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公開番号2024133982
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044031
出願日2023-03-20
発明の名称透光性を有する透光性積層体の製造方法および製造装置
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C25D 11/16 20060101AFI20240926BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】本発明の目的は、製造時の透光性積層体の表面へのダメージが抑制され、透光性に優れ、より広く抗菌効果を発揮できる透光性積層体を高い生産性で製造できる透光性積層体の製造方法および製造装置を提供することにある。
【解決手段】透光性を有する基材101上に、バルブ金属層102が陽極酸化された金属酸化物層を有する透光性積層体の製造方法であって、基材101上にバルブ金属層102を有する積層体103におけるバルブ金属層102の表面を親水化する親水化工程と、親水化されたバルブ金属層102が電解液120に接触した状態で積層体103を連続的に移動させながらバルブ金属層102を陽極酸化する陽極酸化工程と、を含む、透光性を有する透光性積層体の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透光性を有する基材上に、バルブ金属層が陽極酸化された金属酸化物層を有する透光性積層体の製造方法であって、
前記基材上に前記バルブ金属層を有する積層体における前記バルブ金属層の表面を親水化する親水化工程と、親水化された前記バルブ金属層が電解液に接触した状態で前記積層体を連続的に移動させながら前記バルブ金属層を陽極酸化する陽極酸化工程と、を含む、透光性を有する透光性積層体の製造方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記陽極酸化工程において、前記電解液に接触した状態且つ、前記バルブ金属層と接触しない状態の陰極板と、前記電解液に接触しない状態且つ、前記バルブ金属層に接触した状態の陽極端子との間に電圧を印可する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
親水化された前記バルブ金属層の表面の水接触角と、陽極酸化後の前記金属酸化物層の表面の水接触角との差が45°以下である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記親水化工程が、紫外線を用いて前記バルブ金属層の表面を親水化することを含む、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項5】
前記親水化工程が、オゾンを用いて前記バルブ金属層の表面を親水化することを含む、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項6】
前記親水化工程を、前記積層体を移動させながら連続的に行うことを含む、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項7】
請求項1または2に記載の製造方法に用いる製造装置であって、
前記バルブ金属層の表面を親水化する親水化手段と、前記バルブ金属層を陽極酸化する陽極酸化手段と、を備え、
親水化された前記バルブ金属層が電解液に接触した状態で前記積層体を連続的に移動させながら前記バルブ金属層を陽極酸化する、透光性を有する透光性積層体の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透光性を有する透光性積層体の製造方法および製造装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
抗生剤は、人や家畜の疾病治療、農畜水産物の生産性の向上、食品の保存等の目的で、医薬品、動物用医薬品、農薬、飼料添加物、食品添加物等として広く用いられてきた。近年、複数種類の抗生剤に対して抵抗性を有し、抗生剤が効かない、または効きにくくなった耐性菌の出現が問題になっている。
【0003】
近年、耐性菌の出現の抑制等を目的として抗生剤の使用が制限される傾向にあり、抗生剤を用いることなく、菌の増殖を抑制できる技術の開発が望まれている。特許文献1には、抗生剤を用いることなく抗菌効果を発揮できる技術として、透光性の樹脂基板に積層されたアルミニウム基材を完全に陽極酸化した、透明な透光性積層体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-64648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の透光性積層体は、食品などの包装材料、ディスプレイ全面板、パーティションなど、幅広い分野で使用できる可能性がある。しかしながら、特許文献1では、透光性積層体を効率良く大量に製造する方法が提案されているが、表面の均一性についてさらなる改良の余地があった。
【0006】
本発明の目的は、製造時の透光性積層体の表面へのダメージが抑制され、透光性に優れ、より広く抗菌効果を発揮できる透光性積層体を高い生産性で製造できる透光性積層体の製造方法および製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の[1]~[7]を要旨とする。
[1]透光性を有する基材上に、バルブ金属層が陽極酸化された金属酸化物層を有する透光性積層体の製造方法であって、
前記基材上に前記バルブ金属層を有する積層体における前記バルブ金属層の表面を親水化する親水化工程と、親水化された前記バルブ金属層が電解液に接触した状態で前記積層体を連続的に移動させながら前記バルブ金属層を陽極酸化する陽極酸化工程と、を含む、透光性を有する透光性積層体の製造方法。
[2]前記陽極酸化工程において、前記電解液に接触した状態且つ、前記バルブ金属層と接触しない状態の陰極板と、前記電解液に接触しない状態且つ、前記バルブ金属層に接触した状態の陽極端子との間に電圧を印可する、[1]に記載の製造方法。
[3]親水化された前記バルブ金属層の表面の水接触角と、陽極酸化後の前記金属酸化物層の表面の水接触角との差が45°以下である、[1]または[2]に記載の製造方法。
[4]前記親水化工程が、紫外線を用いて前記バルブ金属層の表面を親水化することを含む、[1]~[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5]前記親水化工程が、オゾンを用いて前記バルブ金属層の表面を親水化することを含む、[1]~[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6]前記親水化工程を、前記積層体を移動させながら連続的に行うことを含む、[1]~[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7][1]~[6]のいずれかに記載の製造方法に用いる製造装置であって、
前記バルブ金属層の表面を親水化する親水化手段と、前記バルブ金属層を陽極酸化する陽極酸化手段と、を備え、
親水化された前記バルブ金属層が電解液に接触した状態で前記積層体を連続的に移動させながら前記バルブ金属層を陽極酸化する、透光性を有する透光性積層体の製造装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、製造時の透光性積層体の表面へのダメージが抑制され、透光性に優れ、より広く抗菌効果を発揮できる透光性積層体を高い生産性で製造できる透光性積層体の製造方法および製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の製造装置の一態様を模式的に示す概略側面図である。
本発明の製造装置の別の一態様を模式的に示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、「~」で表される数値範囲は、その前後の数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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