TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024109192
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-14
出願番号2023013848
出願日2023-02-01
発明の名称吸収体および衛生材料製品
出願人東レ株式会社
代理人
主分類A61F 13/534 20060101AFI20240806BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
吸収特性に優れた吸収体を提供することを課題とする。
【解決手段】
第1の不織布、第1の吸水ポリマー群、第2の不織布、第2の吸水ポリマー群および第3の不織布を、この順に備えた吸収体であって、
前記第1の不織布および前記第1の吸水ポリマー群は、第1の層を形成しており、
前記第3の不織布および前記第2の吸水ポリマー群は、第2の層を形成しており、
前記第1の吸水ポリマー群は、第1の不織布に直接的または間接的に固定されており、
前記第2の吸水ポリマー群は、第3の不織布に直接的または間接的に固定されており、
少なくとも前記第2の不織布が、ポリエステル系樹脂にポリエチレングリコールを3質量%以上40質量%以下共重合した共重合ポリエステル樹脂からなる単成分繊維で構成されたスパンボンド不織布であり、
前記第2の不織布の液拡散面積が20~60cm2であり、
前記第2の不織布の液拡散面積を前記第1の層の液拡散面積で除した値が、0.3~0.9である、吸収体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第1の不織布、第1の吸水ポリマー群、第2の不織布、第2の吸水ポリマー群および第3の不織布を、この順に備えた吸収体であって、
前記第1の不織布および前記第1の吸水ポリマー群は、第1の層を形成しており、
前記第3の不織布および前記第2の吸水ポリマー群は、第2の層を形成しており、
前記第1の吸水ポリマー群は、第1の不織布に直接的または間接的に固定されており、
前記第2の吸水ポリマー群は、第3の不織布に直接的または間接的に固定されており、
少なくとも前記第2の不織布が、ポリエステル系樹脂にポリエチレングリコールを3質量%以上40質量%以下共重合した共重合ポリエステル樹脂からなる単成分繊維で構成されたスパンボンド不織布であり、
前記第2の不織布の液拡散面積が20~60cm

であり、
前記第2の不織布の液拡散面積を前記第1の層の液拡散面積で除した値が、0.3~0.9である、吸収体。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記第2の不織布の目付が15~40g/m

である、請求項1に記載の吸収体。
【請求項3】
前記第1の吸水ポリマー群の目付量が、50~200g/m

である、
請求項1または2に記載の吸収体。
【請求項4】
前記第2の吸水ポリマー群に含まれる吸水ポリマーの飽和吸収量が、25~70g/gである、請求項1~3のいずれかに記載の吸収体。
【請求項5】
請求項1~4の何れかの吸収体を備える、衛生材料製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
紙おむつやナプキン等の衛生材料製品は、尿や経血等(以下、尿等と称することがある)の水系液体を吸収し保水するシート状の吸収体、吸収体の一方の面に配置された表面シートおよび吸収体の他方の面に配置された裏面シートを有している。上記の表面シートは尿等の透過性を有し、上記の裏面シートは尿等の防漏性を有する。また、上記の吸収体は、パルプ繊維と吸水ポリマーの混合物が不織布またはティッシュ等で包まれた構成となっている。
【0003】
そして、衛生材料製品において、吸収体、表面シートおよび裏面シートは、上記の衛生材料製品の着用時に、着用者に近い方から表面シート、吸収体および裏面シートの順に配置されている。
【0004】
ここで、近年、紙おむつやナプキン等の衛生材料製品の普及に伴い、衛生材料製品は薄型化による着用感の向上が望まれるようになってきている。
【0005】
そこで、吸収体に嵩高いパルプ繊維を用いず、基本的な性能(尿等の速い浸透速度、十分な吸収性、少ない逆戻り量、少ない漏れ量など)に優れた薄型化吸収体として、所定量の吸水性樹脂及び所定量の接着剤が、2枚以上の不織布により挟持された構造を有する吸収体(例えば、特許文献1、2参照)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2013/099635号公報
特開2018―166876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1、2に開示された吸収体では、着用者にとって十分満足のいく吸収特性が発現できないという課題がある。例えば、特許文献1に開示された吸水シート構成体では、上方の不織布としてポリオレフィン繊維又はポリエステル繊維により製造される透水性不織布が用いられ、更に疎水性の合成繊維を公知の方法で親水化処理することが記載されている。また、特許文献2に開示された吸収性物品では、下層シートとしてスパンボンド層、メルトブローン層、スパンボンド層が順に積層された不織布に親水剤が含有されている。いずれの文献も疎水性の合成繊維に親水剤を塗布又は含浸など公知の方法で付与するが、複数回の尿等を吸収体が吸収すると不織布の親水剤が脱落し、不織布での拡散性や通液性が低下し、結果として、吸水ポリマーの活用効率が低下し、吸収体の全体の吸水量が低下し、吸収体の全体の吸収特性が劣ったものとなるとの課題がある。すなわち、特許文献1、2に開示された吸収体には、吸収特性の持続性に劣るとの課題がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記の事情に鑑み、不織布自体を親水化することで、不織布の拡散性や通液性能を維持し、シート間に配置された吸収ポリマーの高い活用効率により吸収特性に優れた吸収体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、下記の構成からなる。
(1)第1の不織布、第1の吸水ポリマー群、第2の不織布、第2の吸水ポリマー群および第3の不織布を、この順に備えた吸収体であって、前記第1の不織布および前記第1の吸水ポリマー群は、第1の層を形成しており、前記第3の不織布および前記第2の吸水ポリマー群は、第2の層を形成しており、前記第1の吸水ポリマー群は、第1の不織布に直接的または間接的に固定されており、前記第2の吸水ポリマー群は、第3の不織布に直接的または間接的に固定されており、少なくとも前記第2の不織布が、ポリエステル系樹脂にポリエチレングリコールを3質量%以上40質量%以下共重合した共重合ポリエステル樹脂からなる単成分繊維で構成されたスパンボンド不織布であり、前記第2の不織布の液拡散面積が20~60cm

であり、前記第2の不織布の液拡散面積を前記第1の層の液拡散面積で除した値が、0.3~0.9である吸収体であり、
(2)前記第2の不織布の目付が20~40g/m

である、(1)の吸収体であることが好ましく、
(3)前記第1の吸水ポリマー群の目付量が、50~200g/m

である、(1)または(2)の吸収体であることが好ましく、
(4)前記第2の吸水ポリマー群に含まれる吸水ポリマーの飽和吸収量が、25~70g/gである、(1)~(3)の何れかの吸収体であることが好ましく、
(5)(1)~(4)の何れかの吸収体を備える、衛生材料製品であることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、吸収特性の持続性に優れる吸収体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
編地
13日前
東レ株式会社
積層体
1か月前
東レ株式会社
中空回転翼
19日前
東レ株式会社
衝撃吸収部材
1か月前
東レ株式会社
強化繊維基材
1か月前
東レ株式会社
強化繊維基材
1か月前
東レ株式会社
積層フィルム
8日前
東レ株式会社
プロペラブレード
19日前
東レ株式会社
プロペラブレード
19日前
東レ株式会社
プロペラブレード
19日前
東レ株式会社
フィルムの製造方法
6日前
東レ株式会社
炭素繊維パッケージ
26日前
東レ株式会社
フィルムの製造方法
12日前
東レ株式会社
太陽電池の製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル短繊維
1か月前
東レ株式会社
マルチフィラメント
7日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
12日前
東レ株式会社
圧電性材料の製造方法
13日前
東レ株式会社
シート状巻物製品の梱包体
12日前
東レ株式会社
塗膜付きシートの加熱装置
1か月前
東レ株式会社
織物および織物の製造方法
1か月前
東レ株式会社
編物、繊維製品および詰め物
26日前
東レ株式会社
強化繊維基材とその製造方法
1か月前
東レ株式会社
転写体、機能性素子の製造方法
21日前
東レ株式会社
不織布およびエアフィルター濾材
1か月前
東レ株式会社
プリプレグおよびその製造方法。
6日前
東レ株式会社
ポリエステル融着延伸仮撚加工糸
8日前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
8日前
東レ株式会社
織編物、衣類及び織編物の製造方法
1か月前
東レ株式会社
偏光板成型用ポリエステルフィルム
1か月前
東レ株式会社
人工皮革、乗物用内装材、および座席
19日前
東レ株式会社
積層体、およびモータ用電気絶縁シート
8日前
東レ株式会社
除害装置、除害方法及び半導体製造方法
14日前
東レ株式会社
積層フィルムおよびそれを用いた包装材料
12日前
東レ株式会社
プロペラブレード、および、その製造方法
19日前
続きを見る