TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024141406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053021
出願日2023-03-29
発明の名称ポンプ設置装置、ポンプ設置方法、ポンプ取り出し方法
出願人株式会社荏原製作所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F04D 13/08 20060101AFI20241003BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】潜没式ポンプのポンプコラムへの搬入およびポンプコラムからの引き上げ時に、ボイルオフガス(BOG)のポンプコラムからの放出を防止するために使用されるパージガスの量を削減することができ、さらには安全な作業環境を構築できるポンプ設置装置を提供する。
【解決手段】ポンプ設置装置は、閉じられた作業空間15を形成する作業チャンバ1と、ポンプコラム3の上部開口3aを覆うアクチュエータ駆動型扉12と、潜没式ポンプ2をポンプコラム3内に吊り下げるための吊りケーブル23と、潜没式ポンプ2に電力を供給するための電力ケーブル36と、吊りケーブル23および電力ケーブル36を上昇および下降させるためのクレーン40を備えており、ポンプコラム3の上部開口3a、アクチュエータ駆動型扉12、およびクレーン40は、作業空間15内に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスを移送するために使用される潜没式ポンプをポンプコラム内に設置および前記ポンプコラムから取り出すためのポンプ設置装置であって、
閉じられた作業空間を形成する作業チャンバと、
前記ポンプコラムの上部開口を覆うアクチュエータ駆動型扉と、
前記潜没式ポンプを前記ポンプコラム内に吊り下げるための吊りケーブルと、
前記潜没式ポンプに電力を供給するための電力ケーブルと、
前記吊りケーブルおよび前記電力ケーブルを上昇および下降させるためのクレーンを備えており、
前記ポンプコラムの上部開口、前記アクチュエータ駆動型扉、および前記クレーンは、前記作業空間内に配置されている、ポンプ設置装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記吊りケーブルは、複数の分割吊りケーブルと、前記複数の分割吊りケーブルを連結する複数の連結リンクを有しており、
前記電力ケーブルは、複数の分割電力ケーブルと、前記複数の分割電力ケーブルを電気的に連結する複数の電気コネクタを有しており、
前記複数の電気コネクタは、前記複数の連結リンクにそれぞれ取り付けられており、
前記ポンプ設置装置は、前記連結リンクを操作して前記複数の分割吊りケーブルおよび前記複数の分割電力ケーブルの連結および切り離しを前記連結リンクに実行させるリンク操作装置をさらに備えている、請求項1に記載のポンプ設置装置。
【請求項3】
前記複数の連結リンクのそれぞれは、各分割吊りケーブルの下端に連結された第1リンク機構と、各分割吊りケーブルの上端に連結された第2リンク機構と、前記第1リンク機構と前記第2リンク機構を連結および切り離す連結ピンを備えており、
前記リンク操作装置は、前記連結ピンを移動させることで、前記連結ピンにより前記第1リンク機構と前記第2リンク機構と連結および切り離しをするように構成されている、請求項2に記載のポンプ設置装置。
【請求項4】
前記複数の電気コネクタのそれぞれは、各分割電力ケーブルの下端に接続された第1電気コネクタと、各分割電力ケーブルの上端に接続された第2電気コネクタを含み、
前記第1電気コネクタは前記第1リンク機構に保持されており、前記第2電気コネクタは前記第2リンク機構に保持されている、請求項3に記載のポンプ設置装置。
【請求項5】
前記複数の連結リンクのそれぞれは、前記第1リンク機構と前記第2リンク機構の鉛直方向の位置決めをする位置決め装置をさらに備えている、請求項3に記載のポンプ設置装置。
【請求項6】
前記位置決め装置は、前記第1リンク機構を前記第2リンク機構に向かって付勢するばねを有している、請求項5に記載のポンプ設置装置。
【請求項7】
前記作業チャンバは、前記作業空間に連通するパージガス入口ポートと、前記パージガス入口ポートに連結されたパージガス供給ラインを備えている、請求項1に記載のポンプ設置装置。
【請求項8】
液化ガスを移送するために使用される潜没式ポンプをポンプコラム内に設置する方法であって、
作業チャンバによって形成された、閉じられた作業空間内に配置されているアクチュエータ駆動型扉を開き、前記アクチュエータ駆動型扉は前記ポンプコラムの上部に連結されており、
前記作業空間内で吊りケーブルおよび電力ケーブルを前記潜没式ポンプに連結し、
前記作業空間内に配置されているクレーンにより、前記吊りケーブル、前記電力ケーブル、および前記潜没式ポンプを前記ポンプコラム内で下降させる工程を含み、
前記ポンプコラムの上部開口は、前記作業空間内に配置されている、方法。
【請求項9】
前記吊りケーブルは、複数の分割吊りケーブルと、前記複数の分割吊りケーブルを連結する複数の連結リンクを有しており、
前記電力ケーブルは、複数の分割電力ケーブルと、前記複数の分割電力ケーブルを電気的に連結する複数の電気コネクタを有しており、
前記複数の電気コネクタは、前記複数の連結リンクにそれぞれ取り付けられており、
前記吊りケーブル、前記電力ケーブル、および前記潜没式ポンプを前記ポンプコラム内で下降させる工程は、リンク操作装置により前記連結リンクを操作して前記複数の分割吊りケーブルを1つずつ連結しながら、および前記複数の分割電力ケーブルを1つずつ連結しながら、前記クレーンにより、前記複数の分割吊りケーブル、前記複数の分割電力ケーブル、および前記潜没式ポンプを前記ポンプコラム内で下降させる工程である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記潜没式ポンプを前記ポンプコラム内に搬入する前に、前記作業空間内にパージガスを供給して、前記作業空間内で前記潜没式ポンプを前記パージガスにさらす工程をさらに含む、請求項8に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液化アンモニアや液化天然ガス(LNG)や液体水素などの液化ガスを昇圧するための潜没式ポンプをポンプコラム内に設置、およびポンプコラムから取り出すためのポンプ設置装置に関する。さらに、本発明はそのようなポンプ設置装置を用いて、潜没式ポンプをポンプコラム内に設置する方法、および潜没式ポンプをポンプコラムから取り出す方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
天然ガスは、火力発電や化学原料として広く利用されている。また、アンモニアや水素は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を発生しないエネルギーとして期待されている。エネルギーとしての水素の用途には、燃料電池およびタービン発電などが挙げられる。天然ガス、アンモニア、および水素は、常温では気体の状態であるため、これらの貯蔵および運搬のために、天然ガス、アンモニア、および水素は冷却され、液化される。液化天然ガス(LNG)や液化アンモニアや液体水素などの液化ガスは、一旦液化ガス貯槽に貯蔵された後、ポンプによって発電所や工場などに移送される。
【0003】
図23は、液化ガスが貯蔵された液化ガス貯槽と、液化ガスを汲み上げるためのポンプの従来例を示す模式図である。ポンプ500は、液化ガス貯槽501に設置された縦型ポンプコラム505内に設置される。ポンプコラム505の上端開口は、上蓋510で閉じられている。ポンプコラム505内は液化ガスで満たされ、ポンプ500の全体は液化ガス中に浸漬される。したがって、ポンプ500は、液化ガス中で運転可能な潜没式ポンプである。
【0004】
ポンプ500が運転されると、液化ガス貯槽501内の液化ガスはポンプコラム505内に吸い込まれ、ポンプコラム505を上昇し、そしてポンプコラム505から液化ガス排出ポート509を通じて排出される。ポンプコラム505には、パージガス導入ポート512が設けられている。このパージガス導入ポート512は、ポンプ500の運転時には閉じられている。
【0005】
図24は、ポンプ500をポンプコラム505内に搬入する作業、およびポンプ500をポンプコラム505から引き上げる作業を説明する図である。ポンプ500をポンプコラム505内に設置するとき、およびメンテナンスなどの目的でポンプ500をポンプコラム505から引き上げるとき、上蓋510が外され、ケーブル508は巻き上げ機513に接続される。ポンプ500はケーブル508に吊り下げられ、巻き上げ機513によってポンプコラム505内を上昇または下降される。
【0006】
ポンプコラム505内に残留する液化ガスはガス化して、ボイルオフガス(BOG)を形成する。ポンプ500の搬入および引き上げの間は、このボイルオフガス(BOG)が大気に放出されることを防ぐために、パージガス導入ポート512を通じてパージガスがポンプコラム505内に導入される。パージガスは、ポンプコラム505内への空気の侵入を防ぐ役割も持つ。パージガスには、N

ガス、Heガスなどの不活性ガスが使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許3197645号公報
特許3198248号公報
特許3472379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、ポンプコラム505の上部開口は、ポンプ500の幅よりも大きいため、ボイルオフガス(BOG)のポンプコラム505外への放出を防ぎつつ、空気のポンプコラム505内への侵入を防ぐためには、大量のパージガスが必要となる。特に、Heガスは高価であり、ポンプ500の搬入および引き上げ作業のコストが上昇してしまう。
【0009】
また、ポンプ500の搬入および引き上げ作業時には、作業員はボイルオフガスにさらされる可能性があり、安全な作業環境が確保できないおそれがある。特に、ケーブル508をポンプコラム505から引き上げるとき、液化ガスに接触していたケーブル508は非常に低温であり、ケーブル508の取り扱いには危険を伴う。
【0010】
そこで、本発明は、潜没式ポンプのポンプコラムへの搬入およびポンプコラムからの引き上げ時に、ボイルオフガス(BOG)のポンプコラムからの放出を防止するために使用されるパージガスの量を削減することができ、さらには安全な作業環境を構築できるポンプ設置装置を提供する。また、本発明は、そのようなポンプ設置装置を用いて、潜没式ポンプをポンプコラム内に設置する方法、および潜没式ポンプをポンプコラムから取り出す方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社荏原製作所
研磨方法および研磨装置
今日
個人
液体の汲み上げ方法
2か月前
ニデック株式会社
ファン
2か月前
個人
真空装置、真空ポンプ
1か月前
三菱電機株式会社
換気扇
1か月前
日機装株式会社
遠心ポンプ
2か月前
サンデン株式会社
電動圧縮機
2か月前
エドワーズ株式会社
真空ポンプ
1か月前
川崎重工業株式会社
液圧回転機械
2か月前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
川崎重工業株式会社
ポンプシステム
15日前
ミネベアミツミ株式会社
遠心送風機
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
遠心送風機
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
遠心送風機
1か月前
川崎重工業株式会社
ポンプシステム
15日前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
株式会社IHI
圧縮機
6日前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
三浦工業株式会社
送風機およびボイラ
3か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
2か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
2か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
シナノケンシ株式会社
電動ポンプ
2か月前
ダイキン工業株式会社
遠心圧縮機
1か月前
シナノケンシ株式会社
電動ポンプ
2か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社吉野工業所
吐出器
2か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
7日前
シャープ株式会社
送風装置
6日前
株式会社神戸製鋼所
圧縮機ユニット
2か月前
有限会社トーコーテクノ
扇風機用冷却装置
27日前
株式会社豊田自動織機
ルーツポンプ
2か月前
続きを見る