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公開番号2024144393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2024055955
出願日2024-03-29
発明の名称インクジェット記録方法、インク、及び記録メディアセット
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C09D 11/322 20140101AFI20241003BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 水不溶性着色剤の沈降が大幅に低減された保存安定性に優れたイエローインクを用いるインクジェット記録方法と、これに用いるイエローインク及び記録メディアセットを提供することを目的とする。
【解決手段】 イエローインクを用いてインクジェット記録装置により記録するインクジェット記録方法であって、 前記イエローインクを吐出ヘッドによって記録メディア上に吐出して記録する吐出工程を含み、前記イエローインクが水不溶性着色剤を含み、前記不溶性着色剤がアルミニウム化合物を400ppm未満含有するインクジェット記録方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
イエローインクを用いてインクジェット記録装置により記録するインクジェット記録方法であって、
前記イエローインクを吐出ヘッドによって記録メディア上に吐出して記録する吐出工程を含み、前記イエローインクが水不溶性着色剤を含み、前記不溶性着色剤がアルミニウム化合物を400ppm未満含有するインクジェット記録方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記水不溶性着色剤がピグメントイエロー74である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項3】
前記アルミニウム化合物の全量又は一部が、水酸化アルミニウムである請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記インクジェット記録装置がイエローインクを収容する容器と前記吐出ヘッドとの間、又は前記吐出ヘッド内でイエローインクを循環させる循環機構を備え、前記吐出工程に供する前の前記イエローインクを前記循環機構によって循環させる循環工程をさらに含む請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記記録メディアが、インク難吸収性、又はインク非吸収性の記録メディアである請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
水不溶性着色剤を含有し、前記水不溶性着色剤がアルミニウム化合物を400ppm未満含有するインクジェット記録用のイエローインク。
【請求項7】
請求項6に記載のイエローインクと、記録メディアとを含む記録メディアセット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はインクジェット記録方法、インク、及び記録メディアセットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
各種のカラー印刷方法の中でも代表的方法の1つであるインクジェットプリンタによる印刷方法は、インクの小滴を発生させ、これを紙等の印刷メディアに付着させ印刷を行うものである。近年では産業用途としての需要が高まり、様々な印刷メディアに対して印刷ができるインクが求められている。
【0003】
また、近年では、画像の高精細化や印刷の高速化に対応した技術の開発によって、インクジェットヘッドのノズルの高密度化、内部構造の微細化が進んでいる。このため、インクの沈降やノズルの乾燥による吐出不良を防ぐために、インクの循環機構を採用したインクジェット記録装置も開発されている(例えば、特許文献1等)。
【0004】
このような変化に対応したインクジェット用インクへの要求も高まっている。特に、水不溶性の着色剤はインクに不均一な状態で存在するため、長期間の保存により水不溶性の着色剤が沈降しうる。水不溶性の着色剤が沈降を生じると保存安定性を損ない、インクジェットヘッドを閉塞させるリスクが高まる。このようなリスクを低減するため、吐出安定性に優れた水不溶性着色剤を含むインクも開発されている(例えば、特許文献2等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-075751号公報
再表2015/152291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、イエローインクでは、このような組成であっても、沈降が発生し、インクジェットヘッドノズルの閉塞を発生させる問題が生じ、上記のような要求を満たさない場合があることが分かった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、水不溶性着色剤の沈降が大幅に低減された保存安定性に優れたイエローインクを用いるインクジェット記録方法と、これに用いるイエローインク及び記録メディアセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討したところ、水不溶性着色剤に含有されるアルミニウム化合物の量を制御したイエローインクを用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下の[1]~[5]に関する。
[1] 水不溶性着色剤を含むイエローインクを用いて、インクジェット記録装置により記録するインクジェット記録方法であって、
前記イエローインクを吐出ヘッドによって記録メディア上に吐出して記録する吐出工程を含み、前記不溶性着色剤がアルミニウム化合物を400ppm未満含有するインクジェット記録方法。
[2] 前記水不溶性着色剤がピグメントイエロー74である[1]に記載のインクジェット記録方法。
[3] 前記アルミニウム化合物の全量又は一部が、水酸化アルミニウムである[1]に記載のインクジェット記録方法。
[4] 前記インクジェット記録装置がイエローインクを収容する容器と前記吐出ヘッドとの間、又は前記吐出ヘッド内でイエローインクを循環させる循環機構を備え、前記吐出工程に供する前の前記イエローインクを前記循環機構によって循環させる循環工程をさらに含む[1]に記載のインクジェット記録方法。
[5] 前記記録メディアが、インク難吸収性、又はインク非吸収性の記録メディアである[1]に記載のインクジェット記録方法。
[6] 水不溶性着色剤を含有し、前記水不溶性着色剤がアルミニウム化合物を400ppm未満含有するインクジェット記録用のイエローインク。
[7] [6]に記載のイエローインクと、記録メディアとを含む記録メディアセット。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、水不溶性着色剤の沈降が大幅に低減された保存安定性に優れたイエローインクを用いるインクジェット記録方法と、これに用いるイエローインク及び記録メディアセットを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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