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公開番号2024123776
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031446
出願日2023-03-01
発明の名称データ制御方法およびデータ制御プログラム
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20240905BHJP(計算;計数)
要約【課題】各シミュレータの中で記述される制御の作成や更新等の作業を容易にする。
【解決手段】データ制御装置1は、オブジェクトの行動を記述した行動ロジックに基づいて、順次ロジックを実行する。データ制御装置1は、特定のロジックの実行に応じて、オブジェクトが所定の位置に移動したことを交通シミュレータ3Aから通知された場合に、予め記憶されたオブジェクトの属性を用いて、第1の店舗シミュレータ3Bと第2の店舗シミュレータ3Bのいずれにオブジェクトのデータを送信するかを判定する。データ制御装置1は、オブジェクトのデータを送信すると判定された店舗シミュレータ3Bにオブジェクトのデータを送信する。かかるデータ制御装置1の処理は、例えば、自治体や交通インフラで用いられる社会シミュレーションに適用可能である。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項1】
複数のシミュレータ間のデータを連携するデータ制御方法であって、
データの連携を制御する制御部が、
対象の行動を記述した行動ロジックに基づいて、順次ロジックを実行し、
特定のロジックの実行に応じて、前記対象が所定の位置に移動したことを第1のシミュレータから通知された場合に、予め記憶された前記対象の属性を用いて、第2のシミュレータと第3のシミュレータのいずれに前記対象のデータを送信するかを判定し、
前記対象のデータを送信すると判定されたシミュレータに前記対象のデータを送信する
処理をコンピュータが実行することを特徴とするデータ制御方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ロジックを実行する処理は、
前記ロジックの内容に従って、前記第1のシミュレータへ参加することを前記第1のシミュレータへ送信するとともに、各シミュレータに対する前記対象の参加状況を記憶する参加状況記憶部の前記第1のシミュレータに対する参加状況に参加することを保持し、
前記対象が所定の位置に移動したことを前記第1のシミュレータから通知された場合に、前記参加状況に参加することが保持されている全てのシミュレータからシミュレータ結果が通知されていれば、次のロジックを実行する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ制御方法。
【請求項3】
所定の方法に基づいて、前記複数のシミュレータの中の一部のシミュレータへの不参加および不参加期間を決定し、
決定したシミュレータへ不参加期間だけ不参加であることを送信するとともに、前記参加状況記憶部の当該シミュレータに対する参加状況に不参加期間だけ不参加であることを保持し、
前記不参加期間だけ、該決定したシミュレータに対して前記対象のデータを送信しない
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ制御方法。
【請求項4】
前記不参加期間だけ不参加であることを受信した前記シミュレータは、前記不参加期間まで、前記対象のデータの受信を待たずに、シミュレーションを実行する
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ制御方法。
【請求項5】
前記所定の方法は、前記対象の属性を用いて不参加である特定のシミュレータおよび不参加期間を取得する不参加ルールを用いる
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ制御方法。
【請求項6】
前記所定の方法は、前記第1のシミュレータから得られる前記対象の位置情報を用いて不参加である特定のシミュレータおよび不参加期間を取得する不参加ルールを用いる
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ制御方法。
【請求項7】
前記所定の方法は、前記ロジックを先読みした結果を用いて不参加である特定のシミュレータおよび不参加期間を取得する
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ制御方法。
【請求項8】
複数のシミュレータ間のデータを連携するデータ制御プログラムであって、
対象の行動を記述した行動ロジックに基づいて、順次ロジックを実行し、
特定のロジックの実行に応じて、前記対象が所定の位置に移動したことを第1のシミュレータから通知された場合に、予め記憶された前記対象の属性を用いて、第2のシミュレータと第3のシミュレータのいずれに前記対象のデータを送信するかを判定し、
前記対象のデータを送信すると判定されたシミュレータに前記対象のデータを送信する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、データ制御方法等に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、複数のシミュレータを連携させて、複数の分野を横断するようなシミュレーションが望まれている。例えば、社会シミュレーションでは、多くのシミュレータを連携させたいという需要がある。ここでいう社会シミュレーションとは、社会科学の問題を研究するためのシミュレーションであり、社会における施策を実施した場合どのようになるか等を事前に検証するために利用される。
【0003】
また、複数のシミュレータを連携させるための標準インターフェースであるFMI(Function Mock-up Interface)が知られている。FMIは、異なるシミュレータ間でシミュレーション結果を交換するための標準インターフェースである。例えば、FMIは、自動車を構成する、エンジンやステアリング挙動を再現するそれぞれのシミュレータに準拠させ、それぞれのシミュレータを統合することで自動車設計に活用できる。
【0004】
また、複数のシミュレータを連携させるための規格であるHLA(High Level Architecture)が知られている。HLAは、異なるシミュレータをネットワーク上で相互接続し、連携するための規格である。例えば、HLAは、軍事シミュレーション等に利用され、シミュレータ間の連携のために調停を行うオブジェクトを定義し、当該オブジェクトを介して連携させる。シミュレータ間でデータを共有するためのオブジェクト管理サービスが存在する。
【0005】
また、異なる複数のシミュレータを連携させた全体のシミュレーションを行うことができる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。かかる技術では、複数のシミュレーション装置と接続された統合シミュレータシステムが、複数のシミュレータの各々からシミュレーションの対象となる部品を示す部品情報を取得し、取得された部品情報を表示し、表示された部品情報に対するユーザの配置指示に基づき、該部品情報を接続させて配置し、配置された部品間の接続属性を設定する。すなわち、統合シミュレータシステムが、シミュレータ間のデータを共有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-107962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、社会シミュレーションにおけるシミュレーション間の連携については、連携するデータの状態に依存して連携先が変わるうえ、シミュレーションする施策等によっても連携先が変わることが多い。このため、シミュレーションを実行する各シミュレータの中で記述される制御の作成や更新等の作業に手間がかかるという問題がある。
【0008】
例えば、全体のシミュレーションを行うことができる技術やHLAでは、シミュレータ間のデータを共有するシステムやサービスが存在する。ところが、各シミュレータでのシミュレーションは、連携するデータの状態に依存して連携先が変わるうえ、シミュレーションする施策等によっても連携先が変わることが多いことには変わりはない。
【0009】
本発明は、1つの側面では、各シミュレータの中で記述される制御の作成や更新等の作業を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
1つの態様では、複数のシミュレータ間のデータを連携するデータ制御方法であって、データの連携を制御する制御部が、対象の行動を記述した行動ロジックに基づいて、順次ロジックを実行し、特定のロジックの実行に応じて、前記対象が所定の位置に移動したことを第1のシミュレータから通知された場合に、予め記憶された前記対象の属性を用いて、第2のシミュレータと第3のシミュレータのいずれに前記対象のデータを送信するかを判定し、前記対象のデータを送信すると判定されたシミュレータに前記対象のデータを送信するデータ制御方法の処理をコンピュータが実行する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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