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公開番号2024147175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023060020
出願日2023-04-03
発明の名称溶接装置
出願人株式会社ダイヘン
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B23K 9/18 20060101AFI20241008BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】作業者への作業負担を軽減し、容易にノズルの高さ位置を調節することが可能な構成を備える溶接装置を提供する。
【解決手段】この溶接装置においては、ノズルは、ワイヤ供給部側に位置するベース側ノズル41と、溶接対象箇所側に位置する溶接対象側ノズル42と、ベース側ノズル41と溶接対象側ノズル42との間に設けられ、ベース側ノズル41に対して、溶接対象側ノズル42を上下方向に移動可能に保持する長さ調節機構43と、を備える。本開示の溶接装置によれば、作業者への作業負担を軽減し、容易にノズルの高さ位置を調節することが可能な構成を備える溶接装置の提供を可能とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
移動可能な台車と、
前記台車に支持され、溶接対象箇所にワイヤを供給するワイヤ供給部と、
前記ワイヤ供給部から前記溶接対象箇所の下方に向かって延び、前記ワイヤ供給部から供給される前記ワイヤを、前記溶接対象箇所に案内するノズルと、
を備え、
前記ノズルは、
前記ワイヤ供給部側に位置するベース側ノズルと、
前記溶接対象箇所側に位置する溶接対象側ノズルと、
前記ベース側ノズルと前記溶接対象側ノズルとの間に設けられ、前記ベース側ノズルに対して、前記溶接対象側ノズルを上下方向に移動可能に保持する長さ調節機構と、
を備える、溶接装置。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記長さ調節機構は、
前記ベース側ノズルの下端側および前記溶接対象側ノズルの上端側のいずれか一方が、いずれか他方を受入れることにより、前記ベース側ノズルに対して、前記溶接対象側ノズルを上下方向に移動可能に保持する、
請求項1に記載の溶接装置。
【請求項3】
前記長さ調節機構は、
前記溶接対象側ノズルの前記上端側を受入れる筒状部と、
前記筒状部を半径方向に締め付けることにより、前記溶接対象側ノズルの前記上端側を前記筒状部に固定する締付機構と、
を含む、請求項2に記載の溶接装置。
【請求項4】
前記締付機構は、
前記筒状部の下端に設けられ、前記溶接対象側ノズルの上下方向に対して交差する横方向に延び、前記溶接対象側ノズルの前記上端側を挟み込むように設けられる一対の横クランプ部と、
一対の前記横クランプ部を近接させることで前記溶接対象側ノズルの前記上端側を締め付けて前記溶接対象側ノズルを前記筒状部に固定するネジ機構と、
を含む、請求項3に記載の溶接装置。
【請求項5】
前記締付機構は、
前記筒状部の下端に設けられ、前記溶接対象側ノズルの上下方向に対して並行に延び、前記溶接対象側ノズルの前記上端側を挟み込むように設けられる一対の縦クランプ部と、
一対の前記縦クランプ部を近接させることで前記溶接対象側ノズルの前記上端側を締め付けて前記溶接対象側ノズルを前記筒状部に固定するネジ機構と、
を含む、請求項3に記載の溶接装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接装置の構成に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
サブマージアーク自動溶接を行なうための溶接装置においては、溶接現場の状況に応じて、ワイヤに電力を供給するためのノズルの高さ位置(溶接位置からの高さ)を調節する必要がある。ノズルの高さ位置を調節する機構として、たとえば、実開昭58-23281号公報(特許文献1)、実開昭60-11178号公報(特許文献2)、および、特開2007-90410号公報(特許文献3)に開示される機構が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭58-23281号公報
実開昭60-11178号公報
特開2007-90410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記各特許文献に開示される機構はいずれも、ノズルの長さを調節するには大がかりな構成を有している。たとえば、長さを調節するために長さの異なる複数のエクステンションと呼ばれる部材を別途設け、適切な長さのエクステンションに交換することで、ノズルの長さが調節される。
【0005】
しかしながら、ノズルの長さ調節する毎に、エクステンションを交換する作業が必要となり、作業者への交換作業が大きな負担となっており、作業者への交換作業負担を軽減することが可能な長さ調節機構を備える溶接装置の提供が望まれている。
【0006】
この開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、作業者への作業負担を軽減し、容易にノズルの長さ調節することが可能な構成を備える溶接装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本開示の溶接装置においては、移動可能な台車と、上記台車に支持され、溶接対象箇所にワイヤを供給するワイヤ供給部と、上記ワイヤ供給部から上記溶接対象箇所の下方に向かって延び、上記ワイヤ供給部から供給される上記ワイヤを、上記溶接対象箇所に案内するノズルと、を備え、上記ノズルは、上記ワイヤ供給部側に位置するベース側ノズルと、上記溶接対象箇所側に位置する溶接対象側ノズルと、上記ベース側ノズルと上記溶接対象側ノズルとの間に設けられ、上記ベース側ノズルに対して、上記溶接対象側ノズルを上下方向に移動可能に保持する長さ調節機構と、を備える。
【0008】
[2]:[1]に記載の溶接装置において、上記長さ調節機構は、上記ベース側ノズルの下端側および上記溶接対象側ノズルの上端側のいずれか一方が、いずれか他方を受入れることにより、上記ベース側ノズルに対して、上記溶接対象側ノズルを上下方向に移動可能に保持する。
【0009】
[3]:[2]に記載の溶接装置において、上記長さ調節機構は、上記溶接対象側ノズルの上記上端側を受入れる筒状部と、上記筒状部を半径方向に締め付けることにより、上記溶接対象側ノズルの上記上端側を上記筒状部に固定する締付機構と、を含む。
【0010】
[4]:[3]に記載の溶接装置において、上記締付機構は、上記筒状部の下端側に設けられ、上記溶接対象側ノズルの上下方向に対して交差する横方向に延び、上記溶接対象側ノズルの上記上端側を挟み込むように設けられる一対の横クランプ部と、一対の上記横クランプ部を近接させることで上記溶接対象側ノズルの上記上端側を締め付けて上記溶接対象側ノズルを上記筒状部に固定するネジ機構と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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