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公開番号2024142983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055416
出願日2023-03-30
発明の名称電力管理システムおよび電動車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類H02J 3/32 20060101AFI20241003BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】少なくとも施設内で積荷を運搬する電動車両を円滑に運用しつつ、電動車両の蓄電装置から施設の電力系統に電力を供給可能にする。
【解決手段】本開示の電力管理システムは、それぞれ積荷を運搬する複数の電動車両の蓄電装置と、施設の電力系統に接続された充放電装置との間における電力のやり取りを管理する。電力管理システムは、車両管理装置を含む。車両管理装置は、少なくとも1台の電動車両から電力系統への電力供給が要求されたときに、各電動車両の蓄電装置のSOCおと、各電動車両の積荷の重量とに基づいて、蓄電装置からの放電に余力がある電動車両を選択する。そして、車両管理装置は、選択した電動車両に蓄電装置から電力系統への放電を指示する。この結果、積荷を運搬する電動車両を円滑に運用しつつ、電動車両の蓄電装置から施設の電力系統に電力を供給することが可能になる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれ少なくとも施設内で積荷を運搬する複数の電動車両の蓄電装置と、前記施設の電力系統に接続された充放電装置との間における電力のやり取りを管理する電力管理システムであって、
少なくとも1台の前記電動車両から前記電力系統への電力供給が要求されたときに、前記電動車両の各々の前記蓄電装置のSOCと、前記電動車両の各々の前記積荷の重量とに基づいて、前記蓄電装置からの放電に余力がある前記電動車両を選択し、選択した前記電動車両に前記蓄電装置から前記電力系統への放電を指示する車両管理装置を備える電力管理システム。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電力管理システムにおいて、
前記車両管理装置は、前記蓄電装置からの放電に余力がある前記電動車両の下限SOCを前記蓄電装置からの放電に余力がない前記電動車両に比べて低下させる電力管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電力管理システムにおいて、
前記電力系統の電力需給状態を監視すると共に、前記施設における電力利用計画を作成する施設管理装置を更に備え、
前記車両管理装置は、前記施設管理装置により作成された前記電力利用計画に基づいて、前記複数の電動車両の運用計画を作成すると共に、前記電力利用計画に基づいて、少なくとも1台の前記電動車両から前記電力系統への電力供給が要求されているか否かを判定する電力管理システム。
【請求項4】
請求項1または2に記載の電力管理システムにおいて、
前記車両管理装置は、前記複数の電動車両の前記蓄電装置が前記電力系統からの電力により充電されるときに、前記積荷の重量が大きい前記電動車両の前記蓄電装置の目標SOCを前記積荷の重量が小さい前記電動車両の前記蓄電装置に比べて高くする電力管理システム。
【請求項5】
少なくとも施設内で積荷を運搬する電動車両であって、
前記施設の電力系統に接続された充放電装置との間で電力をやり取りする蓄電装置と、
前記蓄電装置から前記電力系統への電力供給が要求されたときに、前記蓄電装置のSOCおよび前記積荷の重量に基づいて、前記蓄電装置からの放電に余力があるか否かを判定し、前記蓄電装置からの放電に余力がある場合、前記蓄電装置からの放電に余力がない場合に比べて前記蓄電装置の下限SOCを低下させる制御装置と、
を備える電動車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積荷を運搬する電動車両の蓄電装置と、施設の電力系統に接続された充放電装置との間における電力のやり取りを管理する電力管理システム、および少なくとも施設内で積荷を運搬する電動車両に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来知られているエネルギ管理装置は、航空機に搭載された蓄電池の残量を取得する残量受信部と、航空機の蓄電池の残量に基づいて空港における電力の利用計画である電力利用計画を作成する計画作成部とを含む(例えば、特許文献1参照)。このエネルギ管理装置の計画作成部は、電力利用計画に基づいて、空港における作業に用いられる電動車両の運用計画を作成する。更に、計画作成部は、電動車両と駐機場所との距離、電動車両の蓄電池のSOC、作業時間等に基づいて、航空機の蓄電池または他の充電装置からの電力による充電の対象となる電動車両を選択する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-045029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、電動車両の蓄電池が充放電装置を介して空港の電力系統に接続される場合、電動車両の蓄電池からの電力を当該電力系統に供給して空港における電力需給をバランスさせることができるであろう。ただし、特許文献1は、電動車両の蓄電池からの電力を空港の電力系統に供給することを開示していない。このため、上記エネルギ管理装置が適用された空港では、電力系統に電力を供給する電動車両が適正に選択されず、電動車両の運用に支障をきたすおそれがある。
【0005】
本開示は、少なくとも施設内で積荷を運搬する電動車両を円滑に運用しつつ、電動車両の蓄電装置から施設の電力系統に電力を供給可能にすることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電力管理システムは、それぞれ少なくとも施設内で積荷を運搬する複数の電動車両の蓄電装置と、施設の電力系統に接続された充放電装置との間における電力のやり取りを管理する。電力管理システムは、車両管理装置を含む。車両管理装置は、少なくとも1台の電動車両から電力系統への電力供給が要求されたときに、電動車両の各々の蓄電装置のSOCと、電動車両の各々の積荷の重量とに基づいて、蓄電装置からの放電に余力がある電動車両を選択する。そして、車両管理装置は、選択した電動車両に蓄電装置から電力系統への放電を指示する。
【0007】
本開示の電動車両は、少なくとも施設内で積荷を運搬するものである。電動車両は、蓄電装置と、制御装置とを含む。蓄電装置は、施設の電力系統に接続された充放電装置との間で電力をやり取りする。制御装置は、蓄電装置から電力系統への電力供給が要求されたときに、蓄電装置のSOCおよび積荷の重量に基づいて、蓄電装置からの放電に余力があるか否かを判定する。蓄電装置からの放電に余力がある場合、制御装置は、蓄電装置からの放電に余力がない場合に比べて蓄電装置の下限SOCを低下させる。
【0008】
本開示の電力管理システムおよび電動車両によれば、少なくとも施設内で積荷を運搬する電動車両を円滑に運用しつつ、電動車両の蓄電装置から施設の電力系統に電力を供給することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の電力管理システムが適用された施設を示す概略構成図である。
図1の施設で使用される電動車両を示す概略構成図である。
本開示の電力管理システムの車両管理装置により実行されるルーチンを例示するフローチャートである。
本開示の電動車両において実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。
本開示の電動車両において実行されるルーチンの他の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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