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公開番号2024160544
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075665
出願日2023-05-01
発明の名称変換プログラムおよび変換方法
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06F 8/41 20180101AFI20241107BHJP(計算;計数)
要約【課題】x64向けの実行コードを、CPUがより高速に処理できるAArch64向けの実行コードに変換する。
【解決手段】変換装置1は、変換対象のx64実行コードに含まれるSIMD命令が128×n(n=1,2,4)ビットのSIMD命令をそれぞれ含むかをチェックし、256ビット以上のSIMD命令を含まず、128ビットのSIMD命令を含む場合には、CPUのSIMDレジスタサイズの設定値を128ビットに変更する実行コードを生成出力し、該変更したSIMDレジスタサイズに応じて、x64の128ビットのSIMD命令をAArch64のSIMD命令に変換する際の変換先SIMD命令に切り替え、変換対象のx64向け実行コードをAArch64の実行コードに変換出力する。かかる変換装置1は、例えば、A64FXのCPUの開発に適用できる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
変換対象のx64実行コードに含まれるSIMD命令が128×n(n=1,2,4)ビットのSIMD命令をそれぞれ含むかをチェックし、
256ビット以上のSIMD命令を含まず、128ビットのSIMD命令を含む場合には、CPUのSIMDレジスタサイズの設定値を128ビットに変更する実行コードを生成出力し、
該変更したSIMDレジスタサイズに応じて、x64の128ビットのSIMD命令をAArch64のSIMD命令に変換する際の変換先SIMD命令に切り替え、
前記変換対象のx64向け実行コードをAArch64の実行コードに変換出力する
処理をコンピュータに実行させる変換プログラム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記CPUのSIMDレジスタサイズの設定値を変更する前に、現在のCPUのSIMレジスタサイズの設定値を保存する実行コードを生成出力し、
前記変換対象のx64向け実行コードの変換が終了した後に、前記CPUのSIMDレジスタサイズの設定値を、保存したSIMDレジスタサイズの設定値に戻す実行コードを生成出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の変換プログラム。
【請求項3】
前記SIMDレジスタサイズの設定値を変更する実行コードを生成出力する処理は、512ビット以上のSIMD命令を含まず、256ビットのSIMD命令を含む場合には、CPUのSIMDレジスタサイズの設定値を256ビットに変更する実行コードを生成出力し、512ビットより大きいSIMD命令を含まず、512ビットのSIMD命令を含む場合には、CPUのSIMDレジスタサイズの設定値を512ビットに変更する実行コードを生成出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の変換プログラム。
【請求項4】
前記SIMDレジスタサイズの設定値を変更する実行コードを生成出力する処理は、128×n1ビットのSIMD命令および128×n2(n1>n2)ビットのSIMD命令を含む場合には、CPUのSIMDレジスタサイズの設定値を128×n1ビットに変更する実行コードを生成出力し、
前記変換先SIMD命令に切り替える処理は、
128×n1ビットのSIMD命令については、128×n1ビットの変換先SIMD命令に切り替え、
128×n2ビットのSIMD命令については、128×n1ビットの変換先SIMD命令に切り替えるとともに、128×n1から128×n2を減じた値分だけ当該変換先SIMD命令の上位ビットを零に設定する変換先SIMD命令に切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の変換プログラム。
【請求項5】
変換対象のx64実行コードに含まれるSIMD命令が128×n(n=1,2,4)ビットのSIMD命令をそれぞれ含むかをチェックし、
256ビット以上のSIMD命令を含まず、128ビットのSIMD命令を含む場合には、CPUのSIMDレジスタサイズの設定値を128ビットに変更する実行コードを生成出力し、
該変更したSIMDレジスタサイズに応じて、x64の128ビットのSIMD命令をAArch64のSIMD命令に変換する際の変換先SIMD命令に切り替え、
前記変換対象のx64向け実行コードをAArch64の実行コードに変換出力する
処理をコンピュータが実行する変換方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、変換プログラム等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、従来インテルのx64命令セットのCPU(Central Processing Unit)を使っていたシステムで、ArmのAArch64命令セットのCPUが採用されるケースが増えつつある。これは、ArmアーキテクチャのCPUの電力効率が優れているためである。
【0003】
したがって、x64命令セット向けの実行コードをAArch64命令セット向けの実行コードに変換して、Armアーキテクチャのシステムで動かすニーズが高まっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-2165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一側面によれば、x64向けの実行コードを、CPUがより高速に処理できるAArch64向けの実行コードに変換することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一側面によれば、変換プログラムは、変換対象のx64実行コードに含まれるSIMD命令が128×n(n=1,2,4)ビットのSIMD命令をそれぞれ含むかをチェックし、256ビット以上のSIMD命令を含まず、128ビットのSIMD命令を含む場合には、CPUのSIMDレジスタサイズの設定値を128ビットに変更する実行コードを生成出力し、該変更したSIMDレジスタサイズに応じて、x64の128ビットのSIMD命令をAArch64のSIMD命令に変換する際の変換先SIMD命令に切り替え、変換対象のx64向け実行コードをAArch64の実行コードに変換出力する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
一側面によれば、x64向けの実行コードを、CPUがより高速に処理できるAArch64向けの実行コードに変換できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例に係る変換装置の機能構成図である。
図2は、実施例に係る変換装置のハードウェア構成図である。
図3は、実施例に係るプロセッサが備えるレジスタファイルの模式図である。
図4は、x64実行コードをAArch64実行コードに変換する一例を示す図である。
図5は、実施例に係る命令変換処理のフローチャートの一例を示す図である。
図6は、処理aのフローチャートの一例を示す図である。
図7は、処理bのフローチャートの一例を示す図である。
図8は、処理cのフローチャートの一例を示す図である。
図9は、処理dのフローチャートの一例を示す図である。
図10は、x64のSIMD命令を説明する図である。
図11は、AArch64のSIMD命令を説明する図である。
図12は、x64実行コードをAArch64実行コードに変換する参考例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態の説明に先立ち、本実施形態の基礎となる事項について説明する。
【0010】
まず、インテルのx64のSIMD(Single Instruction Multiple Data)命令およびArmのAArch64のSIMD命令について、図10および図11を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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