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公開番号2024117420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023023511
出願日2023-02-17
発明の名称衣類乾燥機及び衣類乾燥システム
出願人リンナイ株式会社
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類D06F 34/26 20200101AFI20240822BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】ユーザに対して衣類の過熱状態の発生に関する報知を適切なタイミングで行うことで、衣類の過熱状態の発生を適切に予防もしくは防止することが可能となる衣類乾燥機を提供する。
【解決手段】衣類乾燥機1の制御装置30は、乾燥運転の実行時に、回転ドラム3内の衣類の検出温度が、乾燥運転時の通常の上限温度Tupperと、乾燥運転を強制停止させるエラー停止温度Tsとの間の所定温度まで上昇した場合、又は、衣類の検出温度が前記上限温度Tupperまで上昇した後、該上限温度Tupperと該エラー停止温度Tsとの間の温度に所定時間、維持された場合に、衣類の過熱状態が発生する可能性があることを示す第1の報知情報を報知部32に出力させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
衣類を収容可能な衣類収容室と、該衣類収容室に空気を供給しつつ、該衣類収容室内の排気を行う送風装置と、該衣類収容室に供給される空気を加熱する加熱装置と、該衣類収容室に収容された衣類の温度を検出可能な第1の温度センサと、報知情報を出力する報知部と、前記送風装置、前記加熱装置及び前記報知部の作動制御を行う機能を有する制御部とを備え、該制御部が、前記衣類収容室内の衣類を乾燥させる乾燥運転の実行時に前記第1の温度センサにより検出された温度である衣類検出温度が第1の所定温度以下に保たれるように前記送風装置及び前記加熱装置を作動させ、前記衣類検出温度が前記第1の所定温度よりも高い第2の所定温度まで上昇したときに前記送風装置及び前記加熱装置のうちの少なくとも加熱装置の作動を停止させることより乾燥運転を停止させるように構成された衣類乾燥機であって、
前記制御部は、乾燥運転の実行時に前記衣類検出温度が前記第1の所定温度と前記第2の所定温度との間の第3の所定温度まで上昇した場合、又は、前記衣類検出温度が前記第1の所定温度まで上昇した後、前記第1の所定温度と前記第2の所定温度との間の温度に第1の所定時間、維持された場合に、衣類の過熱状態が発生する可能性があることを示す第1の報知情報を前記報知部に出力させるように構成されていることを特徴とする衣類乾燥機。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1記載の衣類乾燥機において、
前記制御部は、乾燥運転の実行時に前記衣類検出温度が前記第2の所定温度まで上昇することに応じて乾燥運転を停止させた後、前記衣類検出温度を継続的に監視し、該衣類検出温度が前記第2の所定温度よりも高い第4の所定温度まで上昇した場合、又は、前記衣類検出温度が前記第4の所定温度まで上昇した後、前記第4の所定温度以上の温度に第2の所定時間、維持された場合に、衣類の過熱状態が発生したことを示す第2の報知情報を前記報知部に出力させるように構成されていることを特徴とする衣類乾燥機。
【請求項3】
請求項2記載の衣類乾燥機において、
前記制御部は、乾燥運転の実行時に前記衣類検出温度が前記第2の所定温度まで上昇することに応じて乾燥運転を停止させた後、前記衣類検出温度が前記第2の所定温度と前記第4の所定温度との間の第5の所定温度まで上昇した場合、又は、前記衣類検出温度が前記第2の所定温度まで上昇した後、前記第2の所定温度と前記第4の所定温度との間の温度に第3の所定時間、維持された場合に、衣類の過熱状態が発生した可能性が高いことを示す第3の報知情報を前記報知部に出力させるように構成されていることを特徴とする衣類乾燥機。
【請求項4】
請求項1記載の衣類乾燥機において、
前記制御部は、乾燥運転の実行時に前記衣類検出温度が前記第2の所定温度まで上昇することに応じて乾燥運転を停止させた後、前記衣類検出温度を継続的に監視し、該衣類検出温度が前記第2の所定温度よりも高い第5の所定温度まで上昇した場合、又は、前記衣類検出温度が前記第2の所定温度まで上昇した後、前記第2の所定温度以上の温度に第3の所定時間、維持された場合に、衣類の過熱状態が発生した可能性が高いことを示す第3の報知情報を前記報知部に出力させるように構成されていることを特徴とする衣類乾燥機。
【請求項5】
請求項1記載の衣類乾燥機において、
前記衣類収容室の外側の温度を検出可能な第2の温度センサをさらに有し、
前記制御部は、乾燥運転の実行時に前記衣類検出温度が前記第2の所定温度まで上昇することに応じて乾燥運転を停止させた後、前記衣類検出温度と前記第2の温度センサにより検出された温度である収容室外検出温度との間の相対変化を継続的に監視し、乾燥運転の停止後の収容室外検出温度に対する該衣類検出温度の相対的な上昇量が所定量を上回った場合に、衣類の過熱状態が発生したことを示す第2の報知情報、又は、衣類の過熱状態が発生した可能性が高いことを示す第3の報知情報を前記報知部に出力させるように構成されていることを特徴とする衣類乾燥機。
【請求項6】
衣類を収容可能な衣類収容室と、該衣類収容室に空気を供給しつつ、該衣類収容室内の排気を行う送風装置と、該衣類収容室に供給される空気を加熱する加熱装置と、該衣類収容室に収容された衣類の温度を検出可能な第1の温度センサと、前記送風装置及び前記加熱装置の作動制御を行う機能を有する制御部とを備え、該制御部が、前記衣類収容室内の衣類を乾燥させる乾燥運転の実行時に前記第1の温度センサにより検出された温度である衣類検出温度が第1の所定温度以下に保たれるように前記送風装置及び前記加熱装置を作動させ、前記衣類検出温度が前記第1の所定温度よりも高い第2の所定温度まで上昇したときに前記送風装置及び前記加熱装置のうちの少なくとも加熱装置の作動を停止させることより乾燥運転を停止させるように構成された衣類乾燥機と、
前記衣類乾燥機の制御部と通信可能な通信端末とを備える衣類乾燥システムであって、
前記衣類乾燥機の制御部は、乾燥運転の実行時に前記衣類検出温度が前記第1の所定温度と前記第2の所定温度との間の第3の所定温度まで上昇した場合、又は、前記衣類検出温度が前記第1の所定温度まで上昇した後、前記第1の所定温度と前記第2の所定温度との間の温度に第1の所定時間、維持された場合に、衣類の過熱状態が発生する可能性があることを示す第1の報知情報を前記通信端末に送信するように構成され、
前記通信端末は、前記第1の報知情報を受信したとき、該第1の報知情報を出力するように構成されていることを特徴とする衣類乾燥システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類乾燥機及び衣類乾燥システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に見られる衣類乾燥機が知られている。この衣類乾燥機では、衣類収容室(ドラム)に収容した衣類の乾燥を行う乾燥運転時に、衣類が付着している可燃性の油脂類等に起因して自然発熱が発生してしまうような過熱状態になるのを防止するために、乾燥運転時に、衣類収容室内の衣類の温度を検出し、その温度が、所定の異常検知温度まで昇温すると、ヒータを停止させることで乾燥運転を終了させ、衣類収容室内のクールダウンを行う技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-81717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に見られる技術では、衣類が油脂類等に起因する自然発熱が生じるような過熱状態になるのを極力防止するために、異常検知温度を低めの温度に設定しておくことが考えられる。しかるに、この場合、可燃性の油脂類等が付着していない衣類の乾燥運転時、必要以上に頻繁に衣類乾燥機の乾燥運転が強制停止されてしまう虞がある。ひいては、衣類乾燥機の使い勝手が損なわれる。
【0005】
また、異常検知温度を高めの温度に設定しておくと、衣類の検出温度が異常検知温度まで上昇することに応じた衣類乾燥機の運転停止が遅くなり、該衣類乾燥機の運転停止時には、可燃性の油脂類等が付着した衣類の過熱状態が既に進行してしまっているという状況が発生する虞がある。
【0006】
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、ユーザに対して衣類の過熱状態の発生に関する報知を適切なタイミングで行うことで、衣類の過熱状態の発生を適切に予防もしくは防止することが可能となる衣類乾燥機及び衣類乾燥システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の衣類乾燥機は、上記の目的を達成するために、衣類を収容可能な衣類収容室と、該衣類収容室に空気を供給しつつ、該衣類収容室内の排気を行う送風装置と、該衣類収容室に供給される空気を加熱する加熱装置と、該衣類収容室に収容された衣類の温度を検出可能な第1の温度センサと、報知情報を出力する報知部と、前記送風装置、前記加熱装置及び前記報知部の作動制御を行う機能を有する制御部とを備え、該制御部が、前記衣類収容室内の衣類を乾燥させる乾燥運転の実行時に前記第1の温度センサにより検出された温度である衣類検出温度が第1の所定温度以下に保たれるように前記送風装置及び前記加熱装置を作動させ、前記衣類検出温度が前記第1の所定温度よりも高い第2の所定温度まで上昇したときに前記送風装置及び前記加熱装置のうちの少なくとも加熱装置の作動を停止させることにより乾燥運転を停止させるように構成された衣類乾燥機であって、
前記制御部は、乾燥運転の実行時に前記衣類検出温度が前記第1の所定温度と前記第2の所定温度との間の第3の所定温度まで上昇した場合、又は、前記衣類検出温度が前記第1の所定温度まで上昇した後、前記第1の所定温度と前記第2の所定温度との間の温度に第1の所定時間、維持された場合に、衣類の過熱状態が発生する可能性があることを示す第1の報知情報を前記報知部に出力させるように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
【0008】
かかる第1発明によれば、衣類検出温度が、乾燥運転時の衣類検出温度の目標の上限温度としての第1の所定温度を超えた場合に、該衣類検出温度が、乾燥運転を停止させる第2の所定温度に達していなくとも、衣類の過熱状態が発生する可能性があることを示す第1の報知情報を報知部からユーザに対して出力することが可能となる。このため、衣類に付着している可燃油等に起因して衣類の過熱状態が発生する虞があるとみなし得る状況で、ユーザは衣類収容室から衣類を取り出す等の処置を早めに行うことが可能となる。ひいては、衣類の過熱状態が発生するのを適切に予防することが可能となる。
【0009】
よって、第1発明によれば、ユーザに対して衣類の過熱状態の発生に関する報知を適切なタイミングで行うことで、衣類の過熱状態の発生を適切に予防することが可能となる。
【0010】
上記第1発明では、前記制御部は、乾燥運転の実行時に前記衣類検出温度が前記第2の所定温度まで上昇することに応じて乾燥運転を停止させた後、前記衣類検出温度を継続的に監視し、該衣類検出温度が前記第2の所定温度よりも高い第4の所定温度まで上昇した場合、又は、前記衣類検出温度が前記第4の所定温度まで上昇した後、前記第4の所定温度以上の温度に第2の所定時間、維持された場合に、衣類の過熱状態が発生したことを示す第2の報知情報を前記報知部に出力させるように構成されていることが好ましい(第2発明)。
(【0011】以降は省略されています)

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