TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024127597
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036848
出願日2023-03-09
発明の名称バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化装置及びバイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化方法
出願人株式会社伸光テクノス
代理人個人
主分類B09B 3/45 20220101AFI20240912BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物を、固形燃料として使用するのに不向きなものから効果的に使用できる固形燃料に作り変え、バイオマス発電所等のボイラーの蒸発管へのカリウムを含む灰分の付着を防止し、バイオマス発電所等のボイラーの蒸発管の伝熱効率を高めること、蒸発管の掃除等のメンテナンスの労力を低減し、洗浄工程の浸漬時間を短縮すること。
【解決手段】本発明は、有機性廃棄物を加水分解する加水分解部2と、加水分解部2から排出される加水分解物をナノバブル液で処理し、灰分を有機性廃棄物の細胞内からナノバブル液に取り出すナノバブル液処理部と、ナノバブル液処理部で処理された処理物をフィルタプレスで、固体分と、液体分に固液分離する固液分離部4と、を備え、バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物から灰分の含量を低減することを特徴とする、バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化装置1である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有機性廃棄物を加水分解する加水分解部と、
前記加水分解部から排出される加水分解物をナノバブル液で処理し、前記有機性廃棄物内の灰分を前記有機性廃棄物の細胞内からナノバブル液に取り出すナノバブル液処理部と、
前記ナノバブル液処理部で処理された処理物をフィルタプレスで、固体分と、液体分に固液分離する固液分離部と、を備え、
前記バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物から灰分の含量を低減することを特徴とする、バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記有機性廃棄物は、エンプティ・フルーツ・バンチ(EFB)などの植物性廃棄物、食品廃棄物などの動植物系残渣、都市ごみ等である、請求項1に記載のバイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化装置。
【請求項3】
前記バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源が、石炭火力発電所やバイオマス発電所、製鉄会社等の固形燃料を使用しているボイラーの燃料に用いられる、請求項1に記載のバイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化装置。
【請求項4】
石炭火力発電所等で使用するの石炭と前記バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源とを混合して、ボイラーの燃料に用いられる、請求項1に記載のバイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化装置。
【請求項5】
前記フィルタプレスの圧力が0.3~3MPaである、請求項1~4いずれかに記載のバイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化装置。
【請求項6】
前記バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源は、加水分解処理で半炭化並びに滅菌され、含水率15%以下まで乾燥させた前記バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源を、ペレット化する請求項1~4いずれかに記載のバイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化装置。
【請求項7】
有機性廃棄物を加水分解する加水分解工程と、
前記加水分解部から排出される加水分解物をナノバブル液で処理し、前記有機性廃棄物内の灰分を前記有機性廃棄物の細胞からナノバブル液に取り出すナノバブル液処理工程と、
前記ナノバブル液処理部で処理された処理物をフィルタプレスで、固体分のバイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源と、液体分に固液分離する固液分離工程と、を備え、
前記バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源から灰分の含量を低減することを特徴とする、バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化装置及びバイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
バイオマス発電所等で利用されるバイオマス資源に関し、本願出願人は、特許文献1の発明を行っている。
【0003】
特許文献1の発明は、植物性廃棄物を含む原料を加水分解処理し、生成物を製造する生成物の製造方法であって、原料を蒸気により加水分解する加水分解処理工程と、加水分解処理された原料を洗浄液で洗浄する洗浄工程と、洗浄された原料を固形分と液体分とに分離する固液分離工程と、を含み、固形分又は液体分の少なくとも一方を生成物とするものである。この発明は、植物性廃棄物を含む原料を加水分解処理し、生成物を製造する生成物の製造装置であって、原料を蒸気により加水分解処理する加水分解処理装置と、加水分解処理された原料を洗浄液で洗浄する洗浄装置と、洗浄された原料を固形分と液体分とに分離する固液分離装置と、を備えるものである。本発明により、植物性廃棄物原料から生成物を短時間で製造できる生成物の製造方法及び製造装置を提供することができる。
【0004】
特許文献2の発明は、有機廃棄物の大幅な減容化、有機廃棄物をより効率的に分解処理して永続的な循環型資源構築を可能とする有機廃棄物の分解処理システムを提供する。この発明の有機廃棄物の分解システムは、投入された廃棄物を細分化するとともに撹拌することにより、有機廃棄物と無機廃棄物を分離し、有機廃棄物を搬出する粉砕機兼有機無機廃棄物分離装置10と、ナノバブル液を、搬入された有機廃棄物に供給し、有機廃棄物とナノバブル液を混合させるナノバブル液供給・混合機20と、内部に亜臨界水又は超亜臨界水が噴射、供給され、回転撹拌機で撹拌しながら、有機廃棄物の生分解処理により有機廃棄物を減容させる高圧減容機30、40、50を複数段配置してなる多段高圧減容機と、搬送されてきた減容有機物残渣に対して固液分離を行い、液体と粉体状又はコロイド状の有機廃棄物に分ける固液分離機60を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6190082号公報
特開2021-90915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の生成物の製造方法では、洗浄工程において、浸漬されて、洗浄され、固液分離後の、固形分内のカリウムが2Kg(0.2DM)~4Kg(0.4DM)も含まれており、バイオマス発電所等のボイラーの蒸発管にカリウムが低温で溶融し、蒸発管の内壁又は外壁に付着し、または、塩素等が蒸発管の内壁又は外壁を腐食させて、蒸発管の伝熱効率を低下させ、さらには、掃除等のメンテナンスが負担となる問題がある。また、洗浄工程の浸漬時間を要し、処理の効率化が困難である。
【0007】
特許文献2においては、ナノバブル液を使用しているが、残渣物は、肥料や飼料等に利用され、燃料としては、活用が難しく、また、特許文献1と同様の問題を有している。
【0008】
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物を、固形燃料として使用するのに不向きなものから効果的に使用できる固形燃料に作り変え、バイオマス発電所等のボイラーの蒸発管へのカリウムを含む灰分の付着を防止し、バイオマス発電所等のボイラーの蒸発管の伝熱効率を高めること、蒸発管の掃除等のメンテナンスの労力を低減し、洗浄工程の浸漬時間を短縮すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、有機性廃棄物を加水分解する加水分解部と、前記加水分解部から排出される加水分解物をナノバブル液で処理し、前記有機性廃棄物内の灰分を前記有機性廃棄物の細胞内からナノバブル液に取り出すナノバブル液処理部と、前記ナノバブル液処理部で処理された処理物をフィルタプレスで、固体分と、液体分に固液分離する固液分離部と、を備え、前記バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物から灰分の含量を低減することを特徴とする、バイオマス資源並びに他の有機性廃棄物の資源化装置である。
【0010】
「有機性廃棄物」は、動植物系廃棄物、木質系廃棄物、食品由来廃棄物、廃材等の建築廃棄物など、有機物由来の廃棄物を指す。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

永信商事株式会社
バッテリ材料の回収装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
廃棄物処理装置
3か月前
日本国土開発株式会社
廃棄物埋設構造
1か月前
温州大学
有機ゴミと汚水の同時処理可能な装置
4か月前
個人
炭素化処理装置及び炭素化処理方法
2か月前
株式会社下瀬微生物研究所
有機性廃棄物の処理装置
2か月前
株式会社下瀬微生物研究所
有機性廃棄物の処理装置
1か月前
ソーラーフロンティア株式会社
解体器具及び解体方法
1か月前
三菱重工業株式会社
廃棄物処理システム
2か月前
大陽日酸株式会社
廃棄物処理装置及び方法
1か月前
株式会社エルム
生ゴミ処理装置
9日前
清水建設株式会社
汚染土壌の原位置浄化方法
1か月前
個人
煤煙が固定化された材料及びその製造方法並びに道路の下地材
17日前
株式会社ZIVA開発協会
コンポジット材料の製造方法
3か月前
株式会社大林組
重金属の不溶化方法
2か月前
株式会社NIPPO
土壌浄化方法
2か月前
ダイハツ工業株式会社
バイオガス生成装置
2日前
生態環境部南京環境科学研究所
含油金属チップの処理装置および処理方法
2か月前
DOWAエコシステム株式会社
フロンボンベの処理方法
3か月前
ソーラーフロンティア株式会社
光電変換モジュールの解体方法及び解体用器具
2か月前
個人
乾式メタン発酵システム及び乾式メタン発酵方法
1か月前
活水プラント株式会社
有機廃棄物の熱分解装置及び熱分解方法
4か月前
株式会社森羊土
きのこ廃培地発酵乾燥資材の使用方法
1か月前
鴻とぅん股ふん有限公司
太陽電池パネルのリサイクル方法及びリサイクルシステム
5日前
ユニ・チャーム株式会社
使用済み衛生用品の破砕方法及び破砕装置
2か月前
太平洋セメント株式会社
有価金属含有廃棄物中の有価金属の回収方法
2か月前
清水建設株式会社
汚染土壌の原位置浄化方法及び汚染土壌の原位置浄化システム
1か月前
三菱電機株式会社
ごみ収容装置
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス繊維の回収方法及びガラスの製造方法
2か月前
住友大阪セメント株式会社
都市ごみ焼却灰の処理方法及びセメント原料の製造方法
1か月前
国立大学法人岩手大学
汚染土壌及び/又は汚染水の浄化方法
1か月前
株式会社大林組
粉末製造方法、及び、粉末製造システム
2か月前
住友大阪セメント株式会社
バイオマス燃焼灰の処理方法及びセメント原料の製造方法
1か月前
株式会社神鋼環境ソリューション
バイオガス利用設備の運転方法、およびバイオガス利用設備
3か月前
株式会社神鋼環境ソリューション
バイオガス利用設備の運転方法、およびバイオガス利用設備
3か月前
日本スピンドル製造株式会社
集塵システム、集塵方法、有価物の回収システム及び有価物の製造方法
3か月前
続きを見る