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公開番号2024163593
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079344
出願日2023-05-12
発明の名称効率的な接続処理のための基地局装置、端末装置、制御方法、及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04W 48/08 20090101AFI20241115BHJP(電気通信技術)
要約【課題】端末装置における条件付きハンドオーバや条件付きのセカンダリセルの追加又は変更に関するリファレンスコンフィグとデルタコンフィグとを用いた設定処理を効率的に行うこと。
【解決手段】基地局装置は、接続中の端末装置における条件付きハンドオーバ(CHO)または条件付きセカンダリセルの追加または変更(CPAC)のための複数のセルに関する設定情報を生成するための情報であって、複数のセルのうちの2つ以上のセルに共通のリファレンスコンフィグであってそのリファレンスコンフィグを一意に特定する識別情報が割り当てられたリファレンスコンフィグと、その2つ以上のセルのそれぞれに固有のデルタコンフィグと、そのデルタコンフィグが組み合わせられるべきリファレンスコンフィグの識別情報と、を含む情報を取得し、その情報とCHOまたはCPACを実行する条件とを端末装置へ提供する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
基地局装置であって、
接続中の端末装置における条件付きハンドオーバ(CHO)または条件付きセカンダリセルの追加または変更(CPAC)のための複数のセルに関する設定情報を生成するための情報であって、前記複数のセルのうちの2つ以上のセルに共通のリファレンスコンフィグであって当該リファレンスコンフィグを一意に特定する識別情報が割り当てられた前記リファレンスコンフィグと、当該2つ以上のセルのそれぞれに固有のデルタコンフィグと、前記デルタコンフィグが組み合わせられるべきリファレンスコンフィグの前記識別情報と、を含む前記情報を取得する取得手段と、
前記情報と前記CHOまたは前記CPACを実行する条件とを前記端末装置へ提供する提供手段と、
を有することを特徴とする基地局装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記取得手段は、前記2つ以上のセルに共通の第1のリファレンスコンフィグと前記2つ以上のセルと異なる別のセルの前記デルタコンフィグと組み合わせて使用される第2のリファレンスコンフィグとを取得し、
前記第1のリファレンスコンフィグと前記第2のリファレンスコンフィグは、それぞれ異なる前記識別情報を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項3】
前記取得手段は、第1のリファレンスコンフィグを生成し、前記2つ以上のセルを形成する他の基地局装置に当該第1のリファレンスコンフィグを通知して、当該2つ以上のセルの前記デルタコンフィグを生成するように指示を送信し、当該指示への応答を受信することにより、当該2つ以上のセルの前記デルタコンフィグを取得すると共に、当該2つ以上のセルの前記デルタコンフィグと組み合わせられるべきリファレンスコンフィグの識別情報として、生成した当該第1のリファレンスコンフィグの識別情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項4】
前記取得手段は、生成した前記第1のリファレンスコンフィグの使用が前記他の基地局装置によって拒否された場合に、前記応答において、前記第1のリファレンスコンフィグと異なる第2のリファレンスコンフィグと、前記2つ以上のセルの前記デルタコンフィグであって、前記第2のリファレンスコンフィグと組み合わせられるべき前記デルタコンフィグと、当該2つ以上のセルの前記デルタコンフィグと組み合わせられるべきリファレンスコンフィグの識別情報として、前記第2のリファレンスコンフィグの識別情報を取得する、ことを特徴とする請求項3に記載の基地局装置。
【請求項5】
前記取得手段は、前記2つ以上のセルを形成する他の基地局装置に対して、前記リファレンスコンフィグと前記デルタコンフィグとを生成するように指示し、当該指示への応答を受信することにより、前記リファレンスコンフィグと、前記2つ以上のセルの前記デルタコンフィグであって、当該リファレンスコンフィグと組み合わせられるべき前記デルタコンフィグと、当該2つ以上のセルの前記デルタコンフィグと組み合わせられるべきリファレンスコンフィグの識別情報として、当該リファレンスコンフィグの識別情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項6】
前記取得手段は、前記他の基地局装置へ、当該他の基地局装置が使用可能な前記識別情報を通知して、前記リファレンスコンフィグと前記デルタコンフィグとを生成するように指示し、前記他の基地局装置から、通知した前記識別情報に関連付けられたリファレンスコンフィグを含んだ前記応答を受信する、ことを特徴とする請求項5に記載の基地局装置。
【請求項7】
前記取得手段は、前記他の基地局装置へ、前記他の基地局装置が使用可能な前記識別情報の最大数を通知して、当該最大数を超えない数の前記リファレンスコンフィグと、当該リファレンスコンフィグを使用する前記デルタコンフィグと、を生成するように指示し、前記他の基地局装置から、前記最大数を超えない数のリファレンスコンフィグを含んだ前記応答を受信する、ことを特徴とする請求項5に記載の基地局装置。
【請求項8】
前記取得手段は、複数の他の基地局装置に対して、前記リファレンスコンフィグと前記デルタコンフィグとを生成するように指示し、
前記識別情報は、前記複数の他の基地局装置のそれぞれを示す第1の識別情報と前記複数の他の基地局装置のそれぞれが、生成した前記リファレンスコンフィグに対して付与した第2の識別情報とから構成される、
ことを特徴とする請求項5に記載の基地局装置。
【請求項9】
前記リファレンスコンフィグおよび前記デルタコンフィグの有効または無効を前記端末装置へ指示する指示手段をさらに有し、
前記リファレンスコンフィグが無効とされた場合に、当該リファレンスコンフィグと組み合わせられるべき前記デルタコンフィグは無効とされる、
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項10】
端末装置であって、
接続中の基地局装置から、条件付きハンドオーバ(CHO)または条件付きセカンダリセルの追加または変更(CPAC)のための複数のセルに関する設定情報を生成するための情報であって、前記複数のセルのうちの2つ以上のセルに共通のリファレンスコンフィグであって当該リファレンスコンフィグを一意に特定する識別情報が割り当てられた前記リファレンスコンフィグと、当該2つ以上のセルのそれぞれに固有のデルタコンフィグと、前記デルタコンフィグが組み合わせられるべきリファレンスコンフィグの前記識別情報と、を含む前記情報と、前記CHOまたは前記CPACを実行する条件と、を取得する取得手段と、
前記2つ以上のセルの少なくともいずれかのセルについて、前記デルタコンフィグと、当該デルタコンフィグと組み合わせられるべきと前記識別情報によって指定される前記リファレンスコンフィグとを用いて、当該セルでの通信のための設定情報を生成する生成手段と、
前記条件が満たされたことに応じて、生成した前記設定情報を用いて前記CHOまたは前記CPACを実行する実行手段と、
を有することを特徴とする端末装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無線接続処理の効率化技術に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
セルラ通信システムでは、通信の連続性を確保するために、端末装置の移動などに応じてその端末装置の接続先を切り替えるハンドオーバ技術が用いられている。ハンドオーバは、端末装置において接続中の無線リンクの通信品質が劣化した後にコアネットワーク側におけるハンドオーバのための設定処理が開始され、基地局装置から端末装置への指示メッセージが送信されるのが標準的な手法である。しかしながら、この手法では、実際に通信品質が劣化してからハンドオーバの指示が送信されるまでの処理に時間を要するため、通信できない又は通信品質が不十分な時間が長期化してしまいうる。これに対して、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において、この設定処理を事前に実行しておき、端末装置において所定の条件が満たされた場合に、基地局装置からの指示メッセージを受信せずに接続先のセルを切り替える手法が議論されている(非特許文献1参照)。所定の条件は、例えば、端末装置において、隣接セルの無線品質が接続中のセルの無線品質より所定レベル以上良好となった場合や接続中のセルの無線品質が所定値以下となった場合を含む。この手法によれば、ハンドオーバが実行されるべき通信品質の低下などが生じる前にコアネットワーク側におけるハンドオーバの設定処理が完了しているため、通信できない又は通信品質が不十分な時間を大幅に低減することができる。このようなハンドオーバを条件付きハンドオーバ又はCHOと呼ぶ。
【0003】
同様に、端末装置が複数のセルに接続するマルチコネクティビティ(MC)等において、設定処理を事前に実行しておき、端末装置において所定の条件が満たされた場合に、基地局装置からの指示メッセージを受信せずに、セカンダリセルの追加又は変更を端末装置が行うこともできる。なお、以下では、この条件付きのセカンダリセルの追加又は変更をCPACと呼ぶ場合がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
3GPP TR38.874、V16.0.0、2018年12月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
3GPPのリリース18規格の検討において、上述の設定処理において、複数の候補セルに対して共通のリファレンスコンフィグと、候補セルごとにリファレンスコンフィグと異なる設定値を指定するデルタコンフィグとを用いた設定処理を行うことが合意されている。しかしながら、このような設定処理の実行手順については明らかになっておらず、効率的な手順を定めることが要求される。
【0006】
本発明は、端末装置における条件付きハンドオーバや条件付きのセカンダリセルの追加又は変更に関するリファレンスコンフィグとデルタコンフィグとを用いた設定処理を効率的に行う手法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様による基地局装置は、接続中の端末装置における条件付きハンドオーバ(CHO)または条件付きセカンダリセルの追加または変更(CPAC)のための複数のセルに関する設定情報を生成するための情報であって、前記複数のセルのうちの2つ以上のセルに共通のリファレンスコンフィグであって当該リファレンスコンフィグを一意に特定する識別情報が割り当てられた前記リファレンスコンフィグと、当該2つ以上のセルのそれぞれに固有のデルタコンフィグと、前記デルタコンフィグが組み合わせられるべきリファレンスコンフィグの前記識別情報と、を含む前記情報を取得する取得手段と、前記情報と前記CHOまたは前記CPACを実行する条件とを前記端末装置へ提供する提供手段と、を有する。
【0008】
本発明の別の一態様による端末装置は、接続中の基地局装置から、条件付きハンドオーバ(CHO)または条件付きセカンダリセルの追加または変更(CPAC)のための複数のセルに関する設定情報を生成するための情報であって、前記複数のセルのうちの2つ以上のセルに共通のリファレンスコンフィグであって当該リファレンスコンフィグを一意に特定する識別情報が割り当てられた前記リファレンスコンフィグと、当該2つ以上のセルのそれぞれに固有のデルタコンフィグと、前記デルタコンフィグが組み合わせられるべきリファレンスコンフィグの前記識別情報と、を含む前記情報と、前記CHOまたは前記CPACを実行する条件と、を取得する取得手段と、前記2つ以上のセルの少なくともいずれかのセルについて、前記デルタコンフィグと、当該デルタコンフィグと組み合わせられるべきと前記識別情報によって指定される前記リファレンスコンフィグとを用いて、当該セルでの通信のための設定情報を生成する生成手段と、前記条件が満たされたことに応じて、生成した前記設定情報を用いて前記CHOまたは前記CPACを実行する実行手段と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、端末装置における条件付きハンドオーバや条件付きのセカンダリセルの追加又は変更に関するリファレンスコンフィグとデルタコンフィグとを用いた設定処理を効率的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
無線通信システムの構成例を示す図である。
無線通信システムにおいて実行される処理の流れの例を示す図である。
無線通信システムにおいて実行される処理の流れの例を示す図である。
無線通信システムにおいて実行される処理の流れの例を示す図である。
設定情報の更新処理の流れの例を示す図である。
設定情報の適切性の判定処理の流れの例を示す図である。
設定情報の適切性の判定処理の流れの例を示す図である。
MN、SN、端末装置のハードウェア構成例を示す図である。
端末装置の機能構成例を示す図である。
MNの機能構成例を示す図である。
SNの機能構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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