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公開番号2024110121
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-15
出願番号2023014499
出願日2023-02-02
発明の名称めっき装置
出願人住友金属鉱山株式会社
代理人弁理士法人山内特許事務所
主分類C25D 21/12 20060101AFI20240807BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】クランプのバネの破損を検知できるめっき装置を提供する。
【解決手段】めっき装置は、幅方向が鉛直方向に沿う姿勢の基材Fの下縁を把持してめっき装置内を搬送する複数のクランプ20と、バネ破損検知装置30とを有する。クランプ20は、上端に基材Fと接触する第1挟持部24Aを有する基部21と、基部21に対して回動可能であり、上端に基材Fと接触する第2挟持部24Bを有する可動片22と、第1挟持部24Aと第2挟持部24Bとの間が閉まる方向に可動片22を付勢するバネ25とを有する。バネ破損検知装置30は、クランプ20の開閉状態に基づき、バネ25の破損を検知する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
長尺帯状の基材に対してめっきを行うめっき装置であって、
幅方向が鉛直方向に沿う姿勢の前記基材の下縁を把持して前記めっき装置内を搬送する複数のクランプと、
バネ破損検知装置と、を備え、
前記クランプは、
上端に前記基材と接触する第1挟持部を有する基部と、
前記基部に対して回動可能であり、上端に前記基材と接触する第2挟持部を有する可動片と、
前記第1挟持部と前記第2挟持部との間が閉まる方向に前記可動片を付勢するバネと、を備え、
前記バネ破損検知装置は、前記クランプの開閉状態に基づき、前記バネの破損を検知する
ことを特徴とするめっき装置。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記バネ破損検知装置は、
前記可動片との距離を測定する距離センサと、
前記距離センサの測定値が閾値以下の場合に前記バネが破損していると判断する判断部と、を備える
ことを特徴とする請求項1記載のめっき装置。
【請求項3】
前記距離センサは非接触式センサである
ことを特徴とする請求項2記載のめっき装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、めっき装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、基材に対してめっきを行うめっき装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
液晶パネル、ノートパソコン、デジタルカメラ、携帯電話などの電子機器には、樹脂フィルムの表面に配線パターンが形成されたフレキシブルプリント配線板が用いられる。フレキシブルプリント配線板は樹脂フィルムに銅箔を積層した銅張積層板から製造される。
【0003】
銅張積層板の製造方法としてメタライジング法が知られている。メタライジング法による銅張積層板の製造は、例えば、つぎの手順で行われる。まず、樹脂フィルムの表面にニッケルクロム合金からなる下地金属層を成膜する。つぎに、下地金属層の上に銅薄膜層を成膜する。つぎに、銅薄膜層の上に銅めっき被膜を成膜する。銅めっきにより、配線パターンを形成するのに適した膜厚となるまで導体層を厚膜化する。メタライジング法により、樹脂フィルム上に直接導体層が形成された、いわゆる2層基板と称されるタイプの銅張積層板が得られる。
【0004】
銅めっき被膜はめっき装置を用いて成膜される。めっき装置として、ロールツーロールにより長尺帯状の基材を搬送しつつ、基材に対して電解めっきを行う装置が知られている(例えば、特許文献1)。この種のめっき装置は複数のクランプが設けられた上下一対のエンドレスベルトを有する。基材はその幅方向が鉛直方向に沿う懸垂姿勢となり、両縁が上下のクランプに把持される。エンドレスベルトの動作により基材はめっき槽内を搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-123741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
基材を把持するクランプは、基部と、基部に対して回動可能な可動片と、基部および可動片の先端部同士を閉じる方向に付勢するバネとを有する。クランプは基材の着脱のたびに開閉するため、めっき装置の稼働に伴いバネに金属疲労が蓄積し、最終的にはバネが破損する。バネが破損すると基材の正常な把持ができなくなる。また、クランプが開いたまま搬送されることで、めっき装置の他の構成部材と接触し、その部材が損傷することがある。しかし、クランプの数は多いため、作業員が一つ一つクランプを目視点検すると多大な労力と時間がかかる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑み、クランプのバネの破損を検知できるめっき装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のめっき装置は、長尺帯状の基材に対してめっきを行うめっき装置であって、幅方向が鉛直方向に沿う姿勢の前記基材の下縁を把持して前記めっき装置内を搬送する複数のクランプと、バネ破損検知装置と、を備え、前記クランプは、上端に前記基材と接触する第1挟持部を有する基部と、前記基部に対して回動可能であり、上端に前記基材と接触する第2挟持部を有する可動片と、前記第1挟持部と前記第2挟持部との間が閉まる方向に前記可動片を付勢するバネと、を備え、前記バネ破損検知装置は、前記クランプの開閉状態に基づき、前記バネの破損を検知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のめっき装置によれば、バネ破損検知装置がクランプのバネの破損を検知するので、クランプの点検に要する作業員の労力を大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係るめっき装置の斜視図である。
クランプの正面図である。
クランプの側面図である。
図(A)はバネが破損した状態のクランプの側面図である。図(B)はバネが破損していない状態のクランプの側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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