が、8.0mPa/s以上である、酸性飲料。
[11] さらに、デキストリンを含有する、前記[10]の酸性飲料。
[12] 前記増粘剤が、ペクチン及びキサンタンガムからなる群より選択される1種以上である、前記[10]又は[11]の酸性飲料。
[13] さらに、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクを含有する、前記[10]~[12]のいずれかの酸性飲料。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、動物性ミルクや植物性ミルクのようなタンパク質を含有する可食性液体に溶解させることによって、整腸作用に優れた酸性飲料を調製することができるインスタント酸性飲料用粉末組成物が得られる。また、当該インスタント酸性飲料用粉末組成物を用いることにより、簡便に、整腸作用に優れた酸性飲料を製造できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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