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公開番号2024103685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2024089642,2019101493
出願日2024-06-03,2019-05-30
発明の名称コーティング剤
出願人ヘンケルジャパン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 133/04 20060101AFI20240725BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】食品包装容器に塗布され、食品業界で要求されるレベルの優れた耐水性、耐油性、耐候性、及びヒートシール性を有し、人体や環境に安全なコーティング剤、コーティング剤が塗布されて得られる紙製品を提供する。
【解決手段】(A)カルボキシル基を有する共重合体の存在下で、(b)重合性不飽和単量体を重合して得られる(B)水性エマルションを有するコーティング剤であって、(b)重合性不飽和単量体は(メタ)アクリル酸エステル(b1)を含み、(b)重合性不飽和単量体の総質量100質量部に対し、(メタ)アクリル酸エステル(b1)の含有量が95質量部より高い、コーティング剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)カルボキシル基を有する共重合体の存在下で、(b)重合性不飽和単量体を重合して得られる(B)水性エマルションを有するコーティング剤であって、
(b)重合性不飽和単量体は(メタ)アクリル酸エステル(b1)を含み、
(b)重合性不飽和単量体の総質量100質量部に対し、(メタ)アクリル酸エステル(b1)の含有量が95質量部より高い、コーティング剤。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
(b)重合性不飽和単量体は(メタ)アクリル酸エステル(b1)のみからなる、請求項1に記載のコーティング剤。
【請求項3】
(A)カルボキシル基を有する共重合体は、(b)重合性不飽和単量体100質量部に対して、10~50質量部配合されている、請求項1または2に記載のコーティング剤。
【請求項4】
(A)カルボキシル基含有共重合体は、ポリビニルアルコールと共に存在している、請求項1~3のいずれか1項に記載のコーティング剤。
【請求項5】
紙の表面に塗布される請求項1~4のいずれか1項に記載のコーティング剤。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のコーティング剤が塗布された紙製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食品包装等に利用される紙基材に塗布されるコーティング剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、食品包装用素材には、ラミネート紙及び耐油紙等の加工紙が用いられてきた。これらのラミネート紙及び耐油紙には、食品由来の油分等が染み出して紙の強度が落ちたり、手が汚れたりしないための処理が施されている。
【0003】
ラミネート紙は、一般的にポリエチレンフィルム等が紙材にラミネートされている。環境意識の高まりから、近年、ラミネート紙をリサイクルすることが要求されているが、フィルム部分が障害となり、ラミネート紙を効率良くリサイクルするために特殊な装置が必要であった。
【0004】
一方、耐油紙にはフッ素系樹脂が耐油剤として使用されることが多い。フッ素系樹脂は、加熱により不活性ガスを発生させること及び一部成分が人体に対して蓄積性があることなどのため、近年では積極的に使用し難い。しかしながら、フッ素系樹脂は、紙材への塗布量が低くても耐油性を発現することができる。フッ素系樹脂を用いないことは価格面で不利となることに加え、フッ素系樹脂の代替樹脂品を紙材へ塗布する場合、塗布量を増やすことが必要であり、塗工後、耐油紙を巻き取る際、ブロッキングを生じさせることがあった。このため、耐油性とリサイクル適性を両立するために、合成樹脂エマルションを塗工した耐油紙が知られている。
【0005】
特許文献1は、紙製品への油分、細菌の侵入を防ぐため、ビニル芳香族モノマーと、ブタジエン及びアルキル(メタ)アクリレートから選択される第2モノマーとの共重合で得られたコポリマーを含む水性分散液を、バリア組成物として紙製品に塗工することを開示する([請求項1]、[0057]~[0060])。そのバリア組成物で被覆された紙基材の耐水性、紙基材の水蒸気透過率、紙基材の耐ブロッキング性が向上する([0061]~[0067]、[図1]~[図3])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2018-514597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、消費者の健康問題への関心の高まりから、食品を包装する紙材料について、今までよりもさらに高い基準の安全性が要求されるようになってきた。
【0008】
米国医薬品食品安全局(以下、FDA)は、様々な規格を定める。具体的には、油脂分を含む食品に接する紙類についての規格(FDA §176.170Components of paper and paperboard in contact with aqueous and fatty foods.) が定められ、食品包装用紙容器は、上記規格に適合する材質で作られることが望ましいとされている。
【0009】
特許文献1のバリア組成物は、ある程度、耐水性、耐油性、及び耐ブロッキング性に優れるが、FDAの高い安全基準を完全に満足させているとは言い難い。特許文献1のバリア組成物は、耐候性に乏しく、紙容器へ塗布された後、黄変することがあった。食品包装容器の変色は、食品に要求される安全性を考慮すると、非常に大きな問題である。
【0010】
さらに、食品包装容器が一般的な紙コップである場合、紙コップの端部は、バリア組成物が塗布された後、加熱によって形成される。従って、紙コップ端部へ塗布される組成物には、ヒートシール性が要求されることになる。
(【0011】以降は省略されています)

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