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公開番号2024128891
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023038166
出願日2023-03-10
発明の名称決定方法、演算装置、及びコンピュータプログラム
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人弁理士法人イノベンティア
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20240913BHJP(計算;計数)
要約【課題】コストが削減される物品の保管場所を決定することのできる演算装置を提供する。
【解決手段】演算装置100aは、物品の一例である部品の保管場所を物品の使用場所の一例である店舗とするか蔵置場所の一例であるエリア倉庫とするかを決定することを含む処理を実行する演算装置であって、使用場所における物品の使用確率を用いて、使用場所において機会が発生せずに物品が使用場所に保管されるための第1のコストを算出し、使用確率を用いて、使用場所において機会が発生せずに物品が蔵置場所に保管されるための第2のコストを算出し、使用確率を用いて、使用場所において機会が発生し、蔵置場所に保管されている物品を使用場所まで移送するための第3のコストを算出し、第2のコストと第3のコストとの合計が第1のコストを下回る場合に、物品の保管場所を蔵置場所とすると決定する、ように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンピュータに実装された、物品の保管場所を前記物品の使用場所とするか蔵置場所とするかの決定方法であって、
前記使用場所における前記物品の使用確率を用いて、前記使用場所において使用の機会が発生せずに前記物品が前記使用場所に保管されるための第1のコストを算出し、
前記使用確率を用いて、前記使用場所において前記機会が発生せずに前記物品が前記蔵置場所に保管されるための第2のコストを算出し、
前記使用確率を用いて、前記使用場所において前記機会が発生し、前記蔵置場所に保管されている前記物品を前記使用場所まで移送するための第3のコストを算出し、
前記第2のコストと前記第3のコストとの合計が前記第1のコストを下回る場合に、前記物品の保管場所を前記蔵置場所とすると決定する、ことを備える
決定方法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第1のコストを算出することは、前記物品の前記使用場所での保管単価に前記使用場所において前記機会が発生しない確率を乗じることを含み、
前記第2のコストを算出することは、前記物品の前記蔵置場所での保管単価に前記使用場所において前記機会が発生しない確率を乗じることを含み、
前記第3のコストを算出することは、前記物品の移送単価に、前記使用場所での前記物品の使用回数予測値を乗じることを含み、
前記使用場所において前記機会が発生しない確率は、1から前記使用確率を減じて得られ、
前記物品の使用回数予測値は前記使用確率から得られる
請求項1に記載の決定方法。
【請求項3】
前記使用場所は複数の場所を含み、
前記複数の場所のうちの、前記物品を当該場所に保管する第1群と、前記物品を前記蔵置場所に保管する第2群と、について、
前記第2のコストは、前記物品の前記蔵置場所での保管単価に、前記第2群の前記場所それぞれにおいて前記機会が発生しない確率を乗じて得られ、
前記第3のコストは、前記物品の移送単価に、前記第2群の前記場所それぞれにおける前記使用回数予測値の総和を乗じて得られ、
前記第1群の前記場所それぞれについての前記第1のコストの総和、前記第2のコスト、及び前記第3のコストの総和が最小となる前記第1群と前記第2群とを決定する、ことをさらに備える
請求項2に記載の決定方法。
【請求項4】
前記第1群と前記第2群とを決定することは、前記複数の場所の前記第1群と前記第2群との組み合わせを変化させて、前記第2群の前記場所それぞれについての前記第1のコストの総和である第1の値と、前記第2のコスト及び前記第3のコストの和である第2の値との差が最小となる前記第1群及び前記第2群とする場所の組み合わせを決定することを含む
請求項3に記載の決定方法。
【請求項5】
前記物品は製品のメンテナンスに用いる部品であり、
前記製品の要メンテナンス確率M、及び、前記使用場所に対応付けられた前記製品の数Nを用いて下の式で前記使用確率Uを得る、ことをさらに備える
請求項1に記載の決定方法。
U=1-(1-M)^N
【請求項6】
前記物品は製品のメンテナンスに用いる部品であり、
前記保管単価は、前記部品の単価を含み、
前記製品の要メンテナンス確率M、及び、前記使用場所に対応付けられた前記製品の数Nを用いて下の式で前記使用確率Uを得る、ことをさらに備える
さらに備える
請求項2に記載の決定方法。
U=1-(1-M)^N
【請求項7】
物品の保管場所を前記物品の使用場所とするか蔵置場所とするかを決定することを含む処理を実行する演算装置であって、
前記使用場所における前記物品の使用確率を用いて、前記使用場所において前記機会が発生せずに前記物品が前記使用場所に保管されるための第1のコストを算出し、
前記使用確率を用いて、前記使用場所において前記機会が発生せずに前記物品が前記蔵置場所に保管されるための第2のコストを算出し、
前記使用確率を用いて、前記使用場所において前記機会が発生し、前記蔵置場所に保管されている前記物品を前記使用場所まで移送するための第3のコストを算出し、
前記第2のコストと前記第3のコストとの合計が前記第1のコストを下回る場合に、前記物品の保管場所を前記蔵置場所とすると決定する、ように構成されている
演算装置。
【請求項8】
物品の保管場所を前記物品の使用場所とするか蔵置場所とするかを決定することを含む処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記使用場所における前記物品の使用確率を用いて、前記使用場所において前記機会が発生せずに前記物品が前記使用場所に保管されるための第1のコストを算出し、
前記使用確率を用いて、前記使用場所において前記機会が発生せずに前記物品が前記蔵置場所に保管されるための第2のコストを算出し、
前記使用確率を用いて、前記使用場所において前記機会が発生し、前記蔵置場所に保管されている前記物品を前記使用場所まで移送するための第3のコストを算出し、
前記第2のコストと前記第3のコストとの合計が前記第1のコストを下回る場合に、前記物品の保管場所を前記蔵置場所とすると決定する、ことを実行させる
コンピュータプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、決定方法、演算装置、及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
管理のためのコストやスペースを考慮すると、店舗で使用の機会が発生する部品などの物品を店舗においてすべて保管することはできないため、その機会が生じる店舗以外の保管場所(以下、蔵置場所)で保管したいという要望もある。一方で、使用の機会に備えて店舗に保管しておきたいという要望がある。
【0003】
例えば、特開2008-105147号公報(以下、特許文献1)は、物品の保管場所であるヤードの現在の配置状況と、原材料の入出荷情報とに基づいて、ヤードの制約条件を満足する配置計画の解を計算する在庫配置計画システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-105147号公報
【発明の概要】
【0005】
保管対象の物品には、原材料の入出荷情報に基づいて使用の機会が発生するのではなく、外部からの要求や突発事項などの計画的ではない条件に応じて使用の機会が発生する場合がある。そのような場合、特許文献1のシステムでは在庫配置計画が立てられない。
【0006】
例えば、物品が修繕業務などのメンテナンスを行う店舗でメンテナンスに用いられる部品である場合、使用の機会は、メンテナンス対象の製品の種類や、その製品の用いられる環境や、メンテナンス対象の製品の個数や、故障などの発生の度合い、などの影響を受ける。そのような場合であっても、物品の保管のコストを精度よく削減できることが望まれる。そこで、本開示は、コストが削減される物品の保管場所を決定することのできる決定方法、演算装置、及びコンピュータプログラムを提供することを目的の1つとする。
【0007】
ある実施の形態に従うと、決定方法は、コンピュータに実装された、物品の保管場所を物品の使用場所とするか蔵置場所とするかの決定方法であって、使用場所における物品の使用確率を用いて、使用場所において使用の機会が発生せずに物品が使用場所に保管されるための第1のコストを算出し、使用確率を用いて、使用場所において機会が発生せずに物品が蔵置場所に保管されるための第2のコストを算出し、使用確率を用いて、使用場所において機会が発生し、蔵置場所に保管されている物品を使用場所まで移送するための第3のコストを算出し、第2のコストと第3のコストとの合計が第1のコストを下回る場合に、物品の保管場所を蔵置場所とすると決定する、ことを備える。
【0008】
更なる詳細は、後述の実施形態として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施の形態に係る決定方法を説明するための図である。
図2は、管理装置を含む在庫管理システムの構成、及び、管理装置の構成の概略図である。
図3は、製品情報の一例を表した概略図である。
図4は、演算装置に実装された決定方法の流れを表したフローチャートである。
図5は、発明者によるシミュレーションに用いた部品情報を表した図である。
図6は、シミュレーションに用いた部品情報を表した図である。
図7は、シミュレーションに用いた部品情報を表した図である。
図8は、シミュレーションに用いた部品情報を表した図である。
図9は、シミュレーションで得られた管理情報の一例を表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[在庫管理の概要]
図1は、本実施の形態に係る決定方法を説明するための図である。実施の形態に係る決定方法は、物品の保管場所を物品の使用場所とするか蔵置場所とするかの決定方法である。物品は、一例として、メンテナンスの一例である修繕に用いられる部品である。物品の使用場所は、一例として、修繕対象となる機器(製品)を販売する店舗であって、その店舗において、販売した製品の修繕を手配する。物品の使用は、この例の場合、当該店舗で販売した製品の修繕を行うこと、又は、部品を調達して修繕の手配を行うこと、を指す。
(【0011】以降は省略されています)

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