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公開番号2024127364
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036484
出願日2023-03-09
発明の名称樹脂組成物、インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/30 20140101AFI20240912BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 貯蔵安定性及び耐溶剤性を両立する、樹脂組成物、インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の樹脂組成物は、樹脂粒子、水、第1溶剤、及び第2溶剤を含み、
前記第1溶剤は、沸点が250℃未満の溶剤であり、
前記第2溶剤は、沸点が250℃以上の溶剤であり、かつ、前記第2溶剤と前記樹脂粒子とのHSP距離(Ra)及びハンセン空間上において前記樹脂粒子を溶解した前記第2溶剤のプロットのみを包含する球(ハンセン球)の半径(R0)から算出される相対エネルギー差(Ra/R0)を示すREDが3以下であり、
前記HSP距離は、前記第2溶剤のHSP値、及び、前記樹脂粒子のHSP値から算出され、
前記樹脂粒子のHSP値は、前記ハンセン球の中心座標から算出され、
前記第2溶剤の配合量(S2)と前記樹脂粒子の固形分配合量(R)との配合比(S2/R)が、0.7~2.3である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂粒子、水、第1溶剤、及び第2溶剤を含み、
前記第1溶剤は、沸点が250℃未満の溶剤であり、
前記第2溶剤は、沸点が250℃以上の溶剤であり、かつ、前記第2溶剤と前記樹脂粒子とのHSP距離(R

)及びハンセン空間上において前記樹脂粒子を溶解した前記第2溶剤のプロットのみを包含する球(ハンセン球)の半径(R

)から算出される相対エネルギー差(R

/R

)を示すREDが3以下であり、
前記HSP距離は、前記第2溶剤のHSP値、及び、前記樹脂粒子のHSP値から算出され、
前記樹脂粒子のHSP値は、前記ハンセン球の中心座標から算出され、
前記第2溶剤の配合量(S2)と前記樹脂粒子の固形分配合量(R)との配合比(S2/R)が、0.7~2.3である、
樹脂組成物。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記第2溶剤の配合量(S2)と前記第1溶剤の配合量(S1)との配合比(S2/S1)が、0.3~3.0である、
請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記配合比(S2/R)が、0.9~2.0であり、
前記第1溶剤の配合量(S1)及び前記第2溶剤の配合量(S2)の合計量(S1+S2)が、30以下である、
請求項2記載の樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の樹脂組成物、及び顔料を含む、
インクジェット記録用水性インク。
【請求項5】
流路、及び付与手段を含み、
前記流路に供給された樹脂組成物を、前記付与手段によって対象物に付与し、
前記樹脂組成物は、請求項1から3のいずれか一項に記載の樹脂組成物である、
インクジェット記録装置。
【請求項6】
流路、及び付与手段を含み、
前記流路に供給された水性インクを、前記付与手段によって対象物に付与し、
前記水性インクは、請求項4記載のインクジェット記録用水性インクである、
インクジェット記録装置。
【請求項7】
記録媒体に樹脂組成物をインクジェット方式により付与して記録する記録工程を含み、
前記樹脂組成物は、請求項1から3のいずれか一項に記載の樹脂組成物である、
インクジェット記録方法。
【請求項8】
記録媒体に水性インクをインクジェット方式により付与して記録する記録工程を含み、
前記水性インクは、請求項4記載のインクジェット記録用水性インクである、
インクジェット記録方法。
【請求項9】
さらに、前記記録媒体の記録部分を加熱する乾燥工程を含み、
前記乾燥工程における乾燥温度が、90℃以上である、
請求項7記載のインクジェット記録方法。
【請求項10】
さらに、前記記録媒体の記録部分を加熱する乾燥工程を含み、
前記乾燥工程における乾燥温度が、90℃以上である、
請求項8記載のインクジェット記録方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、非吸収性基材に対して画像形成可能なインクが開示されている。近年はCOVID-19の流行に伴い、除菌を目的として印刷物が薬品で拭かれる事が多くなったため、画像形成後の塗膜の耐溶剤性が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-60168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、塗膜の耐溶剤性を含む塗膜性能を向上させるためには、例えば、前記インク中に含まれる樹脂を溶解しやすい溶剤を添加する方法が考えられる。前記樹脂を溶解しやすい溶剤を添加することで、例えば、前記樹脂と前記溶剤が混ざるにつれて前記樹脂が膨潤すると考えられ、その結果、前記基材上の塗膜が十分に成膜し、塗膜性能が向上する(すなわち、塗膜の耐溶剤性が向上する)と推定される。一方で、樹脂を溶解しやすい溶剤を過度に多く添加すれば、例えば、樹脂の膨潤性が高くなることにより、インクの貯蔵安定性が低下するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、貯蔵安定性及び耐溶剤性を両立する、樹脂組成物、インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の樹脂組成物は、
樹脂粒子、水、第1溶剤、及び第2溶剤を含み、
前記第1溶剤は、沸点が250℃未満の溶剤であり、
前記第2溶剤は、沸点が250℃以上の溶剤であり、かつ、前記第2溶剤と前記樹脂粒子とのHSP距離(R

)及びハンセン空間上において前記樹脂粒子を溶解した前記第2溶剤のプロットのみを包含する球(ハンセン球)の半径(R

)から算出される相対エネルギー差(R

/R

)を示すREDが3以下であり、
前記HSP距離は、前記第2溶剤のHSP値、及び、前記樹脂粒子のHSP値から算出され、
前記樹脂粒子のHSP値は、前記ハンセン球の中心座標から算出され、
前記第2溶剤の配合量(S2)と前記樹脂粒子の固形分配合量(R)との配合比(S2/R)が、0.7~2.3である。
【0007】
本発明のインクジェット記録用水性インクは、本発明の樹脂組成物、及び顔料を含む。
【0008】
本発明のインクジェット記録装置は、
流路、及び付与手段を含み、
前記流路に供給された樹脂組成物を、前記付与手段によって対象物に付与し、
前記樹脂組成物は、本発明の樹脂組成物である。
【0009】
本発明のインクジェット記録装置は、
流路、及び付与手段を含み、
前記流路に供給された水性インクを、前記付与手段によって対象物に付与し、
前記水性インクは、本発明のインクジェット記録用水性インクである。
【0010】
本発明のインクジェット記録方法は、
記録媒体に樹脂組成物をインクジェット方式により付与して記録する記録工程を含み、
前記樹脂組成物は、本発明の樹脂組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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