TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024119346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026173
出願日2023-02-22
発明の名称アリルアルコールの製造方法
出願人国立大学法人千葉大学,株式会社日本触媒
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C07C 29/60 20060101AFI20240827BHJP(有機化学)
要約【課題】1,2-プロパンジオールを原料として、アリルアルコールを効率良く製造することができる新たなバイオアリルアルコールの製造方法を提供する。
【解決手段】アリルアルコールを製造する方法であって、該製造方法は、触媒存在下で、1,2-プロパンジオールからアリルアルコールを生成する反応工程を含み、該触媒は、アルカリ金属と、リン、ホウ素、及び硫黄からなる群より選択される少なくとも一種の元素とを含むことを特徴とするアリルアルコールの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アリルアルコールを製造する方法であって、
該製造方法は、触媒存在下で、1,2-プロパンジオールからアリルアルコールを生成する反応工程を含み、
該触媒は、アルカリ金属と、リン、ホウ素、及び硫黄からなる群より選択される少なくとも一種の元素とを含む
ことを特徴とするアリルアルコールの製造方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記触媒は、アルカリ金属とリンを含むことを特徴とする請求項1に記載のアリルアルコールの製造方法。
【請求項3】
前記触媒は、アルカリ金属リン酸塩を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のアリルアルコールの製造方法。
【請求項4】
前記反応工程は、気相脱水反応であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアリルアルコールの製造方法。
【請求項5】
前記反応工程における反応温度は、250~500℃であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアリルアルコールの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アリルアルコールの製造方法に関する。詳しくは、プロパンジオールから効率良くアリルアルコールを製造することができる方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化防止に向けた取組みが全世界的に活発に進められ、カーボンリサイクルの観点から各種化学品のバイオ化に注目が集まっている。なかでも、アリルアルコール(「2-プロペン-1-オール」)は、エピクロロヒドリンやジアリルフタレート樹脂の原料として工業的に大量に使用されており、そのバイオ化ニーズは高い。
【0003】
一方、グリセリンは、バイオディーゼル製造過程等で多量に副生され、比較的安価に入手できる。グリセリンは、1,2-プロパンジオールや1,3-プロパンジオールに誘導することが可能であり、これら誘導品も有用なバイオマス原料と考えることができる。更に、1,2-プロパンジオーや1,3-プロパンジオールは、上記したグリセリンを出発原料とする方法以外にも、糖の水素化分解等による製造方法も提案されており、将来的にはこれらは安価なバイオマス原料として多量に入手可能となると見込まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/059745号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような状況を踏まえ、1,3-プロパンジオールを原料としたアリルアルコールの製造方法が提案されている(特許文献1)。しかし、1,2-プロパンジオールを原料としたバイオアリルアルコールの製造方法については、これまでに提案されていなかった。
【0006】
本発明は、上記現状に鑑みて、1,2-プロパンジオールを原料として、アリルアルコールを効率良く製造することができる新たなバイオアリルアルコールの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決すべく、アリルアルコール(「2-プロペン-1-オール」)の製造方法を種々検討したところ、1,2-プロパンジオールからアリルアルコールを生成する反応において、アルカリ金属と、リン、ホウ素、及び硫黄からなる群より選択される少なくとも一種の元素を含む触媒を用いることにより、アリルアルコールを効率良く製造することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、下記の態様の発明を提供する。
[1]アリルアルコールを製造する方法であって、上記製造方法は、触媒存在下で、1,2-プロパンジオールからアリルアルコールを生成する反応工程を含み、上記触媒は、アルカリ金属と、リン、ホウ素、及び硫黄からなる群より選択される少なくとも一種の元素とを含むことを特徴とするアリルアルコールの製造方法。
[2]上記触媒は、アルカリ金属とリンを含むことを特徴とする上記[1]に記載のアリルアルコールの製造方法。
[3]上記触媒は、アルカリ金属リン酸塩を含むことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のアリルアルコールの製造方法。
[4]上記反応工程は、気相脱水反応であることを特徴とする上記[1]~[3]のいずれかに記載のアリルアルコールの製造方法。
[5]上記反応工程における反応温度は、250~500℃であることを特徴とする上記[1]~[4]のいずれかに記載のアリルアルコールの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明のアリルアルコールの製造方法によれば、1,2-プロパンジオールからアリルアルコールを効率良く製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明を詳述する。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

スタンレー電気株式会社
観測装置
1か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
1か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン製造装置
21日前
金剛化学株式会社
ボルチオキセチンの製造方法
1か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミドおよびその製造方法
1か月前
四国化成工業株式会社
エポキシ化合物およびその利用
1か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
2日前
四国化成工業株式会社
テレフタル酸化合物およびその利用
1か月前
四国化成工業株式会社
イソフタル酸化合物およびその利用
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
旭化成株式会社
トリオキサンの製造方法
2日前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
株式会社カネカ
プロピレンオキサイド(PO)製造システム
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
15日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
1か月前
旭化成株式会社
ホルムアルデヒドの製造方法
29日前
JFEスチール株式会社
メタノール合成方法
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
6日前
株式会社トクヤマ
精製第4級アンモニウム化合物水溶液の製造方法
2か月前
旭化成株式会社
軽質オレフィンの製造方法
1か月前
出光興産株式会社
プロピレンの製造方法
1か月前
住友ベークライト株式会社
フェノールの製造方法
27日前
日産化学株式会社
新規な縮合ヘテロ環アミド化合物及び有害生物防除剤
1か月前
日華化学株式会社
ビナフトール系化合物を含む組成物
今日
花王株式会社
新規アルデヒド化合物
1か月前
大阪ガスケミカル株式会社
フルオレン化合物及びその製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
有機ケイ素化合物の製造方法
13日前
個人
低分子化生物資源の製造方法および製造装置
22日前
スガイ化学工業株式会社
アミノアレーンアミド誘導体の製造方法
2か月前
信越化学工業株式会社
藻類発生抑制剤組成物
1か月前
学校法人明治大学
化合物及び有機半導体材料
1か月前
旭化成株式会社
N-フェニルマレイミドの精製方法
1か月前
東京応化工業株式会社
ポリ酸塩又はその混合物
1か月前
国立大学法人京都大学
含窒素スピロ環化合物の製法及びその化合物
2か月前
東レ株式会社
ビス-(2-ヒドロキシエチル)テレフタレート組成物の製造方法
13日前
続きを見る