TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024142970
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055398
出願日2023-03-30
発明の名称不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸または共役ジエン製造用触媒の製造方法
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類B01J 27/199 20060101AFI20241003BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】
本発明の製造方法で製造された触媒は、気相接触酸化方法における目的物の選択率を大きく向上させることができる。特にメタクロレインを原料とし、メタクリル酸を製造する反応では、その効果が大きく、より高選択率でメタクリル酸を得ることができる。
【解決手段】
(A)原料を調合してスラリー液を調製する工程、(B)前記スラリー液を乾燥する工程、(C)成形工程および(D)アルコールを含有する触媒成型体の焼成工程を有する触媒の製造方法であって、
(D)アルコールを含有する触媒成型体の焼成工程において、触媒成型体中の担体や強度助剤、バインダーを除いた触媒活性成分重量をα(g)、焼成時間中の1秒あたりの焼成炉内へのガス導入体積をβ(Nm3/sec)としたときのαとβが以下式(1)を満たす不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。

1000000 ≦ α/β ≦ 7000000・・・(1)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)原料を調合してスラリー液を調製する工程、(B)前記スラリー液を乾燥する工程、(C)成形工程および(D)アルコールを含有する触媒成型体の焼成工程を有する触媒の製造方法であって、
(D)アルコールを含有する触媒成型体の焼成工程において、触媒活性成分重量をα(g)、焼成時間中の1秒あたりの焼成炉内へのガス導入体積をβ(Nm

/sec)としたときのαとβが以下式(1)を満たす不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
1000000 ≦ α/β ≦ 7000000・・・(1)
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記式(1)において、βが0.00001(Nm

/sec)以上0.04(Nm

/sec)以下である請求項1に記載の不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
【請求項3】
前記式(1)において、触媒活性成分重量α(g)が含有するアルコール重量(γ)の重量比γ/αが0.01以上0.4以下である請求項1または2に記載の不飽和アルデヒドまたは、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
【請求項4】
下記式(2)で表される触媒活性成分を含む請求1または2に記載の不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
Mo
10

a1

b1
Cu
c1
As
d1

e1

f1

g1
(2)
(式中、Mo、V、P、Cu、As、Oはそれぞれモリブデン、バナジウム、リン、銅、ヒ素及び酸素を表し、XはAg、Mg、Zn、Al、B、Ge、Sn、Pb、Ti、Zr、Sb、Cr、Re、Bi、W、Fe、Co、Ni、Ce及びThからなる群から選ばれる少なくとも一種の元素を表し、YはK、Rb、Cs及びTlからなる群から選ばれる少なくとも一種の元素を表す。a1、b1、c1、d1、e1、f1及びg1は各元素の原子比を表し、a1は0<a1≦6、b1は0≦b1≦6、c1は0<c1≦3、d1は0<d1<3、e1は0≦e1≦3、f1は0≦f1≦3、g1は他の元素の原子価ならびに原子比により定まる値である。)
【請求項5】
前記式(2)において、a1、c1が以下式(3)を満たす請求項4に記載の不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
0.5 ≦ a1/c1 ≦ 5.0 (3)
【請求項6】
さらに(D)成形工程が、不活性担体に担持する工程を有する請求項1または2に記載の不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
【請求項7】
前記不活性担体がシリカまたはアルミナである請求項6に記載の不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化反応によって、不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸または共役ジエンを得る為の触媒の製造方法に関し、従来の触媒より高選択率で目的物を得ることができ、かつ高活性な触媒の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸を製造する方法や、ブテン類から1,3-ブタジエンを製造する気相接触酸化方法は工業的に広く実施されており、ビスマスおよびモリブデンを主成分とした複合金属酸化物触媒の使用が当業者にとって公知である。
特に、プロピレン、イソブチレン、t-ブチルアルコール等を原料にして対応する不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸を製造する方法に関しては、その収率を向上する手段として多くの報告がなされている。
【0003】
このうち、メタクリル酸製造用触媒についてはこれまで多くの提案がされている。これらの中には、触媒成型方法や成型条件により、細孔容積、細孔分布等の触媒の微細構造を調製したものがある。例えば、特許文献1では細孔径半径0.005~10μmの細孔の細孔容積に対する細孔径半径0.005~0.05μmの細孔の細孔容積の割合が20%以上であるメタクリル酸製造用触媒が提案されている。
【0004】
特許文献2には、触媒の細孔容積が0.1cc/g以上0.9cc/g以下であり、細孔直径が0.1μm未満の細孔により占められる細孔容積が、全細孔容積の15%以下であり、細孔直径が0.1μm以上1μm未満の細孔により占められる細孔容積が全細孔容積の15%未満であり、細孔直径が1μm以上10μm未満の細孔により占められる細孔容積が、全細孔容積の65%以上であるメタクリル酸製造用触媒が提案されている。特許文献3では細孔半径が0.05μm以下の細孔容積が0.01cc/g以下であり、細孔半径が0.05μmを超える細孔の容積が0.2cc/g以上であるメタクリル酸製造用触媒が提案されている。しかしながら特許文献1から3のようにして得られた触媒は、目的生成物の有効収率や選択率が低い、寿命が短い、機械的強度が低い等の課題があり、工業触媒としての使用に際しては更に改良が望まれていた。
【0005】
また、触媒の焼成の方法として、特許文献4では、多段階で焼成を起こない、さらに焼成時のガスを変更する方法が提案されている。また、類似した焼成法として特許文献5でも、酸素濃度を下げたガスで焼成する方法が提案されている。しかしながら、これらの触媒の製造方法は、多段階での焼成、焼成時のガスの変更、あるいはその両方を行う必要があり、生産性の低下やコストの増大等の課題があった。このため、より簡便に、目的生成物の有効収率や選択率が高い触媒を製造する方法が望まれていた。また、特許文献6でアンモニウム根、もしくは含窒素有機化合物を含む触媒前駆体を使用し、適切な流量の気体を流通させ、適切な温度で焼成することで方法が提案されている。しかしながら、これらの方法は、焼成によって人体に有害な窒素酸化物が発生するために、これらの排気ガスの処理のためにコストが増大する等の課題があった。このため、窒素酸化物を発生させずに、目的生成物の有効収率や選択率が高い触媒を製造する方法が望まれていた。これらの特許文献では、低い引火点を有するアルコール等の有機化合物は、引火や爆発を起こしやすい性質も持つため、安全性が低く、かつアルコールの酸化・燃焼による触媒の焼結や還元のために、バインダーとしての使用が避けられる傾向にあった。このため、バインダーとして使用したアルコールを含有する触媒成型体を、風量を制御して焼成する方法について開示されている文献はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
日本国特許第3710944号公報
日本国特開2017-176932号公報
日本国特開2003-10690号公報
日本国特開2000-210566号公報
日本国特開平5-279291公報
日本国特開2009-213969公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、優れた選択率でメタクリル酸を安定して製造でき、かつ高活性な触媒の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の発明者らは、これら上記の現状と課題に対して鋭意検討の結果、アルコールを含有する触媒成型体を焼成する工程において、吹き込むガスの体積について、一定の制御を行うことで触媒の選択率及び活性を向上させることができることを見いだし、本発明に至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下1)~7)に関する。
1)
(A)原料を調合してスラリー液を調製する工程、(B)前記スラリー液を乾燥する工程、(C)成形工程および(D)アルコールを含有する触媒成型体の焼成工程を有する触媒の製造方法であって、
(D)アルコールを含有する触媒成型体の焼成工程において、触媒活性成分重量をα(g)、焼成時間中の1秒あたりの焼成炉内へのガス導入体積をβ(Nm

/sec)としたときのαとβが以下式(1)を満たす不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
1000000 ≦ α/β ≦ 7000000・・・(1)
2)
上記式(1)において、βが0.00001(Nm

/sec)以上0.04(Nm

/sec)以下である上記1)に記載の不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
3)
上記式(1)において、触媒活性成分重量α(g)が含有するアルコール重量γ(g)の重量比γ/αが0.01以上0.4以下である上記1)に記載の不飽和アルデヒドまたは、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
4)
下記式(2)で表される触媒活性成分を含む上記1)乃至3)のいずれか一項に記載の不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
Mo
10

a1

b1
Cu
c1
As
d1

e1

f1

g1
(2)
(式中、Mo、V、P、Cu、As、Oはそれぞれモリブデン、バナジウム、リン、銅、ヒ素及び酸素を表し、XはAg、Mg、Zn、Al、B、Ge、Sn、Pb、Ti、Zr、Sb、Cr、Re、Bi、W、Fe、Co、Ni、Ce及びThからなる群から選ばれる少なくとも一種の元素を表し、YはK、Rb、Cs及びTlからなる群から選ばれる少なくとも一種の元素を表す。a1、b1、c1、d1、e1及びg1は各元素の原子比を表し、a1は0<a1≦6、b1は0≦b1≦6、c1は0<c1≦3、d1は0<d1<3、e1は0≦e1≦3、f1は0≦f1≦3、g1は他の元素の原子価ならびに原子比により定まる値である。)
5)
上記式(2)において、a1、c1が以下式(3)を満たす上記4)に記載の不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
0.5 ≦ a1/c1 ≦ 5.0 (3)
6)
さらに(D)成形工程が、不活性担体に担持する工程を有する上記1)乃至3)のいずれか一項に記載の不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
7)
上記不活性担体がシリカまたはアルミナである上記6)に記載の不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエン製造用触媒の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の製造方法で製造された触媒は、気相接触酸化方法における目的物の選択率を大きく向上させることができる。特にメタクロレインを原料とし、メタクリル酸を製造する反応では、その効果が大きく、より高選択率で目的化合物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東レ株式会社
分離膜
15日前
東レ株式会社
生体成分吸着材料
22日前
株式会社大真空
二酸化炭素捕集体
3日前
株式会社大真空
二酸化炭素捕集体
3日前
株式会社日本製鋼所
反応装置
10日前
株式会社日本製鋼所
反応装置
1日前
株式会社ニクニ
液体処理装置
12日前
株式会社西部技研
二酸化炭素吸着装置
4日前
株式会社リスニ
液体処理ノズル
10日前
花王株式会社
香料送達粒子
9日前
本田技研工業株式会社
攪拌装置
23日前
株式会社Deto
微細気泡水供給装置
11日前
花王株式会社
有益物質送達粒子
9日前
CKD株式会社
乾燥エア供給装置
22日前
株式会社アイエンス
気泡発生装置
3日前
株式会社大真空
二酸化炭素回収システム
1日前
株式会社パウレック
粉体混合装置
11日前
ユニチカ株式会社
フィルター材の製造方法
22日前
トヨタ自動車株式会社
二酸化炭素の吸着方法
17日前
オルガノ株式会社
金属不純物の回収方法
23日前
株式会社豊田中央研究所
化成品製造装置
22日前
日本バイリーン株式会社
フィルタおよびその製造方法
22日前
岩井ファルマテック株式会社
脱気システム
4日前
東レ株式会社
ガス分離方法、精製流体及びガス分離装置
4日前
大陽日酸株式会社
排ガス除害システム
3日前
株式会社ハイデック
空気浄化装置、及び空気浄化方法
23日前
株式会社日立製作所
ガス分離システム
23日前
個人
小型紫外線照射装置
12日前
JFEエンジニアリング株式会社
二酸化炭素分離回収装置
4日前
JFEエンジニアリング株式会社
排ガス再資源化システム
2日前
東洋紡エムシー株式会社
吸着フィルター及びフィルターユニット
1日前
浙江漢信科技有限公司
撹拌機および撹拌装置
22日前
株式会社ダルトン
粉体処理装置
18日前
栗田工業株式会社
二酸化炭素の回収方法及び回収装置
23日前
株式会社SCREENホールディングス
振動フィーダ
11日前
国立大学法人千葉大学
アンモニア吸蔵材
3日前
続きを見る