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公開番号2024152416
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066599
出願日2023-04-14
発明の名称メッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類G06T 9/00 20060101AFI20241018BHJP(計算;計数)
要約【課題】効率的に変位量を圧縮すること。
【解決手段】本発明に係るメッシュ復号装置200の変位量復号部205は、 変位量符号化次元数を判定し、変位量符号化手法を出力する変位量符号化次元数判定部205Aと、映像コーデックによって前記変位量ビットストリームを復号して前記変位量ビデオフレームを出力する映像復号部205Bと、変位量ビデオフレームから量子化変位量係数を抽出して出力する変位量再構成部205Cと、量子化変位量係数に対して逆量子化を行い、算出した変位量係数を出力する逆量子化部205Dと、変位量係数に対して逆ウェーブレット変換を行い、算出した前記復号変位量を出力する逆ウェーブレット変換部205Eとを備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
メッシュ復号装置であって、
変位量ビットストリームを復号して復号変位量を出力するように構成されている変位量復号部を備え、
前記変位量復号部は、
変位量符号化次元数を判定し、変位量符号化手法を出力するように構成されている変位量符号化次元数判定部と、
映像コーデックによって前記変位量ビットストリームを復号して前記変位量ビデオフレームを出力するように構成されている映像復号部と、
前記変位量ビデオフレームから量子化変位量係数を抽出して出力するように構成されている変位量再構成部と、
前記量子化変位量係数に対して逆量子化を行い、算出した変位量係数を出力するように構成されている逆量子化部と、
前記変位量係数に対して逆ウェーブレット変換を行い、算出した前記復号変位量を出力するように構成されている逆ウェーブレット変換部と、を備えることを特徴とするメッシュ復号装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記変位量次元数判定部は、YUVフォーマットを表す制御情報及びChromaサンプルを全て同じ値で復号することを表す制御情報の値に基づき、前記変位量符号化方法を決定して出力するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項3】
前記変位量再構成部は、前記変位量符号化手法が一次元変位量符号化であるとき、法線方向に直交する成分に対応する前記変位量ビデオフレームのチャンネルに対する処理を行わず、前記法線方向に対応するチャンネルのみに対して処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項4】
前記逆量子化部は、前記変位量符号化手法が一次元変位量符号化であるとき、法線方向に直交する2つの変位量成分に対して逆量子化処理をスキップし、前記法線方向の変位量成分のみに対して逆量子化処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項5】
前記逆量子化部は、隣接パッチの細分割レベル量子化値が小さいときに、前記隣接パッチの細分割レベル量子化値で、前記変位量を逆量子化することを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項6】
前記逆ウェーブレット変換部は、法線方向に直交する2つの変位量成分に対して逆ウェーブレット変換処理をスキップし、前記法線方向の変位量成分のみに対して逆ウェーブレット変換を行うことを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項7】
前記逆ウェーブレット変換部は、法線方向成分のみを有する変位量を出力することを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項8】
メッシュ復号方法であって、
変位量ビットストリームを復号して復号変位量を出力する工程を備え、
前記工程は、
変位量符号化次元数を判定し、変位量符号化手法を出力する工程と、
映像コーデックによって前記変位量ビットストリームを復号して前記変位量ビデオフレームを出力する工程と、
前記変位量ビデオフレームから量子化変位量係数を抽出して出力する工程と、
前記量子化変位量係数に対して逆量子化を行い、算出した変位量係数を出力する工程と、
前記変位量係数に対して逆ウェーブレット変換を行い、算出した前記復号変位量を出力する工程とを有することを特徴とするメッシュ復号方法。
【請求項9】
コンピュータを、メッシュ復号装置として機能させるプログラムであって、
前記メッシュ復号装置は、変位量ビットストリームを復号して復号変位量を出力するように構成されている変位量復号部を備え、
前記変位量復号部は、
変位量符号化次元数を判定し、変位量符号化手法を出力するように構成されている変位量符号化次元数判定部と、
映像コーデックによって前記変位量ビットストリームを復号して前記変位量ビデオフレームを出力するように構成されている映像復号部と、
前記変位量ビデオフレームから量子化変位量係数を抽出して出力するように構成されている変位量再構成部と、
前記量子化変位量係数に対して逆量子化を行い、算出した変位量係数を出力するように構成されている逆量子化部と、
前記変位量係数に対して逆ウェーブレット変換を行い、算出した前記復号変位量を出力するように構成されている逆ウェーブレット変換部と、を備えることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1では、メッシュを大まかな情報を表す基本メッシュと詳細な情報を表す変位量とに分けて復号しており、かかる変位量は、映像コーデックによって復号されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Khaled Mammou, Jungsun Kim, Alexis Tourapis, Dimitri Podborski, Krasimir Kolarov, “[V-CG] Apple’s Dynamic Mesh Coding CfP Response,” ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 7 m5928, April 2022.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1では、変位量を法線方向の成分及び法線方向と直交する方向の成分から構成される3次元のベクトルで符号化している。
【0005】
しかしながら、非特許文献1では、法線方向と直交する方向の成分の値を無視しても客観性能が変化しないにも関わらず、それらの成分を符号化しているため、効率的に変位量を圧縮することができないという問題点があった。 そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、変位量の法線方向の成分のみを符号化することで、効率的に変位量を圧縮することができるメッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の特徴は、メッシュ復号装置であって、変位量ビットストリームを復号して復号変位量を出力するように構成されている変位量復号部を備え、前記変位量復号部は、変位量符号化次元数を判定し、変位量符号化手法を出力するように構成されている変位量符号化次元数判定部と、映像コーデックによって前記変位量ビットストリームを復号して前記変位量ビデオフレームを出力するように構成されている映像復号部と、前記変位量ビデオフレームから量子化変位量係数を抽出して出力するように構成されている変位量再構成部と、前記量子化変位量係数に対して逆量子化を行い、算出した変位量係数を出力するように構成されている逆量子化部と、前記変位量係数に対して逆ウェーブレット変換を行い、算出した前記復号変位量を出力するように構成されている逆ウェーブレット変換部と、を備えることを要旨とする。
【0007】
本発明の第2の特徴は、メッシュ復号方法であって、変位量ビットストリームを復号して復号変位量を出力する工程を備え、前記工程は、変位量符号化次元数を判定し、変位量符号化手法を出力する工程と、映像コーデックによって前記変位量ビットストリームを復号して前記変位量ビデオフレームを出力する工程と、前記変位量ビデオフレームから量子化変位量係数を抽出して出力する工程と、前記量子化変位量係数に対して逆量子化を行い、算出した変位量係数を出力する工程と、前記変位量係数に対して逆ウェーブレット変換を行い、算出した前記復号変位量を出力する工程とを有することを要旨とする。
【0008】
本発明の第3の特徴は、コンピュータを、メッシュ復号装置として機能させるプログラムであって、前記メッシュ復号装置は、変位量ビットストリームを復号して復号変位量を出力するように構成されている変位量復号部を備え、前記変位量復号部は、変位量符号化次元数を判定し、変位量符号化手法を出力するように構成されている変位量符号化次元数判定部と、映像コーデックによって前記変位量ビットストリームを復号して前記変位量ビデオフレームを出力するように構成されている映像復号部と、前記変位量ビデオフレームから量子化変位量係数を抽出して出力するように構成されている変位量再構成部と、前記量子化変位量係数に対して逆量子化を行い、算出した変位量係数を出力するように構成されている逆量子化部と、前記変位量係数に対して逆ウェーブレット変換を行い、算出した前記復号変位量を出力するように構成されている逆ウェーブレット変換部と、を備えることを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、変位量の法線方向の成分のみを符号化することで、効率的に変位量を圧縮することができるメッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態に係るメッシュ処理システム1の構成の一例を示す図である。
図2は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の機能ブロックの一例を示す図である。
図3は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200のアトラスデータ復号部207の機能ブロックの一例を示す図である。
図4は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200のアトラスデータ復号部207のパッチ情報復号部207Bの機能ブロックの一例を示す図である。
図5は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200のアトラスデータ復号部207のパッチ制御情報復号部207Cの機能ブロックの一例を示す図である。
図6は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の機能ブロックの一例を示す図である。
図7は、細分割頂点法線計算部203Cの動作の一例について説明するフローチャートである。
図8Aは、細分割頂点法線部計算部203Cによる細分割頂点法線の計算方法の一例について説明するための図である。
図8Bは、細分割頂点法線部計算部203Cによる細分割頂点法線の計算方法の一例について説明するための図である。
図9は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の変位量復号部205の機能ブロックの一例を示す図である。
図10は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の変位量復号部205で用いられる制御信号と変位量符号化方法との対応表の一例を示す図である。
図11は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の変位量復号部205の逆量子化部205Dの動作の一例を示すフローチャートである。
図12は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200のメッシュ復号部204の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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