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公開番号2024111960
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-20
出願番号2023016736
出願日2023-02-07
発明の名称電流検出器
出願人株式会社タムラ製作所
代理人個人
主分類G01R 15/20 20060101AFI20240813BHJP(測定;試験)
要約【課題】より好適な構造を実現する技術を提供する。
【解決手段】電流センサ100は、ギャップ端面106a間にギャップが形成された環状の磁性体コア106と、ギャップ内に配置されるASIC108と、磁性体コア106及びASIC108を内部に収容して配置した状態で、磁性体コア106及びASIC108を相対的に位置決めする下ケース部102と、下ケース部102と組み合わされた状態で、下ケース部102とともに磁性体コア106及びASIC108を内部に収容するとともに、一次導体を挿通可能な挿通部105を有したケース体を構成する上カバー部104と、上カバー部104と一体に設けられ、相互に導通したシールド板110及び端子107を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一部にギャップが形成された環状の磁性体コアと、
前記ギャップ内に配置される磁気検出素子と、
前記磁性体コア及び前記磁気検出素子を内部に配置した状態で、前記磁性体コア及び前記磁気検出素子を相対的に位置決めする第1ケース半体と、
前記第1ケース半体と組み合わされた状態で、前記第1ケース半体とともに前記磁性体コア及び前記磁気検出素子を内部に収容するとともに、前記磁性体コアの内側に一次導体を挿通可能な挿通部を有したケース体を構成する第2ケース半体と、
前記第2ケース半体と一体に設けられ、前記第1及び第2ケース半体の組み合わせ状態で前記磁性体コアの外面に沿って配置されるシールド板と、
前記シールド板と導通した状態で前記第2ケース半体と一体に設けられ、前記第1及び第2ケース半体の組み合わせ状態で前記第1ケース半体の内部を貫通しつつ前記ケース体の外部に突出して延びる接地導体と
を備えた電流検出器。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電流検出器において、
前記第1ケース半体は、
前記接地導体が内部を貫通する部位で前記接地導体を保持することにより、前記接地導体を介して前記第2ケース半体との組み合わせ状態を保持していることを特徴とする電流検出器。
【請求項3】
請求項1に記載の電流検出器において、
前記第2ケース半体は、
前記シールド板及び前記接地導体の各一部が内部に埋設された樹脂成形体で構成されていることを特徴とする電流検出器。
【請求項4】
請求項1に記載の電流検出器において、
前記第2ケース半体には、
前記シールド板と前記接地導体とが互いに面接触により導通する状態で一体に設けられていることを特徴とする電流検出器。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載に電流検出器において、
前記第1ケース半体は、
前記磁気検出素子を単独で収容して前記ギャップ内に位置決めする素子収容部を有することを特徴とする電流検出器。
【請求項6】
請求項5に記載の電流検出器において、
前記第1ケース半体は、
前記磁性体コアの外面との接触により前記一次導体の挿通方向に前記磁性体コアを位置決めするリブ状部と、
前記素子収容部を挟んで前記ギャップ間に形成され、前記ギャップの端面との接触により前記磁性体コアを前記挿通方向と直交する第1方向に位置決めする収容壁部と、
前記素子収容部を挟んで前記ギャップの外側に形成され、前記磁性体コアの周面との接触により前記磁性体コアを前記挿通方向と直交する第2方向に位置決めするガイド部とを有することを特徴とする電流検出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一次導体に導通する被検出電流の検出に適した電流検出器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
この種の電流検出器に関する先行技術として、ハウジング内に磁気コアや磁気検出素子とともに、複数の部品で構成される接地装置を収容した構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この先行技術は、接地装置を構成する部品のうち、2本の柱状の部位とこれらを繋ぐ桁状の部位を有する部品を2つ平行に並べた状態で磁気コアを載置し、さらに反対側からリングプレート状の部品を被せて磁気コアを間にクランプすることで、磁気コアを接地装置に導通させた構造となっている。これにより、磁気コアと接地装置との間の電気的接続が行われ、磁気コアの外部接地によるシールド効果が得られると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2014/087349号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した先行技術は、電流検出器の完成状態で磁気コアに対する外部接地を提供することができる。しかしながら、その組み立て工程では、接地装置の外部端子となる2つの部品を所定間隔に並べて配置したり、それらの桁状の部位に磁気コアを載置したり、柱状の部位の自由端部をリングプレート状の部品の開口部に挿通させて組み付けたりするといった数多くの工数を必要とする。さらに、接地装置で磁気コアを確実にクランプするためには、組み立て工程でリングプレート状の部品に挿通させた自由端部を大きく塑性変形させる(いわゆるカシメる)必要があるため、その分の工数も多く必要となるという問題がある。また、組み立て工程で部品に塑性変形加工(カシメ加工)を施す場合、製品ごとに加工精度のばらつきがあったり、加工不良による品質悪化を生じたりする。
【0005】
このように、電流検出器において磁気コアを外部接地させる構造を採用すると、そのために相応の部品点数が必要となり、組み立て工程ではそれだけ工数が多く必要となる。また、加工精度のばらつきや加工不良の問題も生じてくる。
【0006】
そこで本発明は、より好適な構造を実現する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の解決手段を提供する。なお、以下の説明における括弧書き等はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0008】
本発明の電流検出器は、磁性体コア及び磁気検出素子(ホール素子及び電流検出回路を備えたIC素子部品でもよい)を備える他、これら部品を収容するケース体を備える。ケース体は、第1ケース半体(例えば下ケース部)と第2ケース半体(例えば上カバー部)との組み合わせで構成され、組み合わせ状態では被検出電流が導通する一次導体を挿通可能な挿通部を有するものとなる。
【0009】
また、本発明の電流検出器は、シールド板及び接地導体を備える。このうちシールド板は、ケース体の組み合わせ状態で磁性体コアの外面に沿って配置されている(磁性体コアをシールドする配置)。また接地導体は、組み合わせ状態では第1ケース半体の内部を貫通しつつ、ケース体の外部に突出して延びている。これにより、シールド板及び接地導体は、電流検出器の完成状態において磁性体コアを外部に接地(例えば実装基板にグランド)させることができる。
【0010】
ここで本発明の電流検出器は、シールド板及び接地導体がケース体の一方の部品である第2ケース半体と一体に設けられた構造を採用する。また特に、シールド板と接地導体とが相互に導通(電気的に導通)した状態で第2ケース半体と一体化された構造となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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