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公開番号2024098633
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-24
出願番号2023002233
出願日2023-01-11
発明の名称回転電気機械
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02K 21/44 20060101AFI20240717BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ブラシ、整流子、および駆動回路を必要としない簡易な構成で、直流発電機、直流電動機、または直流と交流との電力変換器として動作することができる回転電気機械を提供する。
【解決手段】回転電気機械は、回転軸の軸線回りに回転する回転子と、前記回転子と空隙を開けて対向配置され、前記回転軸の軸方向に延びる円筒状の継鉄部と、前記継鉄部と前記回転子との間に設けられた磁石を含む歯と、を有する固定子と、前記固定子の前記歯に前記回転軸と平行に配置されるコイルと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸の軸線回りに回転する回転子と、
前記回転子と空隙を開けて対向配置され、前記回転軸の軸方向に延びる円筒状の継鉄部と、前記継鉄部と前記回転子との間に設けられた磁石を含む歯と、を有する固定子と、
前記固定子の前記歯に前記回転軸と平行に配置されるコイルと、
を備える回転電気機械。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記歯は、前記継鉄部から半径方向に前記回転子に向かって突出する鉄心をさらに有し、
前記磁石は前記鉄心を半径方向に分割するように配置される、
請求項1に記載の回転電気機械。
【請求項3】
前記歯は、前記継鉄部から半径方向に前記回転子に向かって突出するように配置された前記磁石からなる、
請求項1に記載の回転電気機械。
【請求項4】
前記磁石は、前記継鉄部の回転子側の一部を絶縁するように前記継鉄部の内部に埋め込まれ、
前記歯は、前記磁石と、前記継鉄部の前記磁石で囲まれた領域とからなる、
請求項1に記載の回転電気機械。
【請求項5】
前記磁石は永久磁石であり、磁極が半径方向を向くように配置される、
請求項1に記載の回転電気機械。
【請求項6】
前記磁石は、磁極の向きが半径方向に対して傾斜するように配置され、
前記磁石の少なくとも一部は、半径方向において前記継鉄部と前記コイルとの間に位置する、
請求項1に記載の回転電気機械。
【請求項7】
前記コイルの少なくとも一部は、前記歯の半径方向の中間点よりも回転子側に配置される、
請求項1に記載の回転電気機械。
【請求項8】
前記回転子は、半径方向に前記固定子に向かって突出する突極を有する、
請求項1に記載の回転電気機械。
【請求項9】
前記磁石は、回転子側を向く磁極の極性が周方向に隣り合う磁石と逆になるように配置され、
前記磁石の回転子側を向く磁極に応じて前記コイルの軸方向の電流の向きを交番させる、
請求項5に記載の回転電気機械。
【請求項10】
前記突極の周方向の弧の長さをW1、隣り合う前記突極の間の弧の長さをW1’、前記歯の周方向の弧の長さをW2、隣り合う前記歯の間の弧の長さをW2’、前記歯の数をn

、前記突極の数をn
ps
としたとき、n

・(W2+W2’)=n
ps
・(W1+W1’)を満たすように、{W1,W1’,W2,W2’,n

,n
ps
}の値を定める、
請求項8に記載の回転電気機械。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、直流発電機、直流電動機、または電力変換器として動作する回転電気機械に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
図30は、従来技術における直流発電機の構成を示す概略図である。直流発電機9Aは、直流電力を発電する発電機である。コイル95Aは直流発電機9Aの回転子93Aに巻回されており、回転子93Aと共に回転軸の軸線O回りに回転する。コイル95Aは、回転すると、固定子となる永久磁石92Aまたは電磁石による界磁束(field flux)を交差するよう配置される。コイル95Aはそれと共に回転する整流子96に接続され、ブラシ97を仲介して直流電源98に接続される。コイル95Aの回転軸方向の長さをL、コイル95Aの回転半径をr、界磁の磁束密度をB、直流電源98によりコイル95Aに発生している電流をi、コイル95Aの微小区間dlが界磁束を直角に横切る速度をuと記すと、コイル95Aが角速度ωで回転するとき、コイル95Aの一周の長さlに発生する誘導起電力eは、フレミングの右手の法則から次式(1)で表される。
【0003】
TIFF
2024098633000002.tif
25
170
【0004】
図31は、コイル95Aが界磁の中を回転するとき、回転角度θを横軸に、コイル一周の誘導起電力eを縦軸に表したグラフである。コイル一周の誘導起電力eはコイル95Aの回転角度について180°毎に交番する。図32は、コイル95Aの回転角度θに対する整流子96の後の電圧e

のグラフである。整流子96はコイル95Aが180°回転する毎にコイル95Aと直流電源98の接続を反転させるので、直流電源98にかかる電圧e

は、コイル95Aの誘導起電力eのグラフの負側を正側に折り返したものとなる。従来の直流発電機9Aは、このような仕組みにより直流電力を発電し、たとえば直流電池のような直流負荷に発電電力を供給(充電)する。
【0005】
従来の直流発電機9Aは、整流子96およびブラシ97が消耗部品であるので寿命が短い、ブラシ97から電気ノイズや騒音が発生するなどの課題がある。そこで、課題を解決する技術の一つに、ブラシと整流子を取り去ったブラシレス直流発電機がある。同発電機では、ブラシレスにするためにブラシと整流子の機械的な接触を、半導体素子のスイッチング動作に替えている。ブラシレス直流発電機は、寿命・メンテナンス性・音響ノイズの点で優れるが、駆動回路が必要となりコストアップすることが課題である。課題を解決する他の技術として、特許文献1および特許文献2は、図33に示すようなブラシレス直流発電機9Bを開示している。ブラシレス直流発電機9Bは、固定子92Bにコイル95Bが設置され、回転子93Bに永久磁石931が設置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-152602号公報
特開2020-156193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2のブラシレス直流発電機9Bの特徴は、磁石931の磁極を周方向に交番させないことである。すなわち、ブラシレス直流発電機9Bの界磁束は回転子93Bが回転しても、図33に破線で示すように一方向であり交番しない。したがって、回転子を一方向に回すなら、コイル95Bの誘導起電力は直流であり、一つひとつのコイルを誘導起電力が相加するように接続するだけで直流発電機として機能する。しかし、ブラシレス直流発電機9Bは、固定子92Bを包むようにコイルを巻回しなければならずコイルが長くなり電気抵抗による損失が大きい、回転子93Bに磁石931を配置するので高速回転の用途では磁石の保持が困難である、という課題があった。
【0008】
本開示の目的は、ブラシ、整流子、および駆動回路を必要としない簡易な構成で、直流発電機、直流電動機、または直流と交流との電力変換器として動作し、高速回転の用途にも適する回転電気機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様によれば、回転電気機械は、回転軸の軸線回りに回転する回転子と、前記回転子と空隙を開けて対向配置され、前記回転軸の軸方向に延びる円筒状の継鉄部と、前記継鉄部と前記回転子との間に設けられた磁石を含む歯と、を有する固定子と、前記固定子の前記歯に前記回転軸と平行に配置されるコイルと、を備える。
【0010】
本開示の一態様によれば、回転電気機械は、回転軸の軸線回りに回転する回転子と、前記回転子と前記回転軸の軸方向に空隙を開けて対向配置され、前記回転軸の軸方向に延びる円筒状の継鉄部と、前記継鉄部と前記回転子との間に設けられた磁石を含む歯と、を有する固定子と、前記固定子の前記歯に前記回転軸の半径方向に配置されるコイルと、を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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