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公開番号
2024130720
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023040603
出願日
2023-03-15
発明の名称
口元管および口元管埋設方法
出願人
個人
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E21B
33/03 20060101AFI20240920BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】セメントミルクを用いずに掘削孔の口元に強固に固定され、地下水の水圧によって地中から押し出されるのを防ぐことができる、口元管、口元管埋設方法およびこれらに用いられる口元管保持リングを提供する。
【解決手段】掘削孔Hの口元から所定の深さまで連結される複数本の円管2によって構成されており、各円管2のうち少なくとも1本が、一端部に複数本のスリット311と各スリット311間に形成された複数枚の拡開片312とを有するスリット部31を備えたスリット管3であるとともに、各円管2のうちスリット管3のスリット部31側に連結される他の1本が、スリット管3におけるスリット部31に押入されて拡開片312を押し拡げる先細状のテーパー部41を備えたテーパー管4である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
掘削孔の口元の地盤が崩壊するのを防止するために前記口元に埋設される口元管であって、
前記口元から所定の深さまで連結される複数本の円管によって構成されており、
前記各円管のうち少なくとも1本が、一端部に複数本のスリットと前記各スリット間に形成された複数枚の拡開片とを有するスリット部を備えたスリット管であるとともに、
前記各円管のうち前記スリット管のスリット部側に連結される他の1本が、前記スリット管における前記スリット部に押入されて前記拡開片を押し拡げる先細状のテーパー部を備えたテーパー管である、前記口元管。
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【請求項2】
最先端の前記円管は、前記掘削孔に押し込まれるときに挿入される押込用棒材の先端を係止可能に内方へ突出された係止突出部を備える押込管である、請求項1に記載の口元管。
【請求項3】
前記各円管のうち少なくとも1本が、地下水を管内部に集水する集水孔を備えた集水管である、請求項1または請求項2に記載の口元管。
【請求項4】
前記各拡開片の基端部側における内周面には、前記テーパー管のテーパー部の先端と前記内周面との間の水密状態を保持する環状パッキンが設けられている、請求項1または請求項2に記載の口元管。
【請求項5】
請求項2に記載の口元管を前記押込用棒材に保持させる口元管保持リングであって、
前記押込用棒材の任意の位置に着脱可能なリング本体と、
前記リング本体の先端側において前記口元管と前記押込用棒材との間の隙間に挿入可能に一段細く形成されたセンタリング部とを有する、前記口元管保持リング。
【請求項6】
請求項1に記載された口元管を掘削孔の口元に埋設する口元管埋設方法であって、
地盤に掘削孔を掘削する掘削孔掘削工程と、
前記掘削孔の口元に前記口元管を押し込む口元管押込工程と、
前記掘削孔に押し込まれた前記口元管の後端側を押し、前記テーパー部により前記スリット部の前記拡開片を押し拡げて前記口元管を前記地盤に固定する口元管固定工程と
を有する前記口元管埋設方法。
【請求項7】
請求項2に記載された口元管を掘削孔の口元に埋設する口元管埋設方法であって、
地盤に掘削孔を掘削する掘削孔掘削工程と、
前記押込用棒材を前記口元管に挿入し前記押込用棒材の先端を前記係止突出部に係止させるとともに、請求項5に記載された口元管保持リングを、そのセンタリング部が前記口元管と前記押込用棒材との間の隙間に配置され、かつ前記押込用棒材に固定し、前記口元管を前記押込用棒材に保持させる口元管保持工程と、
前記押込用棒材に保持された前記口元管を前記掘削孔の口元に押し込む口元管押込工程と、
前記掘削孔に押し込まれた前記口元管の後端側を押し、前記テーパー部により前記スリット部の前記拡開片を押し拡げて前記口元管を前記地盤に固定する口元管固定工程と
を有する前記口元管埋設方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤に開口した掘削孔の口元の地盤が崩壊するのを防止するための口元管、口元管埋設方法およびこれらに用いられる口元管保持リングに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
トンネル工事では、本格的な掘削作業を進める前に地中に含まれる重金属量などの地質調査を実施するために地質資料が採取される。重金属が多く含まれている土壌は産業廃棄物として処理する必要があり、地質調査によって事前準備ができるためその後の掘削作業がスムーズになる。
【0003】
このような地質を調査するための地質試料(土、砂、砂利、砕石など)の採取に、地中を掘削する掘削装置を用いる方法があり、特開2007-70870号公報には、掘削装置としてロータリーパーカッションドリルを用いる地盤調査工法が開示されている(特許文献1)。具体的には、アウターロッドとインナーロッドからなる二重管で掘削し、前記インナーロッドを地盤のコアを採取するサンプラ(以下「インナーチューブアセンブリ」ともいう)と交換した後、サンプラの先端を地盤に当接させた状態で、ドリルの駆動部からサンプラに対して所定のスラスト力及び所定の連続した打撃力を作用させて、サンプラを地盤に貫入させ、前記サンプラをワイヤーラインで引き上げることで、地質試料を採取することができるとされている。
【0004】
しかしながら、地質試料の採取中に、掘削孔の口元が崩壊してサンプラを貫入させられなくなったり、引き上げることができなくなったりすることがある。そこで、掘削孔の口元に口元管と呼ばれる管を埋設し、口元の地盤崩壊を防ぐ工事が行われる。
【0005】
また、地質試料を採取した後の口元管は、口元側にバルブなどを設けて、地盤から湧き出る地下水の排出口として利用される。このとき、地下水の水圧によって、口元管が地中から押し出されないように掘削孔と口元管との間にセメントミルクを注入し、硬化させることで前記口元管を地盤に固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-70870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、トンネル工事における地質試料を採取するための掘削孔は地盤に対して略水平方向に掘削する。そのため注入したセメントミルクが硬化する前に重力によって下方に流れ落ち、上方側に隙間ができるなどして地盤に固定する力が不十分になるという問題がある。固定力が不十分な場合は、地下水の水圧によって、口元管が地中から押し出されてしまう被害に繋がる。
【0008】
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、セメントミルクを用いずに掘削孔の口元に強固に固定され、地下水の水圧によって地中から押し出されるのを防ぐことができる、口元管、口元管埋設方法およびこれらに用いられる口元管保持リングを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る口元管は、口元管を掘削孔の口元に強固に固定させるという課題を解決するために、掘削孔の口元の地盤が崩壊するのを防止するために前記口元に埋設される口元管であって、前記口元から所定の深さまで連結される複数本の円管によって構成されており、前記各円管のうち少なくとも1本が、一端部に複数本のスリットと前記各スリット間に形成された複数枚の拡開片とを有するスリット部を備えたスリット管であるとともに、前記各円管のうち前記スリット管のスリット部側に連結される他の1本が、前記スリット管における前記スリット部に押入されて前記拡開片を押し拡げる先細状のテーパー部を備えたテーパー管である。
【0010】
また、本発明の一態様として、口元管を掘削孔に押し込む途中で拡開片が拡開してしまうのを防ぐという課題を解決するために、最先端の前記円管は、前記掘削孔に押し込まれるときに挿入される押込用棒材の先端を係止可能に内方へ突出された係止突出部を備える押込管であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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