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公開番号2024095280
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022212447
出願日2022-12-28
発明の名称X線検査装置
出願人株式会社イシダ
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 23/04 20180101AFI20240703BHJP(測定;試験)
要約【課題】X線検出部を冷却する構成において、X線検出部に不具合が発生することを抑制できるX線検査装置を提供する。
【解決手段】X線検査装置1は、搬送部4と、X線照射部5と、X線検出部6と、X線透過画像に基づいて物品Gの検査を行う検査部と、X線照射部5及びX線検出部6を収容している筐体2と、筐体2内の空気を冷却し、X線検出部6に対して冷気をダクトを介して導風する冷風機9と、冷風機9の状態を監視する監視部18と、監視部18において冷風機の異常が検知された場合、X線検出部6に対する送風を停止させる制御部8と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物品を搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される前記物品にX線を照射するX線照射部と、
前記物品を透過した前記X線を検出するX線検出部と、
前記X線検出部により検出される前記X線からX線透過画像を生成し、前記X線透過画像に基づいて前記物品の検査を行う検査部と、
前記X線照射部及び前記X線検出部を収容している筐体と、
前記筐体内の空気を冷却し、前記X線検出部に対して冷気をダクトを介して導風する冷風機と、
前記冷風機の状態を監視する監視部と、
前記監視部において前記冷風機の異常が検知された場合、前記X線検出部に対する送風を停止させる制御部と、を備える、X線検査装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記監視部において前記冷風機の異常が検知された場合、前記X線照射部における前記X線の照射、及び、前記X線検出部における前記X線の検出を停止させる、請求項1に記載のX線検査装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記監視部において前記冷風機の異常が検知された場合、前記搬送部による前記物品の搬送を継続させる、請求項1又は2に記載のX線検査装置。
【請求項4】
前記冷風機は、前記筐体内の前記空気を内気循環により冷却して前記冷気を生成し、
前記筐体内において発生した水を前記筐体の外部に排出する排出部を備え、
前記排出部は、前記筐体内に外部の空気が流入することを抑止する封止部及び逆止弁の少なくとも一方を有する、請求項1又は2に記載のX線検査装置。
【請求項5】
前記冷風機から供給される前記冷気を前記ダクトに送風する送風部を備え、
前記制御部は、前記監視部において前記冷風機の異常が検知された場合、前記送風部の作動を停止させる、請求項1又は2に記載のX線検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、X線検査装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
X線検査装置は、物品を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送される物品にX線を照射するX線照射部と、物品を透過したX線を検出するX線検出部と、を備えている。特許文献1に記載のX線検査装置は、X線検出部の少なくとも一部に対して冷風機から供給される冷気をダクトを介して導風する導風部を備え、X線検出部を冷却している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-164088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のX線検査装置のように、X線検出部を冷却する構成では、冷風機から供給される冷気は、空気を冷却する際に熱交換によって除湿されている。そのため、冷気が導風されるX線検出部及びその周囲の部材等(例えばセンサボックス等)が配置されている環境は、湿度が低い状態(乾燥した状態)となっている。この状態において、冷風機の冷却機能等に不具合が発生し、十分に冷却されていない空気(湿気を含む空気)が温度の低下しているX線検出部に対して導風されると、X線検出部やX線検出部の周囲の部材等に結露が生じ得る。結露により生じた水がX線検出部に浸入すると、X線検出部に不具合が発生し得る。
【0005】
本発明の一側面は、X線検出部を冷却する構成において、X線検出部に不具合が発生することを抑制できるX線検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一側面に係るX線検査装置は、物品を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送される物品にX線を照射するX線照射部と、物品を透過したX線を検出するX線検出部と、X線検出部により検出されるX線からX線透過画像を生成し、X線透過画像に基づいて物品の検査を行う検査部と、X線照射部及びX線検出部を収容している筐体と、筐体内の空気を冷却し、X線検出部に対して冷気をダクトを介して導風する冷風機と、冷風機の状態を監視する監視部と、監視部において冷風機の異常が検知された場合、X線検出部に対する送風を停止させる制御部と、を備える。
【0007】
本発明の一側面に係るX線検査装置では、監視部において冷風機の異常が検知された場合、X線検出部に対する送風を停止させる。これにより、X線検査装置では、冷却機に何らかの異常(不具合)が発生し、冷却機から冷気を供給することができなくなった場合には、X線検出部に対して、十分に冷却されていない空気(湿気を含む空気)が導風されない。そのため、X線検査装置では、X線検出部等に結露が生じることを抑制できる。したがって、X線検査装置では、結露により生じた水がX線検出部に浸入することを抑制できる。その結果、X線検査装置では、X線検出部を冷却する構成において、X線検出部に不具合が発生することを抑制できる。
【0008】
(2)上記(1)のX線検査装置において、制御部は、監視部において冷風機の異常が検知された場合、X線照射部におけるX線の照射、及び、X線検出部におけるX線の検出を停止させてもよい。この構成では、冷風機に異常が発生した場合、X線照射部におけるX線の照射及びX線検出部におけるX線の検出を停止させることによって、筐体内の温度上昇を抑制できるため、X線検出部が過熱することを抑制できる。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)のX線検査装置において、制御部は、監視部において冷風機の異常が検知された場合、搬送部による物品の搬送を継続させてもよい。冷風機の異常発生によって搬送部の動作を停止させると、X線検査装置に物品が取り残され、当該物品が検査済みか否かの判断ができなくなる。この場合、物品を廃棄しなければならなくなり得るため、廃棄ロスが生じ得る。X線検査装置では、監視部において冷風機の異常が検知された場合、搬送部による物品の搬送を継続させる。これにより、X線検査装置では、物品がX線検査装置に取り残されることを回避できるため、廃棄ロスが生じることを回避できる。また、X線検査装置では、搬送部による搬送を継続させることにより、例えば、X線検出部が所定の温度になるまで検査を継続させ、その間に冷却機の異常対応を行うことができる。したがって、物品が処理されるラインの稼働を継続させることができる。
【0010】
(4)上記(1)~(3)のいずれか一つのX線検査装置において、冷風機は、筐体内の空気を内気循環により冷却して冷気を生成し、筐体内において発生した水を筐体の外部に排出する排出部を備え、排出部は、筐体内に外部の空気が流入することを抑止する封止部及び逆止弁の少なくとも一方を有していてもよい。この構成では、排出部を介して、筐体内に高温や湿度を含んだ空気が流入することを抑制できる。したがって、X線検査装置では、当該空気によってX線検出部等に結露が生じることを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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