TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024093489
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209901
出願日2022-12-27
発明の名称不良碍子検出装置
出願人中国電力株式会社
代理人個人
主分類G01R 31/12 20200101AFI20240702BHJP(測定;試験)
要約【課題】様々な姿勢の碍子連における不良碍子の調査を安全、且つ、簡単に行うことができ、しかも、一人で作業ができて人件費を低く抑えることができる不良碍子検出装置を提供する。
【解決手段】不良碍子検出装置は、隣り合う2つの碍子11間の絶縁性能を検出する第1検出電極72及び第2検出電極73を有する判定器3がドローン2に取り付けられる。判定器3には、ドローン2の前後方向に延びる回転軸心C1を中心として正逆回転可能な回転体7が設けられる。第1検出電極72及び第2検出電極73は、回転軸心C1に沿って延び、且つ、当該回転軸心C1と交差する方向に離間して設けられるとともに、回転軸心C1からずれた配置になっている。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
無線操縦可能に構成され、少なくとも前後に進退可能な無人飛行体と、
前記無人飛行体に取り付けられ、且つ、碍子連の隣り合う2つの碍子にそれぞれ接触させて当該両碍子間の絶縁性能を検出する一対の検出電極を有し、前記絶縁性能に基づいて前記碍子が不良か否かを判定する判定器と、を備え、
前記判定器には、前記無人飛行体の前後方向に延びる回転軸心を中心として正逆回転可能な回転体が設けられ、
前記両検出電極は、前記回転軸心に沿って延び、且つ、当該回転軸心と交差する方向に離間して設けられるとともに、少なくとも前記両検出電極の一方が前記回転軸心からずれた配置になっていることを特徴とする不良碍子検出装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
請求項1に記載の不良碍子検出装置において、
前記回転体を正転させた際、当該回転体が逆転する方向に付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする不良碍子検出装置。
【請求項3】
請求項2に記載の不良碍子検出装置において、
前記付勢部材は、前記回転軸心が延びる方向に見て点対称に配置された一対のコイルバネであることを特徴とする不良碍子検出装置。
【請求項4】
請求項1に記載の不良碍子検出装置において、
前記回転体を回転させるモータと、前記モータの回転角度を制御する制御基板と、を備えていることを特徴とする不良碍子検出装置。
【請求項5】
請求項1に記載の不良碍子検出装置において、
前記判定器は、判定結果を点検者に伝える結果伝達部を備えていることを特徴とする不良碍子検出装置。
【請求項6】
請求項5に記載の不良碍子検出装置において、
前記結果伝達部は、検出する前記両碍子間の絶縁性能の違いにより発光の明暗を変更する発光明暗変更部と、前記発光明暗変更部を撮影する撮影部と、前記撮影部で撮影した映像を表示する表示部と、を備えていることを特徴とする不良碍子検出装置。
【請求項7】
請求項6に記載の不良碍子検出装置において、
前記撮影部は、前記両検出電極が撮影画像内に収まるように前記無人飛行体の前進方向を撮影するよう構成されていることを特徴とする不良碍子検出装置。
【請求項8】
請求項5に記載の不良碍子検出装置において、
前記結果伝達部は、前記判定結果を音声に変換して出力する警報装置であることを特徴とする不良碍子検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気絶縁性能が低下した不良碍子を検出する不良碍子検出装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば、架空電線路の鉄塔には、多くの碍子が配設されている。これら各碍子は、雷撃等の原因により劣化して絶縁性能が低下すると、電線を流れる電流が意図せぬところに流れ出るおそれがあるので、各碍子の絶縁性能を点検者により定期的に点検し、不良碍子が無いか調査している。
【0003】
この不良碍子の調査には、例えば、特許文献1,2に開示されている不良碍子検出器が用いられる。この不良碍子検出器は、中心線に沿って伸縮可能に構成され、点検者が把持して操作する絶縁ロッドと、絶縁ロッドの先端に設けられ、当該絶縁ロッドから離れる方向に直線状に延びる棒状をなす第1検出部と、第1検出部の下方に設けられ、先端側が下方に向けて回動可能となるよう基端部分が絶縁ロッドの先端部分に軸支された棒状をなす第2検出部と、第1及び第2検出部の間の抵抗値を測定可能な測定部と、を備え、絶縁ロッドの側方には、当該絶縁ロッドに沿ってスライド操作可能な操作用チェーンが配設されている。
【0004】
ここで、特許文献1の不良碍子検出器においては、操作用チェーンの先端が第2検出部の回動軸よりも基端側に接続されていて、点検者は、絶縁ロッドを把持するとともに、調査する碍子の上側領域に第1検出部の先端部分を接触させた後、操作用チェーンを引っ張って下方に延びる姿勢の第2検出部を上方に回動させることにより、調査する碍子の下側領域に第2検出部の先端部分を下側から接触させて当該碍子の抵抗値を測定部において測定するようになっている。
【0005】
一方、特許文献2の不良碍子検出器においては、第2検出部の基端側と操作用チェーンの先端側との間においてラックアンドピニオン機構が設けられていて、点検者は、絶縁ロッドを把持するとともに、調査する碍子の上側領域に第1検出部の先端部分を接触させた後、操作用チェーンを引っ張って第1検出部と並んで延びる姿勢の第2検出部をラックアンドピニオン機構で下方に回動させることにより、調査する碍子の下側領域に第2検出部の先端部分を上側から接触させて当該碍子の抵抗値を測定部において測定するようになっている。
【0006】
ところで、上述の如き不良碍子検出器は、調査のために点検者が検出器を背負って鉄塔を昇降する必要があり、少なからず危険が伴うといった課題がある。また、調査の際に鉄塔等に設けられた充電部との間で必要な距離が保てない場合には、停電させた後、作業を行わなければならず、作業が煩雑であるといった課題もあった。さらには、安全管理上、複数人で作業を行う必要があり、人件費が嵩むという課題もある。
【0007】
これに対応するために、例えば、特許文献3の如き無人飛行体に特許文献1,2の如き検出器を取り付けるとともに、点検者が碍子から離れた状態において無人飛行体を無線で操縦して検出器による調査を行うといったことが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平5-87865号公報
特開平6-138170号公報
特開2005-265710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、調査する碍子は、上下に延びる懸垂碍子だけでなく、鉄塔間においてカテナリー曲線で延びる電線路に設けられた斜めに傾いて連なるもの等もある。
しかし、特許文献3の如き無人飛行体は、斜めに傾いた姿勢で長時間同じ位置に静止することができない。したがって、特許文献3の如き無人飛行体に取り付けた検出器で調査対象の懸垂碍子の抵抗値を測定する際には、第1及び第2検出部が上下に並ぶ姿勢で検出器を無人飛行体に取り付ける必要があり、また、斜めに連なる傾斜した調査対象の碍子連の各碍子の抵抗値を測定する際には、第1及び第2検出部の並設方向が碍子連の傾きに沿う姿勢で検出器を無人飛行体に取り付ける必要があるといったように、調査対象の碍子連の姿勢によって無人飛行体に対する検出器の取付状態を変化させる必要があるので、作業が煩雑であるという課題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、様々な姿勢の碍子連における不良碍子の調査を安全、且つ、簡単に行うことができ、しかも、一人で作業ができて人件費を低く抑えることができる不良碍子検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明に係る不良碍子検出装置は、調査する碍子に接触させる一対の検出電極を回転させる回転体を設けたことを特徴とする。
具体的には、電気絶縁性能が低下した不良碍子を検出する不良碍子検出装置を対象とし、次のような対策を講じた。
すなわち、第1の発明に係る不良碍子検出装置では、無線操縦可能に構成され、少なくとも前後に進退可能な無人飛行体と、前記無人飛行体に取り付けられ、且つ、碍子連の隣り合う2つの碍子にそれぞれ接触させて当該両碍子間の絶縁性能を検出する一対の検出電極を有し、前記絶縁性能に基づいて前記碍子が不良か否かを判定する判定器と、を備え、前記判定器には、前記無人飛行体の前後方向に延びる回転軸心を中心として正逆回転可能な回転体が設けられ、前記両検出電極は、前記回転軸心に沿って延び、且つ、当該回転軸心と交差する方向に離間して設けられるとともに、少なくとも前記両検出電極の一方が前記回転軸心からずれた配置になっていることを特徴とする。
このように構成される不良碍子検出装置では、正逆回転可能な回転体に配置される一対の検出電極のうちいずれか一方が絶縁抵抗の測定対象である碍子に接触した状態で無人飛行体を移動させることで、接触した検出電極に力が加わり他方の検出電極が回転軸心を中心に回転して隣り合う碍子に接触するように作用する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日東精工株式会社
検査装置
25日前
キヤノン株式会社
枠部材
4日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
21日前
エイブリック株式会社
温度センサ
21日前
テクノス株式会社
反射装置
20日前
株式会社SUBARU
車両
3日前
日本電波工業株式会社
感知センサ
3日前
個人
交差点形状表現アルゴリズム
17日前
日本無線株式会社
レーダ装置
10日前
株式会社D.O.N
人感装置
21日前
住江織物株式会社
排尿検知システム
5日前
個人
多元作用力検出機能性締結金具
10日前
エイブリック株式会社
半導体装置。
21日前
月島食品工業株式会社
分析方法
20日前
日本電気株式会社
LiDAR装置
25日前
中国電力株式会社
不良碍子検出装置
20日前
ローム株式会社
磁気検出装置
25日前
フォロフライ株式会社
情報処理装置
25日前
ミツミ電機株式会社
測距装置
19日前
ヤマハ株式会社
歪センサ装置
21日前
株式会社昭和測器
ロードセル
19日前
株式会社大林組
風速再現装置
21日前
ローム株式会社
磁気検出装置
19日前
富士電機株式会社
エンコーダ
25日前
サンコール株式会社
電流検出器
20日前
サンコール株式会社
電流検出器
20日前
株式会社イシダ
計量装置
25日前
株式会社 キョーワ
食品秤量搬送装置
4日前
矢崎総業株式会社
車両用表示装置
今日
株式会社ビードットメディカル
計測装置
3日前
キヤノン株式会社
検査装置及び検査方法
4日前
中部電力株式会社
電柱位置記憶装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
回路基板の検査方法
5日前
株式会社デンソーウェーブ
携帯端末
19日前
住友金属鉱山株式会社
異物検査装置
3日前
株式会社イシダ
X線検査装置
19日前
続きを見る