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公開番号2024108176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023012383
出願日2023-01-31
発明の名称温度センサ
出願人エイブリック株式会社
代理人
主分類G01K 7/01 20060101AFI20240805BHJP(測定;試験)
要約【課題】微小な温度変化を測定可能でありながらも低コストで温度センサを提供する。
【解決手段】温度センサ1は、感温素子(PN接合素子)であるダイオード5と、ダイオード5に少なくとも2つの異なる順方向電流を供給する可変電流源10と、ダイオード5の順方向電圧を増幅するアンプ6と、を備え、可変電流源10は、基準電圧を出力する基準電圧源7と、基準電圧が入力され定電圧を出力するバッファ8と、定電圧で駆動する少なくとも2つの異なる抵抗値を有する可変抵抗9と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
感温素子であるPN接合素子と、
前記PN接合素子に少なくとも2つの異なる順方向電流を供給する可変電流源と、
前記PN接合素子の順方向電圧を増幅するアンプと、を備え、
前記可変電流源は、
基準電圧を出力する基準電圧源と、
前記基準電圧が入力され定電圧を出力するバッファと、
前記定電圧で駆動する少なくとも2つの異なる抵抗値を有する可変抵抗と、
を備えることを特徴とする温度センサ。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記基準電圧源は、
前記PN接合素子より高い順方向電圧となる直列PN接合素子群と、
前記直列PN接合素子群に順方向電流を供給する定電流源と、を備え、
前記直列PN接合素子群の順方向電圧の合計が前記基準電圧
であることを特徴とする請求項1に記載の温度センサ。
【請求項3】
前記バッファは、ソースフォロワ
であることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度センサ。
【請求項4】
前記バッファは、出力が反転入力に接続された第2のアンプ
であることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度センサ。
【請求項5】
前記バッファは、出力が反転入力に接続され、差動ペアが非対称の差動アンプ
であることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度センサ。
【請求項6】
感温素子であるPN接合素子と、
前記PN接合素子に少なくとも2つの異なる順方向電流を供給する可変電流源と、
前記PN接合素子の順方向電圧を増幅するアンプと、を備え、
前記可変電流源は、
定電圧を出力するバッファと、
前記定電圧で駆動する少なくとも2つの異なる抵抗値を有する可変抵抗と、を備え、
前記バッファは、非反転入力が前記可変抵抗と前記PN接合素子の接続点に接続され、出力が反転入力に接続され、差動ペアが非対称の差動アンプ
であることを特徴とする温度センサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、温度センサに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
様々な用途で用いられる温度センサは、温度を正確に測定することが求められている。温度を正確に測定するためには、例えば、温度測定における誤差が生じないように、誤差の要因となるものをできるだけ取り除くことが望ましい。
【0003】
図6は、感温素子であるダイオードの飽和電流のばらつきの影響を取り除いた従来の温度センサを示す回路図である。従来の温度センサは、1つのダイオードに2つの異なる電流値の順方向電流を流した時の、それぞれの順方向電圧を増幅した電圧の差分から温度を求める(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ダイオードに順方向電流Iを流した時の順方向電圧Vfは、次式で表される。
Vf=(kT/q)*ln(I/Is)…(1)
(kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子電荷、Isは飽和電流)
【0005】
式(1)よりダイオードの順方向電圧Vfは、順方向電流I=I1の時をVf1、I=I2の時をVf2とすると、次のようになる。
Vf1=(kT/q)*ln(I1/Is)…(2)
Vf2=(kT/q)*ln(I2/Is)…(3)
【0006】
順方向電圧Vf1及びVf2は、それぞれ増幅率Aのアンプによって増幅される。アンプの出力電圧は、それぞれVo1、Vo2とすると、次のようになる。
Vo1=A*(kT/q)*ln(I1/Is)…(4)
Vo2=A*(kT/q)*ln(I2/Is)…(5)
【0007】
順方向電流I1及びI2の比をN:1とすると、アンプの出力電圧の差ΔVoは、次のようになる。
ΔVo=Vo1-Vo2=A*(kT/q)*ln(N)…(6)
【0008】
式(6)でIsの項が消去されることから、ダイオードの飽和電流Isのばらつきの影響が取り除かれていることがわかる。絶対温度Tは、次のようになる。
T=q*ΔVo/{k*A*ln(N)}…(7)
【0009】
よって、アンプの出力電圧Vo1及びVo2を電圧計で測定し、式(7)を用いれば温度を求めることができる。
【0010】
しかしながら、順方向電流I1とI2の切り替えを、通常数%の製造ばらつきを有するMOSトランジスタで構成された電流源のカレントミラーのミラー比の切り替えで行う場合、電流値はMOSトランジスタの製造ばらつきの影響を受けてしまう。例えば、I1/I2=N=2の時のばらつきを±3%とすると、Nのばらつきの上限Nmax、下限Nminは、それぞれ次のようになる。
Nmax=2*(1+0.03)=2.06
Nmin=2*(1-0.03)=1.94
(【0011】以降は省略されています)

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