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公開番号2024131030
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041046
出願日2023-03-15
発明の名称電動車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類B60L 15/20 20060101AFI20240920BHJP(車両一般)
要約【課題】運転者に与える違和感を軽減しつつ模擬変速を行えるようにする。
【解決手段】模擬変速のためのシーケンシャルシフタの操作に連動して出力軸要求トルクの過渡的な変化と模擬エンジン回転速度に応じたエンジン音の過渡的な変化とを発生させるように構成された電動車両において、制御装置は、出力軸要求トルクの過渡的な変化を特定するパラメータに基づいて、第1ギヤ段から第2ギヤ段への模擬変速に伴う模擬エンジン回転速度の変化時間を決定し、決定した変化時間と、模擬変速の開始時における第1ギヤ段での模擬エンジン回転速度と第2ギヤ段の模擬エンジン回転速度との差である差回転速度とに基づいて、模擬変速に伴う模擬エンジン回転速度の変化レートを決定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電気モータを含む車両駆動装置と、模擬変速のために運転者によって操作されるシーケンシャルシフタとを備える電動車両を制御する制御装置であって、
前記電動車両は、前記模擬変速のための前記シーケンシャルシフタの操作に連動して、前記車両駆動装置の出力軸要求トルクの過渡的な変化と、前記車両駆動装置の出力軸回転速度及びギヤ段に基づく模擬エンジン回転速度に応じたエンジン音の過渡的な変化とを発生させるように構成され、
前記制御装置は、
前記出力軸要求トルクの過渡的な変化を特定するパラメータに基づいて、第1ギヤ段から第2ギヤ段への前記模擬変速に伴う前記模擬エンジン回転速度の変化時間を決定し、
決定した前記変化時間と、前記模擬変速の開始時における前記第1ギヤ段での模擬エンジン回転速度と前記第2ギヤ段の模擬エンジン回転速度との差である差回転速度とに基づいて、前記模擬変速に伴う前記模擬エンジン回転速度の変化レートを決定する
ことを特徴とする電動車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、疑似的な手動変速動作を実現可能な電気自動車を開示している。この電気自動車は、電気自動車の走行状態がエンジンの駆動力によって実現されると仮定したときのエンジン回転速度を模擬した仮想エンジン回転速度を取得し、取得した仮想エンジン回転速度に応じてエンジン音を発生させるエンジン音発生制御手段を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-036827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
模擬変速のためにクラッチペダルを備えずにシーケンシャルシフタ(例えばパドル式)を備える電動車両には、次のような課題がある。すなわち、当該電動車両では、模擬変速のための当該シフタの操作に連動して、車両駆動装置の出力軸要求トルクの過渡的な変化と、エンジン音の過渡的な変化とを発生させることが考えられる。しかしながら、模擬変速の際に、出力軸要求トルクの過渡的な変化に起因して生じる車両挙動とエンジン音の過渡的な変化との間にタイミングのずれがあると、運転者に違和感を与える可能性がある。
【0005】
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、模擬変速のためにシーケンシャルシフタを備える電動車両において、運転者に与える違和感を軽減しつつ模擬変速を行えるようにした電動車両の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る電動車両の制御装置は、電気モータを含む車両駆動装置と、模擬変速のために運転者によって操作されるシーケンシャルシフタとを備える電動車両を制御する。電動車両は、模擬変速のためのシーケンシャルシフタの操作に連動して、車両駆動装置の出力軸要求トルクの過渡的な変化と、車両駆動装置の出力軸回転速度及びギヤ段に基づく模擬エンジン回転速度に応じたエンジン音の過渡的な変化とを発生させるように構成されている。制御装置は、出力軸要求トルクの過渡的な変化を特定するパラメータに基づいて、第1ギヤ段から第2ギヤ段への模擬変速に伴う模擬エンジン回転速度の変化時間を決定し、決定した変化時間と、模擬変速の開始時における第1ギヤ段での模擬エンジン回転速度と第2ギヤ段の模擬エンジン回転速度との差である差回転速度とに基づいて、模擬変速に伴う模擬エンジン回転速度の変化レートを決定する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、模擬変速のためにシーケンシャルシフタを備える電動車両において、運転者に与える違和感を軽減しつつ模擬変速を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係る電動車両の構成を模式的に示す図である。
実施の形態に係る模擬変速時の処理を示すフローチャートである。
図2中の変速過渡挙動算出処理PR1、PR2を説明するための図である。
模擬変速時の処理の他の例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面とともに、本開示の実施の形態について説明する。
【0010】
1.電動車両の構成
図1は、実施の形態に係る電動車両10の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、電動車両10は、電気モータ2を含む「車両駆動装置」を備えている。電気モータ2の出力軸3はギヤ機構4を介してプロペラシャフト(又は「ペラ軸」)5の一端に接続されている。ペラ軸5には、その回転速度(ペラ軸回転速度Np)を検出するための回転速度センサ40が設けられている。ペラ軸回転速度Npは、「車両駆動装置」の出力軸回転速度に相当する。ペラ軸5の他端はディファレンシャルギヤ6を介してドライブシャフト7に接続されている。電動車両10は駆動輪8と従動輪12とを備えている。駆動輪8はドライブシャフト7の両端にそれぞれ設けられている。各車輪8、12には車輪速センサ30が設けられている。図1では、代表して右後輪の車輪速センサ30のみが描かれている。車輪速センサ30は電動車両10の車速センサとしても用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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