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公開番号2024145875
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058426
出願日2023-03-31
発明の名称サーバ装置、制御方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04W 28/084 20230101AFI20241004BHJP(電気通信技術)
要約【課題】移動装置(モビリティ端末)が所望のネットワークスライスへの接続を維持しながら目的地まで移動できる経路を探索することを可能にする。
【解決手段】サーバ装置20は、移動装置10の現在地及び目的地を示す情報と、移動装置10が使用するネットワークスライスの識別子とに基づいて、ネットワークスライスの負荷状況であって、現在地から目的地まで移動する場合に移動装置10の接続対象となるセルごとの負荷状況の分析を求める分析要求を、分析ノード30へ送信する。サーバ装置20は、分析ノード30から受信される分析結果に基づいて、現在地から目的地まで移動装置が移動するための移動経路を決定し、決定された移動経路を示す経路情報を、移動装置10へ通知する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
移動装置のための経路探索を行うサーバ装置であって、
前記移動装置の現在地及び目的地を示す情報と、前記移動装置が移動通信ネットワークにおいて使用するネットワークスライスの識別子とに基づいて、前記ネットワークスライスの負荷状況であって、前記現在地から前記目的地まで移動する場合に前記移動装置の接続対象となるセルごとの負荷状況の分析を求める分析要求を、前記移動通信ネットワークの分析ノードへ送信する要求手段と、
前記分析要求に対する応答として前記分析ノードから受信される分析結果に基づいて、前記現在地から前記目的地まで前記移動装置が移動するための移動経路を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された前記移動経路を示す経路情報を、前記移動装置へ通知する通知手段と、
を備える、サーバ装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記決定手段は、前記分析結果に基づいて、前記現在地から前記目的地までの経路であって、当該経路上のいずれのセルにおいても前記ネットワークスライスを使用可能である経路を、前記移動経路として決定する、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記分析結果は、分析対象のセルごとの、前記識別子に対応するネットワークスライスの負荷の大きさを示すパラメータ値を含み、
前記決定手段は、前記パラメータ値が負荷閾値を下回っている場合に、対応するセルにおいて前記ネットワークスライスを使用可能であると判定する、請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記パラメータ値は、前記識別子に対応するネットワークスライスについての、登録UE(ユーザ装置)数、確立されているPDU(パケットデータユニット)セッション数、無線リソースの利用率、又は輻輳レベルの少なくともいずれか一つを含む、請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記要求手段は、前記現在地及び前記目的地を示す情報と前記識別子とを含み、前記現在地から前記目的地までの経路の探索を求める探索要求を、前記移動装置から受信すると、当該探索要求に従って前記分析要求を前記分析ノードへ送信する、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記分析ノードは、前記分析要求に従って前記分析を実行するネットワークデータ分析機能(NWDAF)を実装している、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記要求手段は、
前記現在地から前記目的地までの1つ以上の候補経路を生成し、
前記1つ以上の候補経路のそれぞれについて、候補経路上で接続対象となる各セルを分析対象のセルとして決定し、
前記分析対象のセルのリストと前記識別子とを含む前記分析要求を、前記分析ノードへ送信し、
前記決定手段は、前記分析ノードから受信される前記分析結果としての、前記リストに含まれる各セルにおける、前記識別子に対応するネットワークスライスの負荷状況に基づいて、前記1つ以上の候補経路のうちで前記移動経路を決定する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記要求手段は、
前記1つ以上の候補経路のそれぞれについて、候補経路上で接続対象となる各セルを前記移動装置が通過する通過予定時間を求め、当該通過予定時間に基づいて各セルの分析対象時間を決定し、
前記分析対象のセルのリストと、当該リストに含まれる各セルの分析対象時間と、前記識別子とを含む前記分析要求を、前記分析ノードへ送信する、請求項7に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記通知手段は、前記ネットワークスライスを使用可能な候補経路が存在しない場合、前記現在地から前記目的地まで前記ネットワークスライスを使用可能な経路が存在しないことを示す通知を、前記移動装置へ送信する、請求項7に記載のサーバ装置。
【請求項10】
地図情報データベースと、各セルによってカバーされるエリアを示すセルカバー情報データベースとを更に備え、
前記要求手段は、
前記地図情報データベースに基づいて、前記現在地から前記目的地までの1つ以上の候補経路を生成し、
前記セルカバー情報データベースに基づいて、前記1つ以上の候補経路のそれぞれについて、候補経路上で接続対象となるセルを特定する、請求項7に記載のサーバ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信ネットワークのネットワークスライスを使用する移動装置のための経路探索を行うサーバ装置、制御方法及びプログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動運転車、コネクティッドカー、ドローン、及び搬送用ロボット等の移動装置(モビリティ端末)が移動する際に、例えば遠隔監視又は遠隔制御のために、クラウドコンピューティングとの連携が必要となりうる。その場合、モビリティ端末が、移動経路上の接続対象の各基地局との間で安定的に無線通信を行いながら目的地まで移動することが求められる。特許文献1には、無線通信により遠隔で移動体を監視する際に安定的な無線通信を実現するために、位置と無線通信品質と基地局識別情報とが関連付けられた情報に基づいて経路を探索し、経路情報を移動体に提供する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-072934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モビリティ端末が様々な場所へ移動する場合に、要求される通信品質(遅延、ジッタ、及び通信容量)を満たす無線通信を各基地局との間で行えるようにするために、ネットワークスライシング技術を活用することが想定される。しかし、モビリティ端末が目的地までの移動する間に接続する基地局において、例えば、所望のネットワークスライスに接続するユーザ数の増加に伴って無線リソースの不足が生じると、モビリティ端末が所望のネットワークスライスに接続できなくなりうる。その場合、モビリティ端末を停止又は減速させる必要が生じる等、モビリティ端末の運行に支障が生じるとともに、継続的なモビリティ端末の監視ができなくなりうる。
【0005】
本発明は、移動装置(モビリティ端末)が所望のネットワークスライスへの接続を維持しながら目的地まで移動できる経路を探索することを可能にする技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るサーバ装置は、移動装置のための経路探索を行うサーバ装置であって、前記移動装置の現在地及び目的地を示す情報と、前記移動装置が移動通信ネットワークにおいて使用するネットワークスライスの識別子とに基づいて、前記ネットワークスライスの負荷状況であって、前記現在地から前記目的地まで移動する場合に前記移動装置の接続対象となるセルごとの負荷状況の分析を求める分析要求を、前記移動通信ネットワークの分析ノードへ送信する要求手段と、前記分析要求に対する応答として前記分析ノードから受信される分析結果に基づいて、前記現在地から前記目的地まで前記移動装置が移動するための移動経路を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された前記移動経路を示す経路情報を、前記移動装置へ通知する通知手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、移動装置が所望のネットワークスライスへの接続を維持しながら目的地まで移動できる経路を探索することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
通信ネットワークの構成例を示す図
ネットワークスライスの負荷状況に基づく経路探索の例を示す図。
サーバ装置の構成例を示すブロック図。
通信システムにおいて実行される処理のシーケンスの例を示すシーケンス図。
通信システムにおいて実行される処理のシーケンスの例を示すシーケンス図。
通信システムにおいて実行される処理のシーケンスの例を示すシーケンス図。
通信システムにおいて実行される処理のシーケンスの例を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうちの二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<通信ネットワークの構成>
図1は、本開示の実施形態に係る通信ネットワークの構成例を示す。移動通信ネットワーク40は、1つ以上のデータネットワーク(DN)へのアクセスを、移動通信ネットワーク40に接続する移動装置10へ提供する。当該1つ以上のDNには、少なくともインターネット50が含まれる。移動通信ネットワーク40には、それぞれ異なるネットワーク要件(サービス要件)に対応する複数の論理ネットワークとして複数のネットワークスライス(以下、単に「スライス」とも称する。)を設定(形成)可能である。移動通信ネットワーク40は、一例として第5世代(5G)の移動通信ネットワークとして構成されるが、ネットワークスライシングが適用可能である限り、5Gの移動通信ネットワークに限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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