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公開番号2024092092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207772
出願日2022-12-26
発明の名称電柱位置記憶装置
出願人中部電力株式会社
代理人個人,個人
主分類G01S 19/14 20100101AFI20240701BHJP(測定;試験)
要約【課題】既設の電柱の正確な緯度及び経度を記憶させることができる電柱位置記憶装置を提供する。
【解決手段】電柱位置記憶装置は、測定部12と制御部11と記憶部13とを備える。測定部12は、電柱の外周面に接触させたときの測定部12の緯度及び経度並びに指向している方位を検出する。制御部11は、測定部12を電柱の外周面における第1位置で接触させたとき、測定部12の緯度及び経度並びに指向している方位を把握する。制御部11は、測定部12を電柱の外周面における第1位置に対し周方向にずれた位置である第2位置で接触させたとき、測定部12の緯度及び経度並びに測定部12の指向している方位を把握する。制御部11は、把握した情報に基づき、第1位置から電柱の中心に向かう直線と第2位置から前記電柱の中心に向かう直線との交点の緯度及び経度を求め、その緯度及び経度を既設の電柱の位置情報として記憶部13に記憶する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
既設の電柱の緯度及び経度を前記電柱の位置情報として記憶する電柱位置記憶装置であって、
測定部と、制御部と、記憶部と、を備え、
前記測定部は、前記電柱の外周面に接触させたときの前記測定部の緯度及び経度並びに前記測定部の指向している方位を検出することが可能であり、
前記制御部は、測量モードでの動作中に、前記測定部を前記電柱の外周面における第1位置で接触させたときの前記測定部の緯度及び経度並びに前記測定部の指向している方位と、前記測定部を前記電柱の外周面における前記第1位置に対し周方向にずれた位置である第2位置で接触させたときの前記測定部の緯度及び経度並びに前記測定部の指向している方位とに基づき、前記第1位置から前記電柱の中心に向かう直線と前記第2位置から前記電柱の中心に向かう直線との交点の緯度及び経度を求め、その緯度及び経度を既設の前記電柱の位置情報として前記記憶部に記憶するものである電柱位置記憶装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記記憶部には、既設の電柱の位置情報として、既設の前記電柱の緯度及び経度が記憶されており、
前記制御部は、前記測量モードで求めた既設の前記電柱の緯度及び経度が前記記憶部に記憶された前記電柱の緯度及び経度と異なるときには、前記記憶部に記憶された前記電柱の緯度及び経度を、前記測量モードで求めた前記電柱の緯度及び経度によって書き換えるものである請求項1に記載の電柱位置記憶装置。
【請求項3】
前記測定部は、新設の電柱の設置予定位置に配置したときの前記測定部の緯度及び経度を検出することが可能であり、
前記制御部は、測量モードでの動作中に、前記測定部が前記設置予定位置に配置されたときの前記測定部の緯度及び経度を、前記電柱の位置情報として前記記憶部に記憶するものである請求項1に記載の電柱位置記憶装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の電柱位置記憶装置において、
情報を表示することが可能な表示部を備え、
前記制御部は、探索モードでの動作中に、前記記憶部に前記電柱の位置として記憶された前記電柱の緯度及び経度と、前記測定部における現在の緯度及び経度並びに前記測定部の指向している方位とに基づき、前記電柱に向かう方向と前記電柱までの距離を求め、それら方向及び距離を前記表示部に表示させるものである電柱位置記憶装置。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載の電柱位置記録装置において、
情報を表示することが可能な表示部を備え、
前記制御部は、距離測定モードでの動作中における開始操作の入力から終了操作の入力までの間、定められた時間経過毎に前記測定部の緯度及び経度を前記記憶部に記憶し、前記開始操作の入力から前記終了操作の入力までの前記測定部の緯度及び経度の時間経過毎のデータに基づき、前記開始操作の入力から前記終了操作の入力までの前記測定部の移動距離を求め、その移動距離を前記表示部に表示させるものである電柱位置記憶装置。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか一項に記載の電柱位置記録装置において、
情報を表示することが可能な表示部を備え、
前記制御部は、やり出しモードでの動作中に、前記記憶部に記憶された電柱の位置のうち電線が架け渡される三つの電柱の位置が選択されたとき、両端の電柱の位置を結ぶ直線と中央の電柱の位置との距離をやり出し量として算出し、そのやり出し量を前記表示部に表示する電柱位置記憶装置。
【請求項7】
前記制御部は、やり出しモードでの動作中に、前記両端の電柱の位置の間における任意の位置に前記測定部が配置されたとき、前記測定部の緯度及び経度を前記中央の電柱の位置として前記やり出し量を算出し、そのやり出し量を前記表示部に表示する請求項6に記載の電柱位置記憶装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電柱位置記憶装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
多数の電柱に架け渡された電線によって電力供給を行う設備では、電線を取り替えたり新たに設置したりする。こうした電線にかかわる作業を行う際には、既設の電柱の位置情報として上記電柱の緯度及び経度を取得し、取得した既設の電柱の位置情報に基づき計画を立てて施工をする。既設の電柱の緯度及び経度としては、例えば特許文献1に示されるようにデータベース等に記憶されたものを用いることが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4684043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、データベース等に記憶された既設の電柱の緯度及び経度は、最新のものであるとは限らない。既設の電柱の位置は、設置された土地の状況によって変わっている可能性がある。この場合、データベース等に記憶された既設の電柱の緯度及び経度が、その電柱の実際の緯度及び経度とは異なる不正確なものとなる。このため、データベース等に記憶された既設の電柱の緯度及び経度に基づき、電線を取り替えたり新たに設置したりするための計画を立てたり施工をしたりすると、それらを円滑に行うことが困難になる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決する電柱位置記憶装置の各態様について記載する。
(態様1)
既設の電柱の緯度及び経度を前記電柱の位置情報として記憶する電柱位置記憶装置であって、測定部と、制御部と、記憶部と、を備え、前記測定部は、前記電柱の外周面に接触させたときの前記測定部の緯度及び経度並びに前記測定部の指向している方位を検出することが可能であり、前記制御部は、測量モードでの動作中に、前記測定部を前記電柱の外周面における第1位置で接触させたときの前記測定部の緯度及び経度並びに前記測定部の指向している方位と、前記測定部を前記電柱の外周面における前記第1位置に対し周方向にずれた位置である第2位置で接触させたときの前記測定部の緯度及び経度並びに前記測定部の指向している方位とに基づき、前記第1位置から前記電柱の中心に向かう直線と前記第2位置から前記電柱の中心に向かう直線との交点の緯度及び経度を求め、その緯度及び経度を既設の前記電柱の位置情報として前記記憶部に記憶するものである電柱位置記憶装置。
【0006】
上記構成によれば、既設の電柱の緯度及び経度を上記電柱の位置情報として記憶部に記憶する際、制御部を測量モードで動作させるとともに、測定部を既設の電柱の外周面に対し第1位置と第2位置とでそれぞれ接触させる。測定部を既設の電柱の外周面に対し第1位置で接触させたとき、測定部の緯度及び経度並びに測定部の指向する方位に基づき、第1位置と既設の電柱の中心とを通過する直線が制御部によって求められる。また、測定部を既設の電柱の外周面に対し第2位置で接触させたとき、測定部の緯度及び経度並びに測定部の指向する方位に基づき、第2位置と既設の電柱の中心とを通過する直線が制御部によって求められる。制御部は、上述した二つの直線の交点の緯度及び経度を求める。この交点の緯度及び経度は、既設の上記電柱の中心と重なるため、その電柱の位置を正確に表すものとなる。従って、制御部が上記交点の緯度及び経度を記憶部に記憶させることにより、既設の上記電柱の正確な緯度及び経度を記憶させることができる。そして、記憶部に記憶された既設の電柱の緯度及び経度を用いて、電線を取り替えたり新たに設置したりするための計画及び施工を行えば、それら計画及び施工を円滑に行うことが可能になる。
【0007】
(態様2)
前記記憶部には、既設の電柱の位置情報として、既設の前記電柱の緯度及び経度が記憶されており、前記制御部は、前記測量モードで求めた既設の前記電柱の緯度及び経度が前記記憶部に記憶された前記電柱の緯度及び経度と異なるときには、前記記憶部に記憶された前記電柱の緯度及び経度を、前記測量モードで求めた前記電柱の緯度及び経度によって書き換えるものである(態様1)に記載の電柱位置記憶装置。
【0008】
上記構成によれば、記憶部に記憶された既設の電柱の緯度及び経度は、制御部の測量モードでの動作によって求めた上記電柱の最新の緯度及び経度によって書き換えられる。このため、記憶部に記憶された既設の電柱の緯度及び経度を最新のものに保持し易くなる。
【0009】
(態様3)
前記測定部は、新設の電柱の設置予定位置に配置したときの前記測定部の緯度及び経度を検出することが可能であり、前記制御部は、測量モードでの動作中に、前記測定部が前記設置予定位置に配置されたときの前記測定部の緯度及び経度を、前記電柱の位置情報として前記記憶部に記憶するものである(態様1)又は(態様2)に記載の電柱位置記憶装置。
【0010】
上記構成によれば、新設の電柱の配置予定位置の緯度及び経度を上記電柱の位置情報として記憶部に記憶することができる。詳しくは、制御部を測量モードで動作させるとともに、測定部を新設の電柱の設置予定位置に配置する。このときの測定部の緯度及び経度が新設の電柱の位置情報として制御部によって記憶部に記憶される。従って、新設の電柱の設置予定位置に関する位置情報も記憶部に記憶することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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