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公開番号2024107953
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023012164
出願日2023-01-30
発明の名称過熱蒸気式熱処理装置
出願人澁谷工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F24C 1/00 20060101AFI20240802BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】 上部ノズル13Aからの液滴の落下を可及的に防止する
【解決手段】 内部に加熱室Rが形成されるとともに入口Enおよび出口Exが形成された函体2と、物品3を搬送する搬送手段4と、上記加熱室Rの内部に過熱蒸気を噴射する過熱蒸気噴射手段5とを備えた過熱蒸気式熱処理装置1に関する。
上記入口Enおよび出口Exにエアカーテンを形成するエアカーテンノズル13は、上記搬送手段4の上方に設けられるとともに、上方から下方に向けて蒸気を噴射する上部ノズル13Aを備えており、上記上部ノズル13Aに接続される蒸気供給配管15は、蒸気供給手段14側に設けられた水平部分21(上流側部分)と、上記上部ノズル13Aに隣接して設けられた下流端部分25と、上記上流側部分および下流端部分25よりも上方に位置するトラップ部分24とを備えている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
内部に加熱室が形成されるとともに入口および出口が形成された函体と、上記函体の入口から出口へと物品を搬送する搬送手段と、上記加熱室の内部に過熱蒸気を噴射する過熱蒸気噴射手段と、蒸気を噴射して上記函体の入口と出口の少なくとも一方にエアカーテンを形成するエアカーテンノズルと、上記エアカーテンノズルに蒸気を供給する蒸気供給手段と、上記エアカーテンノズルと蒸気供給手段との間に配設された蒸気供給配管とを備えた過熱蒸気式熱処理装置において、
上記エアカーテンノズルは、上記搬送手段の上方に設けられるとともに、上方から下方に向けて蒸気を噴射する上部ノズルを備え、
上記上部ノズルに接続される上記蒸気供給配管は、上記蒸気供給手段側に設けられた上流側部分と、上記上部ノズルに隣接して設けられた下流端部分と、上記上流側部分および下流端部分との間に設けられるとともに、これらよりも上方に位置するトラップ部分とを備えることを特徴とする過熱蒸気式熱処理装置。
続きを表示(約 79 文字)【請求項2】
上記蒸気供給配管のうち、上記トラップ部分は上記函体の内部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の過熱蒸気式熱処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は過熱蒸気式熱処理装置に関し、詳しくは函体の入口および出口にエアカーテンを形成するエアカーテンノズルを備えた過熱蒸気式熱処理装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、過熱蒸気式熱処理装置として、内部に加熱室が形成されるとともに入口および出口が形成された函体と、上記函体の入口から出口へと物品を搬送する搬送手段と、上記加熱室の内部に過熱蒸気を噴射する過熱蒸気噴射手段とを備えたものが知られている(特許文献1)。
また特許文献1の過熱蒸気式熱処理装置では、上記入口や出口からの外気の進入等を防止するため、蒸気を噴射して上記入口および出口をエアカーテンによって閉鎖することが行われている。
上記入口および出口には、それぞれ蒸気を噴射するエアカーテンノズルが設けられ、蒸気を供給する蒸気供給手段と上記エアカーテンノズルとの間には蒸気供給配管が配設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5839192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記蒸気供給手段から供給された蒸気は、上記蒸気供給配管を流通する間に一部が液滴化する場合があり、上記特許文献1のエアカーテンノズルのうち、特に搬送手段の上方に設けられた上部ノズルから液滴となって落下すると、搬送中の物品に付着してしまうおそれがあった。
このような問題に鑑み、本発明は上部ノズルからの液滴の落下を可及的に防止することが可能な過熱蒸気式熱処理装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち請求項1にかかる過熱蒸気式熱処理装置は、内部に加熱室が形成されるとともに入口および出口が形成された函体と、上記函体の入口から出口へと物品を搬送する搬送手段と、上記加熱室の内部に過熱蒸気を噴射する過熱蒸気噴射手段と、蒸気を噴射して上記函体の入口および出口にエアカーテンを形成するエアカーテンノズルと、上記エアカーテンノズルに蒸気を供給する蒸気供給手段と、上記エアカーテンノズルと蒸気供給手段との間に配設された蒸気供給配管とを備えた過熱蒸気式熱処理装置において、
上記エアカーテンノズルは、上記搬送手段の上方に設けられるとともに、上方から下方に向けて蒸気を噴射する上部ノズルを備え、
上記上部ノズルに接続される上記蒸気供給配管は、上記蒸気供給手段側に設けられた上流側部分と、上記上部ノズルに隣接して設けられた下流端部分と、上記上流側部分および下流端部分との間に設けられるとともに、これらよりも上方に位置するトラップ部分とを備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
上記発明によれば、上記エアカーテンノズルのうち、上部ノズルに対する蒸気供給配管にトラップ部分を設けることで、当該トラップ部分よりも上流側で液滴の流通を阻止することができ、液滴が上部ノズルに移動してしまうのを防止することで、物品への液滴の落下を可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態にかかる過熱蒸気式熱処理装置の構成図
エアカーテンノズルを説明する側面図
エアカーテンノズルを説明する正面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図示実施形態に基づいて本発明を説明すると、図1は過熱蒸気式熱処理装置1を示し、内部に加熱室R2~R5が形成されるとともに入口Enおよび出口Exが形成された函体2と、上記函体2の入口Enから出口Exへと物品3を搬送する搬送手段4と、上記加熱室R2~R5の内部に過熱蒸気を噴射する過熱蒸気噴射手段5とを備えている。
上記函体2の内部には複数の区画壁2aが設けられ、この区画壁2aによって函体2の内部には6つの部屋が形成されている。具体的には、物品3の搬送方向上流側から下流側に向けて、入口室R1と、4つの加熱室R2~R5と、出口室R6とが形成されている。
また上記各区画壁2aには開口がそれぞれ形成されており、各開口は上記搬送手段4によって搬送される物品3の通過を許容するようになっている。上記開口のうち、上記入口室R1と上流端の加熱室R2とを区画する区画壁2aに形成された開口が上記入口Enを形成し、上記出口室R6と下流端の加熱室Rとの間に形成された区画壁2aの開口が上記出口Exを形成している。
上記搬送手段4は金属製ローラコンベヤなどによって構成され、この搬送手段4によって食品などの物品3を上記函体2の入口室R1に搬入すると、上記入口Enを介して加熱室R2~R5を通過させ、上記物品3を上記出口Exから出口室R6へと搬出するようになっている。
【0009】
上記過熱蒸気噴射手段5は、各加熱室R2~R5の内部に設けられた過熱蒸気ノズル11と、各過熱蒸気ノズル11に過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給手段12とを備えている。
上記過熱蒸気ノズル11は各加熱室R2~R5の内部に設けられるとともに、上記搬送手段4の上下に設けられており、上記各過熱蒸気ノズル11は水平面内で平行に配置した多数のパイプ(図示せず)によって構成され、各パイプに形成した多数の貫通孔から過熱蒸気を噴射するように構成されている。
上記各過熱蒸気ノズル11に過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給手段12は、それぞれブロワ等の送気手段や、電気式や燃焼式ヒータ等の加熱手段を備えており、加熱手段によって高温の200~500℃の範囲の所要温度に加熱するようになっている。
そして上記過熱蒸気供給手段12から供給された過熱蒸気は、それぞれ上下の過熱蒸気ノズル11から物品3に向けてそれぞれ噴射され、該物品3を焼成するようになっている。
【0010】
また本実施形態では、各加熱室R内に供給された過熱蒸気は、図示しない排気手段によって排気されると、図示しない循環配管によって上記過熱蒸気供給手段12へと還流されるようになっており、過熱蒸気を循環して使用することが可能となっている。
なお、本実施形態のように、内部に加熱室R2~R5が形成された函体2と、上記加熱室Rの内部で物品3を搬送する搬送手段4とを備え、上記加熱室Rの内部に過熱蒸気を噴射して物品3を焼成する過熱蒸気式熱処理装置1は従来公知であり、上記過熱蒸気ノズル11や過熱蒸気供給手段12などの構成については、従来公知の様々な構成を採用することが可能となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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