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公開番号2024093419
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209789
出願日2022-12-27
発明の名称液体洗浄剤物品
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C11D 17/08 20060101AFI20240702BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】過度な黄変の抑制と、日光曝露時の色素退色の抑制を両立し、均一な外観を維持できる液体洗浄剤物品の提供。
【解決手段】(A)成分:波長400~550nmに吸光度のピークを有する水溶性の色素製剤、(B)成分:酸化防止剤、(C)成分:アルカノールアミン、及び(D)成分:界面活性剤を含有する液体洗浄剤が、無色透明又は無色半透明の容器に充填された液体洗浄剤物品であって、液体洗浄剤は波長400~550nmに吸光度のピークを有し、液体洗浄剤の極大吸収波長(WM)の吸光度が0.03以上であるときに、所定の日光曝露試験を行ったときの下記式より求められる吸光度の維持率が50%以上である液体洗浄剤物品。
吸光度の維持率(%)=(極大吸収波長(WM)における日光曝露試験後の液体洗浄剤の吸光度/極大吸収波長(WM)における日光曝露試験前の液体洗浄剤の吸光度)×100
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)成分:波長400~550nmに吸光度のピークを有する水溶性の色素製剤と、
(B)成分:酸化防止剤と、
(C)成分:アルカノールアミンと、
(D)成分:界面活性剤と、
を含有する液体洗浄剤が、無色透明又は無色半透明の容器に充填された液体洗浄剤物品であって、
前記液体洗浄剤は、波長400~550nmに吸光度のピークを有し、
前記液体洗浄剤の極大吸収波長(W

)の吸光度が0.03以上であるときに、300~400nmの波長において積算露光量が15MJ/m

となるまで日光曝露試験を行ったときの下記式(i)より求められる吸光度の維持率が50%以上である、液体洗浄剤物品。
吸光度の維持率(%)=(極大吸収波長(W

)における日光曝露試験後の液体洗浄剤の吸光度/極大吸収波長(W

)における日光曝露試験前の液体洗浄剤の吸光度)×100 ・・・(i)
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記(D)成分が(D1-1)成分:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩の少なくとも一方を含み、
前記(D1-1)成分/前記(D)成分で表される質量比が0.16~0.36である、請求項1に記載の液体洗浄剤物品。
【請求項3】
前記(D)成分の含有量が、前記液体洗浄剤の総質量に対して35質量%以上である、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤物品。
【請求項4】
前記(B)成分が、ジブチルヒドロキシトルエン及びL-アスコルビン酸の少なくとも一方を含む、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤物品。
【請求項5】
前記容器が、ベンゾトリアゾール構造又はベンゾオキサジノン構造を有する紫外線吸収剤を含有する、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体洗浄剤物品に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
衣類等を洗浄対象とする繊維製品用の洗浄剤としては、粉末洗浄剤と液体洗浄剤との2種が一般的である。液体洗浄剤は、溶け残りの懸念がないことや衣類等に塗布して使用できることから、その需要が高まっている。
【0003】
液体洗浄剤の審美性の向上や、キャップ計量、詰替えパウチからボトルに詰替えを容易に行うなどの目的で、液体洗浄剤に色素を配合して液体洗浄剤を着色する場合がある。例えば、特許文献1には、ノニオン界面活性剤と、キノン骨格を有する色素とを含有する液体洗浄剤が、透明又は半透明の容器に充填された洗浄剤製品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-42336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
液体洗浄剤を収容する容器には、通常、印刷やラベル貼付により成分等が表示されるが、無色透明又は無色半透明の容器を用いる場合は、液体洗浄剤の色合いに合わせた印刷やラベル貼付することもできる。
しかしながら、無色透明又は無色半透明の容器に着色された液体洗浄剤を充填する場合、日光曝露により色素が退色するという問題がある。特に、界面活性剤として、色調値が高い直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩が液体洗浄剤に含まれていると、色素の退色が促進される傾向にある。液体洗浄剤に含まれる色素が退色すると、液体洗浄剤の色合いに合わせた印刷やラベルの色彩や見栄えに影響を及ぼし、印刷やラベルが視認しにくくなることがある。
【0006】
また、液体洗浄剤は、保存中に黄変等の変色を生じることがある。特に、液体洗浄剤を高温環境下で保存する場合や、液体洗浄剤がモノエタノールアミン等の窒素含有化合物や香料を含有する場合、黄変しやすい傾向にある。
例えば黄色や橙色に着色した液体洗浄剤であれば、寒色系に着色した液体洗浄剤に比べて黄変は目立ちにくい。また、黄色や橙色に着色した液体洗浄剤の場合、黄変は黄色味を補填する効果がある。しかし、過度に黄変したり退色したりすると、黄色や橙色に着色した液体洗浄剤であっても見た目への影響が生じる。
【0007】
本発明は、過度な黄変の抑制と、日光曝露時の色素退色の抑制を両立し、均一な外観を維持できる液体洗浄剤物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の態様を有する。
[1] (A)成分:400~550nmに吸光度のピークを有する水溶性の色素製剤と、
(B)成分:酸化防止剤と、
(C)成分:アルカノールアミンと、
(D)成分:界面活性剤と、
を含有する液体洗浄剤が、無色透明又は無色半透明の容器に充填された液体洗浄剤物品であって、
前記液体洗浄剤は、波長400~550nmに吸光度のピークを有し、
前記液体洗浄剤の極大吸収波長(W

)の吸光度が0.03以上であるときに、300~400nmの波長において積算露光量が15MJ/m

となるまで日光曝露試験を行ったときの下記式(i)より求められる吸光度の維持率が50%以上である、液体洗浄剤物品。
吸光度の維持率(%)=(極大吸収波長(W

)における日光曝露試験後の液体洗浄剤の吸光度/極大吸収波長(W

)における日光曝露試験前の液体洗浄剤の吸光度)×100 ・・・(i)
[2] 前記(D)成分の含有量が、前記液体洗浄剤の総質量に対して35質量%以上である、前記[1]の液体洗浄剤物品。
[3] 前記(D)成分が(D1-1)成分:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩の少なくとも一方を含み、
前記(D1-1)成分/前記(D)成分で表される質量比が0.16~0.36である、前記[1]又は[2]の液体洗浄剤物品。
[4] 前記(B)成分が、ジブチルヒドロキシトルエン及びL-アスコルビン酸の少なくとも一方を含む、前記[1]~[3]のいずれかの液体洗浄剤物品。
[5] 前記容器が、ベンゾトリアゾール構造又はベンゾオキサジノン構造を有する紫外線吸収剤を含有する、前記[1]~[4]のいずれかの液体洗浄剤物品。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、過度な黄変の抑制と、日光曝露時の色素退色の抑制を両立し、均一な外観を維持できる液体洗浄剤物品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の液体洗浄剤物品の一例を示す斜視図である。
本発明の液体洗浄剤物品の他の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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