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公開番号2024138830
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049534
出願日2023-03-27
発明の名称電気光学装置、および電子機器
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類H10K 50/852 20230101AFI20241002BHJP()
要約【課題】光の取り出し効率の向上を図ることができる電気光学装置、および電子機器を提供する。
【解決手段】電気光学装置は、対向電極と、第1画素電極と、第1発光層を含み、第1波長域の光を発する第1発光素子と、前記対向電極と、第2画素電極と、第2発光層を含み、前記第1波長域と異なる第2波長域の光を発する第2発光素子と、第1反射層と、前記第1反射層と前記対向電極との間の第1光学距離を調整する第1光学調整層と、第2反射層と、前記第2反射層と前記対向電極との間の第2光学距離を調整する第2光学調整層と、を備え、第1発光素子が発する前記第1波長域の光は、前記第1反射層と前記対向電極との間で共振し、前記対向電極から出射され、第2発光素子が発する前記第2波長域の光は、前記第2反射層と前記対向電極との間で共振し、前記対向電極から出射され、前記第1発光層を構成する材料と、前記第2発光層を構成する材料とは、互いに異なる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
半透過性を有する対向電極と、透光性を有する第1画素電極と、第1発光層を含み、前記第1画素電極と前記対向電極との間に配置され、かつ前記第1画素電極および前記対向電極に接する第1発光機能層と、を有し、第1波長域の光を発する第1発光素子と、
前記対向電極と、透光性を有する第2画素電極と、第2発光層を含み、前記第2画素電極と前記対向電極との間には配置され、かつ前記第2画素電極および前記対向電極に接する第2発光機能層と、を有し、前記第1波長域と異なる第2波長域の光を発する第2発光素子と、
第1反射層と、
前記第1反射層と前記第1発光素子との間に配置され、前記第1反射層と前記対向電極との間の第1光学距離を調整する第1光学調整層と、
第2反射層と、
前記第1光学調整層と厚みが異なり、前記第2反射層と前記第2発光素子との間に配置され、かつ前記第2反射層と前記対向電極との間の第2光学距離を調整する第2光学調整層と、
を備え、
前記第1発光素子が発する前記第1波長域の光は、前記第1反射層と前記対向電極との間で共振し、前記対向電極から出射され、
前記第2発光素子が発する前記第2波長域の光は、前記第2反射層と前記対向電極との間で共振し、前記対向電極から出射され、
前記第1発光層を構成する材料と、前記第2発光層を構成する材料とは、互いに異なる、
ことを特徴とする電気光学装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記第1発光機能層と前記第2発光機能層とは、前記第1発光層および前記第2発光層に接触する共通の電子ブロッキング層を有する、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項3】
前記電子ブロッキング層の厚みは、前記第1発光層および前記第2発光層の各厚みよりも薄い、
請求項2に記載の電気光学装置。
【請求項4】
前記第1波長域の光が青色の波長域の光であり、かつ、前記第1発光層がリン光を発する場合、
前記電子ブロッキング層の最低三重項励起準位は、2.7eV以上である、
請求項2に記載の電気光学装置。
【請求項5】
前記第1波長域の光が青色の波長域の光であり、前記第2波長域の光が緑色の波長域の光であり、かつ、前記第1発光層が蛍光を発し、前記第2発光層がリン光を発する場合、
前記電子ブロッキング層の最低三重項励起準位は、2.5eV以上である、
請求項2に記載の電気光学装置。
【請求項6】
前記第1発光機能層および前記第2発光機能層の各厚みは、80nm以上150nm以下である、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項7】
前記第1発光素子は、前記第1波長域の光が透過する第1発光領域を有し、
前記第2発光素子は、前記第2波長域の光が透過する第2発光領域を有し、
前記第1発光層は、平面視で前記第2発光領域に重ならず、
前記第2発光層は、平面視で前記第1発光領域に重ならない、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項8】
前記第1発光領域と前記第2発光領域との間の距離は、3μm以下である、
請求項7に記載の電気光学装置。
【請求項9】
請求項1に記載の電気光学装置と、
前記電気光学装置の動作を制御する制御部と、を有することを特徴とする電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気光学装置、および電子機器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置および有機エレクトロルミネッセンス表示装置等の電気光学装置が知られている。かかる装置の一例として、特許文献1に記載の電気光学装置が挙げられる。
【0003】
当該文献の電気光学装置は、発光素子と、反射層とを含む。発光素子および反射層は、サブ画素ごとに設けられる。発光素子は、画素電極と、発光機能層と、対向電極とを備える。反射層と対向電極との間には、光学的距離を調整するための距離調整層が設けられる。また、当該電気光学装置では、発光機能層は、複数のサブ画素で共通であり、白色に発光する。
【0004】
また、当該電気光学装置では、反射層と対向電極とにより光共振構造が形成される。このため、発光機能層から射出された光は、反射層と対向電極との間で繰り返し反射され、サブ画素ごとに光学的距離に対応する波長の光の強度が強められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-029188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
光共振構造が設けられることで、光の高効率化および色純度の向上を図られることができる。しかし、当該文献の電気光学装置では、発光機能層が複数のサブ画素で共通であるため、発光機能層が発した白色の光の一部は、使用しない光として捨てられてしまう。例えば、赤色の波長域の光を出射するサブ画素では、緑色の波長域の光、および青色の波長域の光は使用されない。したがって、光共振構造を有する電気光学装置における光の取り出し効率の向上が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る電気光学装置は、半透過性を有する対向電極と、透光性を有する第1画素電極と、第1発光層を含み、前記第1画素電極と前記対向電極との間に配置され、かつ前記第1画素電極および前記対向電極に接する第1発光機能層と、を有し、第1波長域の光を発する第1発光素子と、前記対向電極と、透光性を有する第2画素電極と、第2発光層を含み、前記第2画素電極と前記対向電極との間には配置され、かつ前記第2画素電極および前記対向電極に接する第2発光機能層と、を有し、前記第1波長域と異なる前記第2波長域の光を発する第2発光素子と、第1反射層と、前記第1反射層と前記第1発光素子との間に配置され、前記第1反射層と前記対向電極との間の第1光学距離を調整する第1光学調整層と、第2反射層と、前記第1光学調整層と厚みが異なり、前記第2反射層と前記第2発光素子との間に配置され、かつ前記第2反射層と前記対向電極との間の第2光学距離を調整する第2光学調整層と、を備え、前記第1発光素子が発する前記第1波長域の光は、前記第1反射層と前記対向電極との間で共振し、前記対向電極から出射され、前記第2発光素子が発する前記第2波長域の光は、前記第2反射層と前記対向電極との間で共振し、前記対向電極から出射され、前記第1発光層を構成する材料と、前記第2発光層を構成する材料とは、互いに異なる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態における電気光学装置を示す平面図である。
図1のサブ画素の等価回路図である。
図1の電気光学装置の1画素の平面的な概略図である。
図1の電気光学装置の断面を示す図である。
図4に示す電気光学装置の概略図である。
比較例の電気光学装置の概略図である。
電子機器の一例である虚像電気光学装置の一部を模式的に示す平面図である。
電子機器の一例であるパーソナルコンピューターを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法や縮尺は実際のものと適宜異なり、理解を容易にするために模式的に示す部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
【0010】
また、要素αと要素βとの「電気的な接続」は、要素αと要素βとが直接的に接合されることで導通する構成のほか、要素αと要素βとが他の導電体を介して間接的に導通する構成も含まれる。また、「要素α上の要素β」とは、要素αと要素βとが直接的に接触している構成のほか、要素αと要素βとが他の要素を介して間接的に接触している構成も含まれる。また、「要素αと要素βとが等しい」とは、要素αと要素βとが実質的に等しければよく、製造誤差の範囲を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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