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公開番号2024112549
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-21
出願番号2023017670
出願日2023-02-08
発明の名称媒体検知装置、媒体検知方法及び釣銭機
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G07D 11/26 20190101AFI20240814BHJP(チェック装置)
要約【課題】発光素子の発光時間の設定上限値を超えた場合であっても、一時的に機器の運用を継続することができる媒体検知装置、媒体検知方法、及び、該媒体検知装置を備えた釣銭機を提供する。
【解決手段】発光素子34aの発光時間及び消灯時間を制御する発光制御部46と、受光素子34bでの受光量を時間要素に変換して受光信号を発生する受光部48と、受光信号に基づき受光検知できる発光素子34aの発光時間を変更し、変更後の発光時間を記憶部44に設定する発光時間設定部52と、を備え、発光時間設定部52は、発光時間の変更時に予め規定された設定可能時間の範囲内の発光時間で受光検知できない場合、発光素子34aの発光周期内において、受光検知できない最長の発光時間に所定増分時間を順次加算する処理を繰り返し行い、受光検知した時の発光時間を応急措置発光時間として設定して媒体検知処理を一時的に続行させる一時継続処理部53を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
発光素子と、該発光素子が発した光を受光する受光素子とを備えた媒体検知装置であって、
前記発光素子の発光時間及び消灯時間を制御する発光制御部と、
前記発光時間及び消灯時間を記憶する記憶部と、
時定数を有し、前記受光素子での受光量を時間要素に変換して受光信号を発生する受光部と、
前記受光信号を2値化する比較部と、
前記2値化した受光信号に基づき受光検知できる前記発光素子の発光時間を変更し、変更後の発光時間を該記憶部に設定する発光時間設定部と、
を備え、
前記発光時間設定部は、発光時間の変更時に予め規定された設定可能時間の範囲内の発光時間で受光検知できない場合、前記発光素子の発光周期内において、受光検知できない最長の発光時間に所定増分時間を順次加算する処理を繰り返し行い、受光検知した時の発光時間を応急措置発光時間として設定して媒体検知処理を一時的に続行させる一時継続処理部を備えることを特徴とする媒体検知装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記一時継続処理部は、前記応急措置発光時間により媒体検知処理を一時的に続行した場合、又は、発光時間が前記発光周期になっても受光検知できない場合、それぞれその旨を報知することを特徴とする請求項1に記載の媒体検知装置。
【請求項3】
前記発光時間設定部は、前記記憶部に記憶された発光時間を予め設定された複数の設定値に基づき変更することで、前記発光素子及び前記受光素子での検知感度を変更する感度設定部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の媒体検知装置。
【請求項4】
前記複数の設定値は、前記発光時間を、前記受光素子による検出感度を優先させる設定とする感度優先設定値と、前記発光時間を、前記発光素子及び前記受光素子の汚れに対する耐性を優先させる設定とする耐汚れ優先設定値とを含むことを特徴とする請求項3に記載の媒体検知装置。
【請求項5】
発光素子と、該発光素子が発した光を受光する受光素子とを用いた媒体検知方法であって、
時定数に基づき出力される前記受光素子での受光量を時間要素に変換して受光信号を発生する受光ステップと、
前記受光信号を2値化する比較ステップと、
前記2値化した受光信号に基づき受光検知できる前記発光素子の発光時間を変更する発光時間設定ステップと、
を含み、
前記発光時間設定ステップは、発光時間の変更時に予め規定された設定可能時間の範囲内の発光時間で受光検知できない場合、前記発光素子の発光周期内において、受光検知できない最長の発光時間に所定増分時間を順次加算する処理を繰り返し行い、受光検知した時の発光時間を応急措置発光時間として設定して媒体検知処理を一時的に続行させることを特徴とする媒体検知方法。
【請求項6】
前記発光時間設定ステップは、前記応急措置発光時間により媒体検知処理を一時的に続行した場合、又は、発光時間が前記発光周期になっても受光検知できない場合、それぞれその旨を報知することを特徴とする請求項5に記載の媒体検知方法。
【請求項7】
前記発光時間設定ステップで設定された発光時間を予め設定された複数の設定値に基づき変更することで、前記発光素子及び前記受光素子での検知感度を変更する感度設定ステップを含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の媒体検知方法。
【請求項8】
前記複数の設定値は、前記発光時間を、前記受光素子による検出感度を優先させる設定とする感度優先設定値と、前記発光時間を、前記発光素子及び前記受光素子の汚れに対する耐性を優先させる設定とする耐汚れ優先設定値とを含むことを特徴とする請求項7に記載の媒体検知方法。
【請求項9】
預り金の入金及び釣銭の出金を行う釣銭機であって、
発光素子と、該発光素子が発した光を受光する受光素子とを有し、当該釣銭機で取扱う貨幣を検知する媒体検知装置を備え、
前記媒体検知装置は、
前記発光素子の発光時間及び消灯時間を制御する発光制御部と、
前記発光時間及び消灯時間を記憶する記憶部と、
時定数を有し、前記受光素子での受光量を時間要素に変換して受光信号を発生する受光部と、
前記受光信号を2値化する比較部と、
前記2値化した受光信号に基づき受光検知できる前記記憶部に記憶された発光時間を変更し、変更後の発光時間を該記憶部に設定する発光時間設定部と、
を備え、
前記発光時間設定部は、発光時間の変更時に予め規定された設定可能時間の範囲内の発光時間で受光検知できない場合、前記発光素子の発光周期内において、受光検知できない最長の発光時間に所定増分時間を順次加算する処理を繰り返し行い、受光検知した時の発光時間を応急措置発光時間として設定して媒体検知処理を一時的に続行させる一時継続処理部を備えることを特徴とする釣銭機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子と受光素子とによって媒体を検知する媒体検知装置、媒体検知方法、及び、該媒体検知装置を備えた釣銭機に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等の店舗では、POS(Point Of Sales)レジスタに貨幣の入出金を行う釣銭機を接続したレジシステムが広く使用されている。釣銭機は、投入された硬貨や紙幣を預り金として内部の収納庫に収納する入金動作と、収納した硬貨や紙幣を出金指示に基づき釣銭等として出金動作とを自動で行うものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような釣銭機には、投入部での硬貨や紙幣の投入を検知すると共に、投入部での硬貨や紙幣の残留を検知するため、通常、光センサを用いた媒体検知装置が備えられている。ところが、光センサに使用されるLEDやフォトトランジスタ等の発光素子や受光素子は製品毎の感度のばらつきが大きいため、媒体の検知感度が安定しないといった問題がある。
【0004】
この問題への対応としては、発光回路又は受光回路に可変抵抗(機械的又は電子的ボリューム)を挿入して感度を調整する方法があるが(例えば、特許文献2参照)、機器の製造コストを増大させることになる。また、発光素子や受光素子の選定によってばらつきの少ない素子を選択する方法もあるが、素子の入手性や選別による価格上昇といった点で問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-223396号公報
特開2000-339513号公報
特開2015-130084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、機器を安価に構成しつつも素子のばらつきを吸収し、媒体の検知感度を安定させることができる媒体検知装置が提案されている(特許文献3)。この特許文献3では、発光素子の経時的な劣化や周辺部品の汚れによって発光強度が弱まるため、発光強度が弱まった場合に発光時間を長くする設定を行っている。そして、発光時間が過度に延長され、発光素子の寿命に悪影響を及ぼすことを抑制するため、発光時間の設定上限値(設定可能時間)を規定し、発光時間が設定可能時間の範囲を超えた場合、設定不可エラーがセットされ機器が使用不可の状態になる。
【0007】
しかしながら、釣銭機などを用いた店舗などでは、設定不可エラーが発生しても、機器の修理や交換まで間、一時的に機器の運用が継続できることが望まれる。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、発光素子の発光時間の設定上限値を超えた場合であっても、一時的に機器の運用を継続することができる媒体検知装置、媒体検知方法、及び、該媒体検知装置を備えた釣銭機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる媒体検知装置は、発光素子と、該発光素子が発した光を受光する受光素子とを備えた媒体検知装置であって、前記発光素子の発光時間及び消灯時間を制御する発光制御部と、前記発光時間及び消灯時間を記憶する記憶部と、時定数を有し、前記受光素子での受光量を時間要素に変換して受光信号を発生する受光部と、前記受光信号を2値化する比較部と、前記2値化した受光信号に基づき受光検知できる前記発光素子の発光時間を変更し、変更後の発光時間を該記憶部に設定する発光時間設定部と、を備え、前記発光時間設定部は、発光時間の変更時に予め規定された設定可能時間の範囲内の発光時間で受光検知できない場合、前記発光素子の発光周期内において、受光検知できない最長の発光時間に所定増分時間を順次加算する処理を繰り返し行い、受光検知した時の発光時間を応急措置発光時間として設定して媒体検知処理を一時的に続行させる一時継続処理部を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる媒体検知装置は、上記の発明において、前記一時継続処理部は、前記応急措置発光時間により媒体検知処理を一時的に続行した場合、又は、発光時間が前記発光周期になっても受光検知できない場合、それぞれその旨を報知することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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