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公開番号2024135726
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046560
出願日2023-03-23
発明の名称遮蔽材用水分散体
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 123/30 20060101AFI20240927BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】大きい粒子を配合することなく、黒色顔料を含有する塗膜などの乾燥過程で表面に凹凸を形成し、乱反射させることで、黒く、低光沢な遮光膜、遮蔽膜などの遮蔽材を形成することができる遮蔽材用水分散体及び遮蔽材を提供する。
【解決手段】本発明の遮蔽材用水分散体は、少なくとも、黒色顔料と、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物の中和物と、水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンと、水とを含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、黒色顔料と、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物の中和物と、酸価が240以下の水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンと、水とを含むことを特徴とする、遮蔽材用水分散体。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記水溶性樹脂及び樹脂エマルジョンにおける樹脂のガラス転移温度(Tg)が140℃以下であることを特徴とする、請求項1記載の遮蔽材用水分散体。
【請求項3】
更に、OH基を2つ以上もつポリオールを含むことを特徴とする、請求項1又は2記載の遮蔽材用水分散体。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の遮蔽材用水分散体を用いたことを特徴とする、遮蔽材。
【請求項5】
前記遮蔽材の表面粗さRaが0.2~2.0μmであることを特徴とする請求項4記載の遮蔽材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、黒く、低光沢な遮光膜、遮蔽膜などの遮蔽材を形成することができる遮蔽材用水分散体などに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、黒色の反射防止塗料や反射防止フィルムなどは、カメラ等の光学機器にとどまらず、メーターなどの発光を伴った表示装置において、周辺部の反射防止や可視光の遮光性を行うことで、視認性などを向上するためにも用いられるようになってきている。また、レンズやプリズム等の光学素子の縁や稜部、コバなどの周辺部に塗布膜を形成し、フレアやゴーストの発生原因となる迷光を吸収するための、光学素子用の内面反射防止黒色塗料などとしても用いられている。その他にも、黒色反射防止塗料などは、その漆黒性から、意匠性を向上させる塗料などとしても注目を集めている。
【0003】
このような遮蔽材用の塗料、樹脂組成物などとしては、例えば、
1)少なくとも金属酸化物、カーボンブラック、バインダ樹脂、分散剤および溶剤と、を含有する光学素子用内面反射防止黒色塗料であって、該金属酸化物は、酸化第二鉄、四酸化三鉄、オキシ水酸化鉄およびジルコニアから選ばれる少なくとも一種であり、pHが3.0以上8.0以下であり、かつ、黒色塗料固形分中に25質量%以上75質量%以下で含有され、該カーボンブラックは、揮発分0.6質量%以上6.0質量%以下、pH3.0以上8.0以下のものであり、かつ、黒色塗料固形分中に2質量%以上20質量%以下で含有され、該分散剤はフタロシアニン化合物と高分子系分散剤とからなり、該フタロシアニン化合物は、カーボンブラックに対して1質量%以上20質量%以下が含有され、かつ、該高分子分散剤は、アミン価5mgKOH/g以上100mgKOH/g以下のものであり、金属酸化物とカーボンブラックの合計に対して5質量%以上40質量%以下で含有されていることを特徴とする光学素子用内面反射防止黒色塗料(例えば、特許文献1参照)
2)少なくとも黒色層を含み、前記黒色層中に含まれる黒色顔料の含有量が、前記黒色層全質量に対して、20~60質量%であり、波長800~1000nmの範囲で選択された少なくとも1つの波長の光における反射率が3.0%以下であり、波長400~750nmにおける透過率が50%以下である、遮光膜(例えば、特許文献2参照)
3)バインダー樹脂、カーボンブラック、疎水化処理された乾式シリカ、粗し粒子および溶剤を含有し、前記粗し粒子は、平均粒子径が10μm以上20μm以下のポリアミド系樹脂粒子であり、前記ポリアミド系樹脂粒子の添加量は、バインダー樹脂100質量部に対し、24質量部以上44質量部以下であり、前記疎水化処理された乾式シリカの添加量は、バインダー樹脂100質量部に対し、14質量部以上であることを特徴とする表面反射防止塗料(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1~3に記載の遮蔽材用の塗料、樹脂組成物などにあっては、低光沢塗膜を得るために、1μm以上の粒子を配合することがあり、その場合、粒子の沈降、浮遊により粒子が偏在化し、使用前に十分撹拌されないと品質が安定しないなどの課題が生じることがあり、黒く、低光沢な塗膜などを形成することができる遮蔽材用水分散体が切望されているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-143410号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2014-105282号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2019-119855号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題及び現状などに鑑み、これを解消しようとするものであり、大きい粒子を配合することなく、黒色顔料を含有する塗膜などの乾燥過程で表面に凹凸を形成し、乱反射させることで、黒く、低光沢な遮光膜、遮蔽膜などの遮蔽材を形成することができる遮蔽材用水分散体及び遮蔽材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記従来の課題等に鑑み、鋭意研究を行った結果、少なくとも、黒色顔料と、特定物性の共重合物の中和物と、水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンと、水とを含むことにより、上記目的の遮蔽材用水分散体及び遮蔽材が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0008】
すなわち、本発明の遮蔽材用水分散体は、少なくとも、黒色顔料と、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物の中和物と、酸価が240以下の水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンと、水とを含むことを特徴とする。
前記水溶性樹脂及び樹脂エマルジョンにおける樹脂のガラス転移温度(Tg)が140℃以下であることが好ましい。
更に、OH基を2つ以上もつポリオールを含むことが好ましい。
本発明の遮蔽材は、上記構成の遮蔽材用水分散体を用いたことを特徴とする。
前記遮蔽材の表面粗さRaが0.2~2.0μmであることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、大きい粒子を配合することなく、環境に配慮した水系分散体であり、黒色顔料を含有する塗膜などの乾燥過程で表面に凹凸を形成し、乱反射させることで、黒く、再分散性および低光沢性を高度に両立した遮光膜、遮蔽膜などの遮蔽材を形成することができる遮蔽材用水分散体及び遮蔽材が提供される。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。但し、本発明の技術的範囲は下記で詳述する実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。また、本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識(設計事項、自明事項を含む)に基づいて実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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