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公開番号2024127639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036944
出願日2023-03-09
発明の名称回転電機のステータ
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02K 5/22 20060101AFI20240912BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回転電機のステータにおいて、動力線が共振することを抑制しやすくする。
【解決手段】回転電機のステータは、ステータコイルと、ステータコイルから引き出されたリード端子(19)と、第1端(21)がリード端子に溶接された動力線(20)と、動力線における第1端と反対の第2端(22)に接続された接続端子30と、を備える。動力線は、第1端から第1方向(L1)へ線状に延びる第1部分(23)と、第1部分に接続されて第1方向と反対の第2方向(L2)へ第2端まで線状に延びる第2部分(25)とを備えている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
ステータコイル(16)と、前記ステータコイルから引き出されたリード端子(19)と、第1端(21)が前記リード端子に溶接された動力線(20,120)と、前記動力線における前記第1端と反対の第2端(22)に接続された接続端子(30)と、を備える、回転電機のステータ(10)であって、
前記動力線は、前記第1端から第1方向へ線状に延びる第1部分(23)と、前記第1部分に接続されて前記第1方向と反対の第2方向へ前記第2端まで線状に延びる第2部分(25)とを備えている、回転電機のステータ。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記動力線(20)は、前記第1部分と前記第2部分とを接続する第3部分(24)を備え、
前記第3部分は、前記第1方向及び前記第2方向と異なる第3方向へ線状に延びている、請求項1に記載の回転電機のステータ。
【請求項3】
前記動力線(120)は、1本の金属線材により形成された導体を含み、前記第1部分と前記第2部分との接続部(29)は前記導体が曲げ加工された曲げ加工部である、請求項1に記載の回転電機のステータ。
【請求項4】
前記動力線は、1本の金属線材により形成された導体を含み、前記第1部分と前記第3部分との接続部(27)は前記導体が曲げ加工された曲げ加工部であり、前記第3部分と前記第2部分との接続部(28)は前記導体が曲げ加工された曲げ加工部である、請求項2に記載の回転電機のステータ。
【請求項5】
前記ステータは円筒状に形成されており、
前記第1方向は前記ステータの軸方向の一方であり、前記第2方向は前記軸方向の他方である、請求項1~4のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
【請求項6】
前記ステータは円筒状に形成されており、
前記第1方向は前記ステータの周方向の一方であり、前記第2方向は前記周方向の他方である、請求項1~4のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機のステータに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、回転電機のステータコイルから引き出されたリード端子に動力線が接続され、動力線に接続端子が接続され、接続端子が駆動回路に電気的に接続されるステータがある(特許文献1参照)。一般的に、リード端子と動力線とは溶接により接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-175359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載のステータでは、動力線が略一方向に線状に延びているため、1次モード(曲げ1次)の振動での曲げ剛性、2次モード(ねじり1次)の振動でのねじり剛性、3次モード(曲げ2次)の振動での曲げ剛性がいずれも低くなっている。このため、各モードにおける固有振動数が互いに離れており、1次~3次モードの固有振動数を主要な振動源の固有振動数からずらすことが難しい。いずれかのモードの固有振動数が主要な振動源の固有振動数と重なった場合は動力線が共振し、リード端子と動力線との溶接部が疲労により損傷するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、回転電機のステータにおいて、動力線が共振することを抑制しやすくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための第1の手段は、
ステータコイル(16)と、前記ステータコイルから引き出されたリード端子(19)と、第1端(21)が前記リード端子に溶接された動力線(20,120)と、前記動力線における前記第1端と反対の第2端(22)に接続された接続端子(30)と、を備える、回転電機のステータ(10)であって、
前記動力線は、前記第1端から第1方向へ線状に延びる第1部分(23)と、前記第1部分に接続されて前記第1方向と反対の第2方向へ前記第2端まで線状に延びる第2部分(25)とを備えている。
【0007】
上記構成によれば、回転電機のステータは、ステータコイルと、前記ステータコイルから引き出されたリード端子と、第1端が前記リード端子に溶接された動力線と、前記動力線における前記第1端と反対の第2端に接続された接続端子と、を備えている。このため、動力線の第1端がリード端子に溶接されて接続端子が駆動回路に接続された状態では、回転電機の駆動に伴って動力線は主に1次モード(曲げ1次)、2次モード(ねじり1次)、及び3次モード(曲げ2次)で振動する。
【0008】
ここで、前記動力線は、前記第1端から第1方向へ線状に延びる第1部分と、前記第1部分に接続されて前記第1方向と反対の第2方向へ前記第2端まで線状に延びる第2部分とを備えている。このため、動力線が略一方向に線状に延びている構成と比較して、2次モードの振動でのねじり剛性及び3次モードの振動での曲げ剛性を特に向上させることができる。固有振動数ωnと、物体の質量m及びばね定数kとの関係は、ωn=√(m/k)で表される。すなわち、固有振動数は動力線の剛性(ばね定数k)を上げるほど低くなるため、1次モードの固有振動数に2次モード及び3次モードの固有振動数を近付けることができる。したがって、動力線が略一方向に線状に延びている構成と比較して、1次~3次モードの振動の固有振動数を互いに近付けることができ、1次~3次モードの固有振動数を主要な振動源の固有振動数からずらしやすくなる。よって、動力線が共振することを抑制しやすくなり、ひいてはリード端子と動力線との溶接部が疲労により損傷することを抑制しやすくなる。
【0009】
動力線は温度変化により伸縮する。そして、動力線が略一方向に線状に延びている構成では、温度変化により動力線が略一方向に伸縮し、その伸縮変化量が大きくなる。このため、温度変化により溶接部に作用する熱応力が大きくなり、溶接部が疲労により損傷しやすくなる。
【0010】
この点、第2の手段では、前記動力線(20)は、前記第1部分と前記第2部分とを接続する第3部分(24)を備え、前記第3部分は、前記第1方向及び前記第2方向と異なる第3方向へ線状に延びている。こうした構成によれば、温度変化による動力線の伸縮を、第1方向への第1部分の伸縮、第2方向への第2部分の伸縮、及び第3方向への第3部分の伸縮に分配することができる。このため、各方向における動力線の伸縮変化量を小さくすることができる。したがって、温度変化により溶接部に作用する熱応力を低下させることができ、溶接部が疲労により損傷することを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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