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公開番号
2024165244
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081270
出願日
2023-05-17
発明の名称
プライバシー保護型評判システム、評判スコア計算装置、評判スコア計算方法及びプログラム
出願人
KDDI株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G09C
1/00 20060101AFI20241121BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】悪意のあるユーザによるクエリ攻撃1(類似のユーザ集合へのクエリ)及びクエリ攻撃2(悪意のある問合せ者と一人を除く全員のユーザとの共謀)に対抗し得るプライバシー保護型評判システム、評判スコア計算装置、評判スコア計算方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】
問合せ者が評判システムのユーザの集合Sから評価値を求めて評判スコアを集計する際に、集合Sのランダムな部分集合S´からだけ評判スコアが集計されるようにする。このランダムな部分集合S´のメンバーは誰にも知られない。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
集計関数を用いて複数の評価値を集計することにより評判スコアを算出する評判システムであって、
前記評判システムの複数のユーザが操作する端末から、各ユーザが特定のユーザに対して付した評価値を秘密分散技術を用いて分散化した第1の値と、各ユーザがランダムに選んだ値を前記秘密分散技術を用いて分散化した第2の値とを、ネットワークを介してそれぞれ受信し、かつ、受信した前記第1の値と前記第2の値とに基づいてマルチパーティ計算をそれぞれ行う、複数台の計算サーバを備え、
前記各ユーザがランダムに選んだ値に基づいて前記複数のユーザの集合の部分集合を設定し、
前記評判システムのいずれのユーザに対しても、前記各ユーザがランダムに選んだ値及び前記部分集合に属するメンバーが知られないようにすることにより、前記評価値を漏洩させようとする攻撃に対抗する、評判システム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記秘密分散技術がABY
3
秘密分散フレームワークである、請求項1に記載の評判システム。
【請求項3】
前記集計関数として平均関数を用いる、請求項1又は請求項2に記載の評判システム。
【請求項4】
集計関数を用いて複数の評価値を集計することにより評判スコアを算出する評判システムにおける評判スコア計算装置であって、
前記評判システムの複数のユーザが操作する端末から、各ユーザが特定のユーザに対して付した評価値を秘密分散技術を用いて分散化した第1の値と、各ユーザがランダムに選んだ値を前記秘密分散技術を用いて分散化した第2の値とを、ネットワークを介してそれぞれ受信し、かつ、受信した前記第1の値と前記第2の値とに基づいてマルチパーティ計算をそれぞれ行う、複数台の計算サーバからなり、
前記各ユーザがランダムに選んだ値に基づいて前記複数のユーザの集合の部分集合を設定し、
前記評判システムのいずれのユーザに対しても、前記各ユーザがランダムに選んだ値及び前記部分集合に属するメンバーが知られないようにすることにより、前記評価値を漏洩させようとする攻撃に対抗する、評判スコア計算装置。
【請求項5】
前記秘密分散技術がABY
3
秘密分散フレームワークである、請求項4に記載の評判スコア計算装置。
【請求項6】
前記集計関数として平均関数を用いる、請求項4又は請求項5に記載の評判スコア計算装置。
【請求項7】
集計関数を用いて複数の評価値を集計することにより評判スコアを算出する評判スコア計算方法であって、
前記評判スコア計算方法を実行する複数台の計算サーバが、前記計算サーバを備える評判システムの複数のユーザが操作する端末から、各ユーザが特定のユーザに対して付した評価値を秘密分散技術を用いて分散化した第1の値と、各ユーザがランダムに選んだ値を前記秘密分散技術を用いて分散化した第2の値とを、ネットワークを介してそれぞれ受信するステップと、
前記複数台の計算サーバが、受信した前記第1の値と前記第2の値とに基づいてマルチパーティ計算をそれぞれ行うステップと、を含み、
前記各ユーザがランダムに選んだ値に基づいて前記複数のユーザの集合の部分集合を設定するステップをさらに含み、
前記計算サーバを備える評判システムのいずれのユーザに対しても、前記各ユーザがランダムに選んだ値及び前記部分集合に属するメンバーが知られないようにすることにより、前記評価値を漏洩させようとする攻撃に対抗する、評判スコア計算方法。
【請求項8】
前記秘密分散技術がABY
3
秘密分散フレームワークである、請求項7に記載の評判スコア計算方法。
【請求項9】
前記集計関数として平均関数を用いる、請求項7又は請求項8に記載の評判スコア計算方法。
【請求項10】
前記各ユーザが操作する端末及び前記複数台の計算サーバを請求項1又は請求項2に記載の評判システムとして機能させるためのプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、悪意のあるクエリに対するプライバシーを保護する評判システムと安全なマルチパーティ計算プロトコルの分野に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
始めに、本明細書で用いるいくつかの用語の定義を示す。
「評価値(rating)」とは、評価を行う者(評価者)が、評価対象となる者(被評価者)の信頼度や行動の良し悪しを表すために使用する値である。評価値が高いほど信頼度が高い又は行動が良いことを意味する。一般に、評価者は、被評価者と対話等のインタラクション(interaction)を持った経験を有し、当該経験に基づいて被評価者に対して評価値を付ける。
【0003】
「集計関数(aggregated function)」とは、複数の評価値を一つの値にまとめるために使用される関数の総称である。具体例として、総和(summation)や平均関数(average function)がある。
「評判スコア(reputation score)」とは、複数の評価者が付した評価値を、集計関数を用いて集計(aggregate)した結果である。
【0004】
「評判システム(reputation system)」とは、当該システムの当事者(ユーザ)に被評価者に対する評価を促し、評価者としてのユーザが付した評価値を受信し、また、ユーザからの問合せに応じて被評価者に対する評価値を提供する機能を備えるシステムである。ここで、「評判システム」における被評価者自身も、当該評判システムの当事者(ユーザ)となれるように設定することが可能である。このように設定した場合、例えば、「評価値」は、「評判システム」のユーザが他のユーザの信頼度や行動の良し悪しを表すために使用する値と再定義することができる。
【0005】
本発明はこのように設定された「評判システム」を前提としているため、以下では、「評判システム」という用語は、被評価者自身も当該システムのユーザとなれるように設定されたシステムを表すものとする。
また、本明細書では、被評価者(評価対象となる者)となる他のユーザを「対象ユーザ」ともいい、対象ユーザとインタラクションした経験のあるユーザの集合を「集合S」で表す。
【0006】
「問合せ者(querier)」とは、評判システムに対して評価値を問い合わせるユーザである。
「クエリ(query)」とは、問合せ者が評判システムに対し特定の評価者が被評価者に付した評価値を問い合わせる質問である。
【0007】
以上の設定及び用語の定義に鑑みると、本発明の背景技術においては、「対象ユーザ」の「評判スコア」を知りたいと思う「問合せ者」が、「評判システム」に「クエリ」を発して「集合S」に属する複数のユーザが付した「評価値」を問い合わせ、そして、「集計関数」を用いて、求めた複数の「評価値」を「評判スコア」に集約する。
【0008】
ところで、被評価者も当事者(ユーザ)となれるように設定された評判システムにおける評価値は、互恵的・報復回避的な理由から戦略的に提供される可能性があり、そのため評価された当事者(対象ユーザ)の信頼度や行動の良し悪しを正しく反映していない可能性が示唆されている(非特許文献1)。
【0009】
すなわち、このような評判システムにおける当事者(ユーザ)は、他の当事者(ユーザ)と結託してお互いに実際よりもよい評価値を付け合うことにより有利になろうとする行動(互恵的戦略)を採る場合があることが知られている。
また、ある被評価者に対して低い評価値を付したことが当該被評価者に知られると当該被評価者から自身が報復的に低い評価を付される恐れがあると考え、このような報復を避けようとして低い評価を付けることを躊躇う行動(報復回避的戦略)を採る場合があることが知られている。
【0010】
このように、個々のユーザの評価値が他のユーザに漏洩する(プライバシーが保護されていない)と評価値の質が低下する可能性があることが知られている。このため、評価を行うユーザのプライバシーをサポートし、評価値が他のユーザに漏洩しないようにすることで評価値の質を担保しようとするプライバシー保護型評判システムに関する先行研究が存在する(非特許文献1及び非特許文献2)。
(【0011】以降は省略されています)
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