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公開番号
2024135195
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023045759
出願日
2023-03-22
発明の名称
車両相互間熱管理システム
出願人
サンデン株式会社
代理人
弁理士法人エビス国際特許事務所
主分類
B60L
58/26 20190101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両の運転開始直後に熱媒体の温調を行うことによる電力消費で、航続距離が減少することを抑制する。
【解決手段】搭載された熱媒体回路で熱管理を行う車両において、複数車両の相互間で熱管理を行うシステムであって、待機する複数の車両のうち、運転を開始する予定の車両であって前記熱媒体回路の熱媒体が温調されていない車両の一つを第1車両と特定し、待機する複数の車両のうち、熱媒体の温調に要する電力量を充電可能な待機時間が確保されている車両を第2車両と特定し、前記第2車両にて温調した熱媒体と前記第1車両の熱媒体とを交換する指示を行うことを特徴とする車両相互間熱管理システムを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
搭載された熱媒体回路で熱管理を行う車両において、複数車両の相互間で熱管理を行うシステムであって、
待機する複数の車両のうち、運転を開始する予定の車両であって前記熱媒体回路の熱媒体が温調されていない車両の一つを第1車両と特定し、
待機する複数の車両のうち、熱媒体の温調に要する電力量を充電可能な待機時間が確保されている車両を第2車両と特定し、
前記第2車両にて温調した熱媒体と前記第1車両の熱媒体とを交換する指示を行うことを特徴とする車両相互間熱管理システム。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記車両は、前記熱媒体回路から熱媒体を取り出し且つ前記熱媒体回路に外部から熱媒体を導入するための熱媒体出し入れポートを有することを特徴とする請求項1記載の車両相互間熱管理システム。
【請求項3】
前記熱媒体出し入れポートは、前記第1車両と前記第2車両の相互間で接続可能であり、前記第1車両の熱媒体回路から取り出した熱媒体を前記第2車両の熱媒体回路に導入し、前記第2車両の熱媒体回路から取り出した熱媒体を前記第1車両の熱媒体回路に導入することを特徴とする請求項2記載の車両相互間熱管理システム。
【請求項4】
前記車両は、バッテリの電力で走行し、且つ前記バッテリの電力で駆動される冷媒回路と前記熱媒体回路によって熱管理が行われることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項記載の車両相互間熱管理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数車両の相互間で熱管理を行う車両相互間熱管理システムに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
EV(Electric Vehicles:車両、以下、車両)における車両内の熱管理は、ヒートポンプ式の冷媒回路を駆動することで得られる放熱と吸熱やバッテリを含む車載機器の廃熱などを、車両に搭載された熱媒体回路を用いて各所に移動させることで行っている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-180136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の走行中は、熱媒体回路を循環する熱媒体は必要な温度に管理されている。これに対して、ステーションに駐車している車両は、冷媒回路や熱媒体回路が停止状態になっているので、熱媒体回路内の熱媒体は外気温に近づくように温度変化することになり、状況に応じては必要な管理温度からかけ離れた温度になってしまう。こうなると、車両が運転を再開する際に、充電された電力を使って冷媒回路や熱媒体回路を駆動し熱媒体の温度を必要な管理温度に温調する必要があり、充電した電力の一部が熱媒体の温調に使われることで、充電後の航続距離が減少してしまう問題が生じる。
【0005】
このような問題は、複数の車両を管理していて、充電した後の車両をしばらく放置することが頻繁に行われている、タクシー事業者やレンタカー事業者或いはカーシェア事業者などにおいて、特に顕在化する。なお、ここでの車両は、自身に搭載されたバッテリの電力で走行し且つそのバッテリの電力で駆動される冷媒回路と熱媒体回路で熱管理を行うものであれば、どのような形態であってもよい。
【0006】
本発明は、このような問題に対処することを課題としている。すなわち、車両の運転開始直後に熱媒体の温調を行うことによる電力消費で、航続距離が減少することを抑制すること、が本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
搭載された熱媒体回路で熱管理を行う車両において、複数車両の相互間で熱管理を行うシステムであって、待機する複数の車両のうち、運転を開始する予定の車両であって前記熱媒体回路の熱媒体が温調されていない車両の一つを第1車両と特定し、待機する複数の車両のうち、熱媒体の温調に要する電力量を充電可能な待機時間が確保されている車両を第2車両と特定し、前記第2車両にて温調した熱媒体と前記第1車両の熱媒体とを交換する指示を行うことを特徴とする車両相互間熱管理システム。
【発明の効果】
【0008】
このような特徴を備える本発明によると、運転開始予定の第1車両の熱媒体回路には第2車両にて温調された熱媒体が導入されるので、車両の運転開始直後に熱媒体の温調を行うことによる電力消費で、航続距離が減少することを抑制することができる。また、第2車両は、熱媒体の温調に要する電力量を充電可能な待機時間が確保されているので、この車両の運転開始時の影響を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る車両相互間熱管理システムを示す参考図である。
本発明の実施形態に係る車両相互間熱管理システムを示し、管理装置と車両との間の通信を説明する参考図である。
本発明の実施形態に係る車両相互間熱管理システムとして機能する管理装置の機能を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る車両相互間熱管理システムとして機能する管理装置が生成する管理テーブルの一例を示す参考図である。
本発明の実施形態に係る車両相互間熱管理システムにおいて、第1車両と第2車両とを特定し、相互に熱交換をする場合の様子を説明する参考図である。
本発明の実施形態に係る車両相互間熱管理システムにおいて、第1車両と第2車両との間で相互に熱交換をする場合の様子を説明する参考図である。
本発明の実施形態に係る車両相互間熱管理システムにおける熱媒体の交換動作を示すフローチャートである。
図7のフローチャートにおける第2車両候補の選択動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明において、同一の符号は同一の機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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