TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024143413
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056074
出願日2023-03-30
発明の名称無機赤色顔料およびその利用
出願人ノリタケ株式会社
代理人個人,個人
主分類C01G 45/00 20060101AFI20241003BHJP(無機化学)
要約【課題】安全性が高く、オレンジ色や黄色の発色が抑えられ、好適な赤色を示す無機赤色顔料を提供すること。
【解決手段】ここに開示される無機赤色顔料は、無機赤色顔料であって、リチウムマンガン複合酸化物を含み、リチウムマンガン複合酸化物の少なくとも一部の表面には、アルミン酸リチウムが付着しており、Mn量に対するLiAlO2量のモル比(LiAlO2/Mn)が0.1~0.8である。
【選択図】図1A


特許請求の範囲【請求項1】
無機赤色顔料であって、
リチウムマンガン複合酸化物を含み、
前記リチウムマンガン複合酸化物の少なくとも一部の表面には、アルミン酸リチウムが付着しており、
Mn量に対するLiAlO

量のモル比(LiAlO

/Mn)が0.1~0.8である、無機赤色顔料。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記無機赤色顔料の全重量を100wt%としたときに、リチウムマンガン複合酸化物の含有量は80wt%以上である、請求項1に記載の無機赤色顔料。
【請求項3】
SCE方式で測定されるL*a*b*表色系のa*値が25以上であり、SCE方式で測定されるL*C*h表色系のh値が28以上40以下である、請求項1に記載の無機赤色顔料。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の無機赤色顔料を含む赤色塗料。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載の無機赤色顔料を含む塗膜を備えた、セラミックス製品。
【請求項6】
アルミン酸リチウムとMn源と前記アルミン酸リチウムが以外のLi源とを、Mn量に対するLiAlO

量のモル比(LiAlO

/Mn)が0.1~0.8となるよう混合する工程と、
前記アルミン酸リチウムと前記Mn源と前記アルミン酸リチウムが以外のLi源との混合物を焼成する工程と、
を含む、無機赤色顔料の製造方法。
【請求項7】
前記Li源は、炭酸リチウム、水酸化リチウム、硝酸リチウム、および酢酸リチウムからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記Mn源は、二酸化マンガン、炭酸マンガンおよび硫酸マンガンからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項6に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無機赤色顔料、無機赤色顔料を含む赤色塗料、無機赤色顔料を含む塗膜を有するセラミックス製品、無機赤色顔料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
無機顔料は、有機顔料と比較して耐熱性や耐候性に優れるため、高温にさらされ得る製品や、屋外に設置される製品の着色に多く使用されている。カドミウムレッドやクロムバーミリオン等の無機顔料は、赤色の着色顔料として広く用いられている。しかしながら、これらの無機顔料は、人体や環境に悪影響を及ぼす有害物質であるカドミウムやクロム酸、鉛などを含有する。近年では、より安全性の高い無機赤色顔料が検討されている(例えば、特許文献1、非特許文献1および2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6410806号公報
【非特許文献】
【0004】
Applied Surface Science, 387,2016, 1147-1153
ACS Omega 2020, 5, 13108-13114
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1に開示される顔料は、鮮やかな赤色を示すが、硫化セリウムを用いることが記載されている。このため、当該顔料の作製時において硫化水素や硫化炭素のような有害なガスを使用する必要があり、安全性の観点から好ましくない。一方で、非特許文献2に記載されているように、構成元素としてリチウムとマンガンとを少なくとも含む酸化物(例えば、Li

MnO

)は、有害性の高い原料を使用せずに製造することができる安全性の高い無機赤色顔料である。しかしながら、非特許文献2に開示される顔料は、くすんだ赤色やオレンジ色に近い発色を示す。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、安全性が高く、オレンジ色や黄色の発色が抑えられ、好適な赤色を示す無機赤色顔料を提供することにある。また、他の目的は、かかる無機赤色顔料を含む塗料、かかる無機赤色顔料を含む塗膜を備えてセラミックス製品、および、かかる無機赤色顔料の製造方法提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を実現するべく、ここに開示される無機赤色顔料が提供される。ここに開示される無機赤色顔料は、リチウムマンガン複合酸化物を含み、前記リチウムマンガン複合酸化物の少なくとも一部の表面には、アルミン酸リチウムが付着しており、Mn量に対するLiAlO

量のモル比(LiAlO

/Mn)が0.1~0.8である。
【0008】
かかる構成によれば、リチウムマンガン複合酸化物の表面に適切にアルミン酸リチウムが配置され、オレンジ色や黄色の発色が抑えられ、好適な赤色を実現することができる。かかる無機赤色顔料は、人体や環境に悪影響を及ぼす有害成分を含有せず、より安全性の高い無機赤色顔料である。
【0009】
ここに開示される無機赤色顔料の好ましい一態様では、前記無機赤色顔料の全重量を100wt%としたときに、リチウムマンガン複合酸化物の含有量は80wt%以上である。
かかる構成によれば、安全性が高く、好適な赤色を示す無機赤色顔料を提供することができる。
【0010】
ここに開示される無機赤色顔料の好ましい一態様では、SCE方式で測定されるL*a*b*表色系のa*値が25以上であり、SCE方式で測定されるL*C*h表色系のh値が28以上40以下である。
かかる構成によれば、より好適な赤色を実現する無機赤色顔料を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ノリタケ株式会社
複合体
3日前
ノリタケ株式会社
連続加熱炉
13日前
ノリタケ株式会社
連続加熱炉
13日前
ノリタケ株式会社
連続加熱炉
13日前
ノリタケ株式会社
連続加熱炉
13日前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
3日前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
3日前
ノリタケ株式会社
ロータリーキルン
9日前
ノリタケ株式会社
インクジェットインク
2日前
ノリタケ株式会社
研磨パッド及びその製造方法
9日前
ノリタケ株式会社
ダイヤモンド砥粒の製造方法
4日前
ノリタケ株式会社
無機赤色顔料およびその利用
2日前
ノリタケ株式会社
ダイヤモンド砥粒の製造方法
4日前
ノリタケ株式会社
無機赤色顔料およびその利用
2日前
ノリタケ株式会社
連続加熱炉およびローラ支持体
13日前
ノリタケ株式会社
平面研磨装置の定盤平坦度測定器
3日前
ノリタケ株式会社
両面研磨装置の上定盤平坦度測定器
3日前
ノリタケ株式会社
導電性インク用インクジェット装置
2日前
ノリタケ株式会社
粉体材料、および粉体材料の製造方法
2日前
ノリタケ株式会社
単粒研磨評価方法及び単粒研磨評価装置
3日前
ノリタケ株式会社
導電ペーストの製造方法および電子部品
2日前
ノリタケ株式会社
複合材料、粉体材料および複合材料の製造方法
2日前
ノリタケ株式会社
複合材料、粉体材料および複合材料の製造方法
2日前
ノリタケ株式会社
複合材料、粉体材料、砥材および複合材料の製造方法
2日前
ノリタケ株式会社
ダイヤモンド砥粒、粉体材料、およびダイヤモンド砥粒の製造方法
4日前
ノリタケ株式会社
ガラス接着剤および該ガラス接着剤の焼成物である接合部を有する焼成用または乾燥用の治具
2日前
ノリタケ株式会社
焼成用または乾燥用の治具、該治具を構成する支持部材、および該支持部材を構成するユニット部材
2日前
大陽日酸株式会社
水素除去装置
23日前
株式会社吉川
亜塩素酸水の製造方法
9日前
パウダーテック株式会社
フェライト粉末
2日前
株式会社エアメンブレン
グラフェン膜の製造装置
24日前
大阪瓦斯株式会社
水素製造装置
3日前
大阪瓦斯株式会社
水素製造装置
3日前
三菱ケミカル株式会社
合成ガスの製造方法
3日前
ノリタケ株式会社
ダイヤモンド砥粒の製造方法
4日前
ノリタケ株式会社
ダイヤモンド砥粒の製造方法
4日前
続きを見る