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公開番号2024109401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-14
出願番号2023014172
出願日2023-02-01
発明の名称ガスセンサ
出願人日本碍子株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 27/416 20060101AFI20240806BHJP(測定;試験)
要約【課題】被測定ガス中の複数の測定対象ガスを測定可能なガスセンサを提供する。
【解決手段】 センサ素子101と、制御装置90とを含み、センサ素子101は、第1のイオン種を伝導させる第1の固体電解質61と、前記第1のイオン種とは異なる第2のイオン種を伝導させる第2の固体電解質62とを含む固体電解質層6を備える長尺板状の基体部102と、被測定ガス流通空所15内の第1の固体電解質61上及び第2の固体電解質62上にまたがって配設された空所内共用電極65、及び、基体部102の被測定ガス流通空所15内とは異なる位置に配設された空所外共用電極67を含む、共用ポンプセル21と、を含み、制御装置90に含まれるポンプ制御部92は、第1の固体電解質61を介して共用ポンプセル21に第1電流を流す第1ポンプ制御と、第2の固体電解質62を介して共用ポンプセル21に第2電流を流す第2ポンプ制御とを切り替えて行う、ガスセンサ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
センサ素子と、前記センサ素子を制御する制御装置とを含み、被測定ガス中の測定対象ガスを検出するガスセンサであって、
前記センサ素子は、
第1のイオン種を伝導させるイオン伝導性の第1の固体電解質と、前記第1のイオン種とは異なる第2のイオン種を伝導させる第2の固体電解質とを含む固体電解質層を備える、長尺板状の基体部と、
前記基体部の長手方向の一方の端部から形成され、前記固体電解質層の前記第1の固体電解質及び前記第2の固体電解質が内表面に存在している被測定ガス流通空所と、
前記被測定ガス流通空所内の、前記第1の固体電解質上及び前記第2の固体電解質上にまたがって配設された空所内共用電極、及び、前記基体部の前記被測定ガス流通空所内とは異なる位置において、前記第1の固体電解質上及び前記第2の固体電解質上にまたがって配設された空所外共用電極を含む、共用ポンプセルと、
を含み、
前記制御装置は、
前記共用ポンプセルの動作を制御するポンプ制御部を含み、
前記ポンプ制御部は、
前記第1のイオン種を前記第1の固体電解質を介して前記被測定ガス流通空所から汲み出すように、前記共用ポンプセルの前記空所内共用電極と前記空所外共用電極との間に所定の電圧を印加して、前記共用ポンプセルに第1電流を流す第1ポンプ制御と、
前記第2のイオン種を前記第2の固体電解質を介して前記被測定ガス流通空所から汲み出すように、前記共用ポンプセルの前記空所内共用電極と前記空所外共用電極との間に所定の電圧を印加して、前記共用ポンプセルに第2電流を流す第2ポンプ制御とを切り替えて行う、ガスセンサ。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記固体電解質層において、前記長手方向と前記長手方向に直交する前記基体部の幅方向とを含む平面に見て、前記第1の固体電解質の領域と、前記第2の固体電解質の領域とが接している、請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項3】
前記固体電解質層において、前記長手方向と前記幅方向を含む平面に見て、前記第2の固体電解質の前記領域が、前記第1の固体電解質の前記領域に囲まれている、請求項2に記載のガスセンサ。
【請求項4】
前記第2のイオン種は、前記第1のイオン種とはイオンの極性が異なり、
前記ポンプ制御部は、前記第2ポンプ制御においては、前記共用ポンプセルの前記空所内共用電極と前記空所外共用電極との間に、前記第1ポンプ制御における前記所定の電圧とは逆向きの前記第2ポンプ制御における前記所定の電圧を印加する、請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項5】
前記第1ポンプ制御における前記所定の電圧の印加時間と、前記第2ポンプ制御における前記所定の電圧の印加時間とが異なる、請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項6】
前記空所外共用電極が、被測定ガスに接するように配設されている、請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項7】
前記空所外共用電極が、基準ガスに接するように配設されている、請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項8】
前記共用ポンプセルにおいて、前記空所内共用電極の温度と前記空所外共用電極の温度とが異なる、請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項9】
前記固体電解質層について、前記長手方向に直交する前記基体部の厚み方向において、前記第1の固体電解質及び/又は前記第2の固体電解質は、緻密な領域と多孔質の領域とを含む、請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項10】
前記固体電解質層について、前記厚み方向において、前記第1の固体電解質及び/又は前記第2の固体電解質は、前記空所内共用電極に接して形成された前記緻密な領域と、前記空所外共用電極に接して形成された前記緻密な領域と、前記緻密な両領域に挟まれた前記多孔質の領域とを含む、請求項9に記載のガスセンサ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、イオン伝導性の固体電解質を用いたセンサ素子を含むガスセンサに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のエンジン等の内燃機関の燃焼制御や排気ガス制御、環境制御、医療、バイオテクノロジー、農工業等の種々の分野において、被測定ガス中の対象とするガス成分(酸素O

、水蒸気H

O、二酸化炭素CO

、窒素酸化物NOx、アンモニアNH

、炭化水素HC等)の濃度を測定することが求められる。
【0003】
濃度の測定には、種々の測定機器が用いられるが、その一例として、ジルコニア(ZrO

)等の酸素イオン伝導性の固体電解質を用いた、限界電流方式のガスセンサが知られている(例えば、特許第3050781号公報)。
【0004】
また、例えば、特開2018-146346号公報には、プロトン導電性固体電解質を用いた、アンモニアセンサが開示されている。
【0005】
特開2020-067432号公報には、センサ素子と制御ユニットを備える二酸化炭素検出装置が開示されている。センサ素子の実施形態の1つとして、酸素イオンを伝導させるイオン伝導体、水素プロトンを伝導させるプロトン伝導体、及び、前記イオン伝導体と前記プロトン伝導体との間に形成されたガス室を含むセンサ素子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3050781号公報
特開2018-146346号公報
特開2020-067432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のガスセンサにおいては、通常、1種類の固体電解質(例えば、酸素イオン伝導性の固体電解質)が用いられることが多い。このようなガスセンサにおいては、複数のガス種について、同時に濃度を検出することが困難である。例えば、酸素イオン伝導性の固体電解質を用いたガスセンサにおいて、被測定ガス中の酸素濃度と水蒸気濃度とを同時に測定しようとする場合、固体電解質には、酸素ガス由来の酸素イオンと水蒸気由来の酸素イオンとを同時に伝導させることになる。しかしながら、固体電解質内を移動する酸素イオンのそれぞれが、酸素ガス由来であるか水蒸気由来であるかを直接的に判別することは困難である。従って、酸素イオン伝導の総量は、通常、電流値として検出されるが、検出された電流値を正確に酸素ガス由来の電流と水蒸気由来の電流とに切り分けることは困難である。そのため、1種類の固体電解質を用いて、複数のガス種について、同時に濃度を検出することは困難である。
【0008】
被測定ガス中の複数のガス種を同時に測定したい場合には、ガス種毎に個別のガスセンサを用いることも考えられる。しかしながら、ガスセンサの設置可能位置やコスト等の観点から、複数のガス種を測定可能なガスセンサが求められる。
【0009】
そこで、本発明は、被測定ガス中の複数の測定対象ガスを測定可能なガスセンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討の結果、ガスセンサに複数の固体電解質を含む固体電解質層を備えることにより、被測定ガス中の複数の測定対象ガスを同時に、あるいは並行して、精度よく測定できることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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