TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024103395
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007688
出願日2023-01-20
発明の名称熱電発電装置および熱電発電方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02N 11/00 20060101AFI20240725BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】製鉄所の製造設備列において熱電発電を行う際の漏電の発生を長期間にわたって安定的に防止する。
【解決手段】製鉄所の製造設備列に取り付けて使用される熱電発電装置であって、受熱板と、前記受熱板に対向する冷却板と、前記受熱板と前記冷却板の間に配置された熱電発電モジュールと、前記熱電発電モジュールを囲うように前記受熱板と前記冷却板の間に環状に配置された封止部材とを備える熱電発電装置であって、前記受熱板が、前記受熱板の外周部における温度を相対的に低くする低温化手段を備える、熱電発電装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
製鉄所の製造設備列に取り付けて使用される熱電発電装置であって、
受熱板と、
前記受熱板に対向する冷却板と、
前記受熱板と前記冷却板の間に配置された熱電発電モジュールと、
前記熱電発電モジュールを囲うように前記受熱板と前記冷却板の間に環状に配置された封止部材とを備える熱電発電装置であって、
前記受熱板が、前記受熱板の外周部における温度を相対的に低くする低温化手段を備える、熱電発電装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記低温化手段は、前記受熱板の外周部の放射率を相対的に低くするよう構成されている、請求項1に記載の熱電発電装置。
【請求項3】
前記低温化手段は、前記受熱板の外周部以外の部分に黒色Niめっきを設け、前記外周部には黒色Niめっきを設けないことにより前記外周部の放射率を相対的に低くするよう構成されている、請求項2に記載の熱電発電装置。
【請求項4】
前記低温化手段は、前記外周部の表面粗さを相対的に小さくすることにより前記外周部の放射率を相対的に低くするよう構成されている、請求項2に記載の熱電発電装置。
【請求項5】
前記低温化手段は、前記受熱板のうち、前記熱電発電モジュールが設けられていない部分の放射率を、前記熱電発電モジュールが設けられている部分よりも低くするよう構成されている、請求項2~4のいずれか一項に記載の熱電発電装置。
【請求項6】
請求項1または2に記載の熱電発電装置を製鉄所の製造設備列に取り付け、
前記熱電発電装置により熱を電力に変換する、熱電発電方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、製鉄所の製造設備列に取り付けて使用される熱電発電装置、および前記熱電発電装置を用いた熱電発電方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
異種の導体または半導体に温度差を与えると、高温部と低温部との間に起電力が生じることは、ゼーベック効果として古くから知られており、このような性質を利用した熱電素子を用いて熱を直接電力に変換する熱電発電装置が実用化されている。
【0003】
熱電発電装置を用いることにより、従来活用されていなかった熱エネルギーを電力として有効利用することができる。そのため、様々な分野で熱電発電装置の利用が進められている。
【0004】
例えば、本発明者らは、製鉄所の製造設備列において熱電発電装置を用いることを提案してきた(特許文献1~3)。製鉄所においては、製銑、製鋼、鋳造、熱間圧延、熱処理など、高温で行われる様々なプロセスが実施されているため、それらのプロセスで発生する余剰の熱を電力に変換することができれば、省エネルギーおよびCO

排出量の低減に寄与する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-203301号公報
特開2018-058082号公報
特開2017-119308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、実際に製鉄所の製造設備列において熱電発電を行おうとすると、漏電が発生しやすいという問題があることが分かった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、製鉄所の製造設備列において熱電発電を行う際の漏電の発生を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を達成するために鋭意研究を行った結果、漏電の原因が、熱電発電装置、特に熱電発電モジュール内部への水分および鉄粉(酸化鉄粉を含む)の侵入にあることを突き止めた。
【0009】
すなわち、製鉄所においては、様々なプロセスが高温で行われるのみならず、被処理物や製造設備の冷却のために冷却水が使用されることがある。例えば、連続鋳造工程においては、高温の鋼スラブに接するローラーを冷却するために冷却水が使用される。その場合、製造設備列に設置された熱電発電装置は、高温に加え、水蒸気に晒されることになる。そしてその結果、水分が熱電発電装置の内部に侵入し、短絡の原因となることが分かった。
【0010】
加えて、製鉄所の製造設備列の周辺には製造プロセスに起因する粉塵(ダスト)が不可避的に存在する。そして、前記粉塵の主成分は、被処理物である鉄鋼に由来する鉄粉であ
る。前記鉄粉は非常に微細であるため、熱電発電装置の内部に侵入し、短絡の原因となることが分かった。なお、前記鉄粉の多くは酸化されて酸化鉄となっている。酸化鉄は金属鉄に比べると電気を通しにくいものの、完全な絶縁体ではなく、例えば、ウスタイトでは30Ω
-1
cm
-1
程度、マグネタイトでは250Ω
-1
cm
-1
程度の電気伝導度を有している。そのため、鉄粉が熱電発電装置の内部に侵入すると漏電の原因となり得る。また、微細な鉄粉(酸化鉄粉)が熱電発電装置の内部に侵入すると、該鉄粉の周囲に水分が凝集、保持されやすくなるため、相乗的に漏電のリスクが高まるものと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
原動機
10日前
ニデック株式会社
モータ
今日
株式会社タツノ
充電装置
12日前
株式会社ダイヘン
溶接機
6日前
サンデン株式会社
電力変換装置
7日前
サンデン株式会社
電力変換装置
7日前
中国電力株式会社
仮送電ケーブル
7日前
オムロン株式会社
自律作業システム
11日前
住友電装株式会社
電気接続箱
13日前
株式会社ジェイテクト
制御装置
6日前
三菱電機株式会社
通信システム
10日前
株式会社アイシン
巻線界磁型回転電機
6日前
株式会社ダイヘン
電力供給装置
7日前
住友電装株式会社
電線固定部材
6日前
日産自動車株式会社
インバータ
今日
株式会社デンソー
回転電機
11日前
株式会社ダイフク
給電設備
17日前
株式会社関電工
配電設備工事方法
3日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
今日
株式会社デンソー
回転電機
11日前
株式会社デンソー
回転電機
11日前
株式会社デンソー
回転電機
11日前
株式会社デンソー
回転電機
11日前
株式会社デンソー
回転電機
11日前
株式会社デンソー
回転電機
11日前
トヨタ紡織株式会社
磁石挿入装置
11日前
株式会社デンソー
回転電機
11日前
本田技研工業株式会社
着磁装置
4日前
株式会社ジェイテクト
電動駆動装置
17日前
ローム株式会社
ゲートドライバ回路
10日前
株式会社カネカ
太陽電池の検査装置
7日前
NTN株式会社
モータユニット
6日前
Gテクノ株式会社
太陽光発電パネル設置架台
17日前
株式会社デンソー
電力変換装置
11日前
シンフォニアテクノロジー株式会社
給電装置
10日前
株式会社デンソー
電力変換装置
19日前
続きを見る