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公開番号2024110220
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-15
出願番号2023014679
出願日2023-02-02
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60C 11/03 20060101AFI20240807BHJP(車両一般)
要約【課題】耐摩耗性能とウェット性能を両立すること。
【解決手段】空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延びる2本の周方向主溝21と、2本の周方向主溝21で区画されたセンター陸部31において、2本の周方向主溝21にそれぞれ端41aが開口しタイヤ周方向に対して30[°]以上70[°]以下の角度で傾斜しタイヤ周方向に複数並んで設けられたセンターラグ溝41と、センター陸部31が各センターラグ溝41によって区画されたセンターブロック311において、タイヤ周方向で隣接するセンターラグ溝41にそれぞれ端51aが開口し途中に2箇所の屈曲部51bを有するセンター細溝51と、を含み、センター細溝51のタイヤ幅方向の寸法Wと、センターラグ溝41を間に隣接する各センターブロック311に設けられた各センター細溝51の1本のセンターラグ溝41に開口する相互の端51aのタイヤ幅方向の距離W1とが、W1≦W/2の関係を満たす。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ周方向に延びる少なくとも2本の周方向主溝と、
前記2本の前記周方向主溝によって区画されたセンター陸部において、前記2本の前記周方向主溝にそれぞれ端が開口して設けられてタイヤ周方向に対して30[°]以上70[°]以下の角度θ1で傾斜しタイヤ周方向に複数並んで設けられたセンターラグ溝と、
前記センター陸部が各前記センターラグ溝によって区画されたセンターブロックにおいて、タイヤ周方向で隣接する各前記センターラグ溝にそれぞれ端が開口して設けられて途中に2箇所以上の屈曲部を有するセンター細溝と、
を含み、
前記センター細溝のタイヤ幅方向の寸法Wと、前記センターラグ溝を間に隣接する前記センターブロックに設けられた各前記センター細溝の1本の前記センターラグ溝に開口する相互の端のタイヤ幅方向の距離W1とが、W1≦W/2の関係を満たす、タイヤ。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記センターブロックにおいて、タイヤ周方向で隣接する各前記センターラグ溝にそれぞれ端が開口しタイヤ赤道面を跨いで設けられてタイヤ周方向に対して5[°]以上30[°]以下の角度θ2で傾斜するセンター傾斜溝をさらに含み、
前記センター傾斜溝は、前記センター陸部において、前記センターラグ溝の一部を伴ってタイヤ周方向に連続してジグザグ形状を有するセンター周方向溝を構成する、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記センターブロックにおいて、タイヤ周方向で隣接する各前記センターラグ溝にそれぞれ端が開口しタイヤ赤道面を跨いで設けられてタイヤ周方向に対して5[°]以上30[°]以下の角度θ2で傾斜するセンター傾斜溝をさらに含み、
前記センター細溝は、前記屈曲部から端までの端部におけるタイヤ周方向に対する角度θ3と、前記センター傾斜溝の傾斜の角度θ2との差が、0[°]以上20[°]以下の関係を満たす、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記センターブロックにおいて、タイヤ周方向で隣接する各前記センターラグ溝にそれぞれ端が開口しタイヤ赤道面を跨いで設けられてタイヤ周方向に対して5[°]以上30[°]以下の角度θ2で傾斜するセンター傾斜溝をさらに含み、
前記センター傾斜溝により構成された前記センターラグ溝の中間部の最大溝深さD1と、前記センターラグ溝の端部の最大溝深さD2と、前記センター傾斜溝の最大溝深さD3と、最大溝深さDとが、D2≦D、D2≦D1、D2≦D3、0.60≦D2/D≦0.80の関係を満たす、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記センターラグ溝は、中間部のタイヤ幅方向に対する角度θ4の範囲内で各端部が円弧状に設けられる、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記センターブロックは、タイヤ周方向で隣接する各前記センターラグ溝にそれぞれ端が開口しタイヤ赤道面を跨いで設けられてタイヤ周方向に対して5[°]以上30[°]以下の角度θ2で傾斜するセンター傾斜溝によって分割されたセンター分割ブロックを含み、
当該センター分割ブロックは、鋭角部のトレッド面に面取が設けられる、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項7】
最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝で区画されたショルダー陸部において、最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝に一端が開口し他端がトレッド展開幅の外側に開口して設けられてタイヤ周方向に複数並んで配置されたショルダーラグ溝をさらに含み、
前記ショルダーラグ溝は、前記一端が、最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝に開口する前記センターラグ溝の端のタイヤ幅方向の対向位置から外れてタイヤ周方向に交互に配置される、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝で区画されたショルダー陸部において、最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝に一端が開口し他端がトレッド展開幅の外側に開口して設けられてタイヤ周方向に複数並んで配置されたショルダーラグ溝をさらに含み、
前記ショルダーラグ溝は、底上部を有し、当該底上部の最小溝深さD4と、最大溝深さDとが、0.40≦D4/D≦0.60の関係を満たす、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項9】
最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝で区画されたショルダー陸部において、最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝に一端が開口し他端がトレッド展開幅の外側に開口して設けられてタイヤ周方向に複数並んで配置されたショルダーラグ溝と、
前記ショルダー陸部において、最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝に一端が開口し他端がトレッド展開幅の外側に開口して設けられて各前記ショルダーラグ溝のタイヤ周方向の間に配置されたショルダー細溝と、
をさらに含む、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項10】
最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝で区画されたショルダー陸部において、最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝に一端が開口し他端がトレッド展開幅の外側に開口して設けられてタイヤ周方向に複数並んで配置されたショルダーラグ溝と、
前記ショルダー陸部において、最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝に一端が開口し他端がトレッド展開幅の外側に開口して設けられて各前記ショルダーラグ溝のタイヤ周方向の間に配置されたショルダー細溝と、
をさらに含み、
前記ショルダー細溝は、前記一端が、最もタイヤ幅方向外側の前記周方向主溝に開口する前記センターラグ溝の端の開口幅のタイヤ幅方向の範囲内に配置される、請求項1に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、耐ヒールアンドトウ摩耗性能およびトラクション性能を向上することのできる空気入りタイヤが記載されている。また、特許文献2には、発熱耐久性及び排水性を更に向上させたタイヤを提供するタイヤが記載されている。また、特許文献3には、すぐれた耐摩耗性能およびウェット性能を十分に確保しつつ、リブパターンに固有の、リバーウェアその他の偏摩耗の発生を有効に防止するとともに、サイプ端へのサイプ底クラックの発生を十分に防止できる空気入りタイヤが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7035550号公報
特許第5254760号公報
特許第5529683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、高荷重条件で使用される環境下では、摩耗が早いため、耐摩耗性能が求められる。一般に、タイヤ幅方向に沿う横溝を主体的に含むブロックパターンは、タイヤ周方向でのブロック剛性が低下し、耐摩耗性能が悪化する傾向にある。その一方で、ブロック剛性の向上のため、接地面積を広くし接地圧を低下させることが耐摩耗性能を確保するのに有効であるが、溝が少ないと排水性能(ウェット性能)の悪化が懸念となる。
【0005】
この発明は、耐摩耗性能とウェット性能を両立することのできるタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るタイヤは、タイヤ周方向に延びる少なくとも2本の周方向主溝と、前記2本の前記周方向主溝によって区画されたセンター陸部において、前記2本の前記周方向主溝にそれぞれ端が開口して設けられてタイヤ周方向に対して30[°]以上70[°]以下の角度θ1で傾斜しタイヤ周方向に複数並んで設けられたセンターラグ溝と、前記センター陸部が各前記センターラグ溝によって区画されたセンターブロックにおいて、タイヤ周方向で隣接する各前記センターラグ溝にそれぞれ端が開口して設けられて途中に2箇所以上の屈曲部を有するセンター細溝と、を含み、前記センター細溝のタイヤ幅方向の寸法Wと、前記センターラグ溝を間に隣接する前記センターブロックに設けられた各前記センター細溝の1本の前記センターラグ溝に開口する相互の端のタイヤ幅方向の距離W1とが、W1≦W/2の関係を満たす。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、耐摩耗性能とウェット性能を両立できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤの子午断面図である。
図2は、実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
図3は、実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの部分拡大平面図である。
図4は、実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの部分拡大平面図である。
図5は、図2におけるA-A、B-B、C-C、D-D各断面図である。
図6は、実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの部分拡大平面図である。
図7は、図2におけるE-E断面図である。
図8は、実施形態に係る空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
図9は、実施形態に係る空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
【0010】
以下の説明において、タイヤ径方向とは、実施形態の空気入りタイヤ1の回転軸であるタイヤ回転軸(図示省略)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。タイヤ赤道面CLとは、タイヤ回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面であり、タイヤ赤道面CLは、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における中心位置であるタイヤ幅方向中心線と、タイヤ幅方向における位置が一致する。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。また、タイヤ子午線方向の断面(子午断面図)とは、タイヤ回転軸を含む平面でタイヤを切断したときの断面をいう。
(【0011】以降は省略されています)

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