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公開番号2024080314
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193399
出願日2022-12-02
発明の名称着色汚染部を有する防曇性物品の、前記着色汚染部の脱色液
出願人セントラル硝子プロダクツ株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類C11D 7/26 20060101AFI20240606BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】毛染め液や、ポビドンヨードなどのヨード系の殺菌剤を有するうがい薬などの強力な着色要因に、防曇性物品の防曇性被膜が着色汚染されたときに生じる着色汚染部の脱色液を提供すること。
【解決手段】アスコルビン酸0.1~8質量%と、
式:
CH3-C(=O)-R
[式中、Rは水素原子、炭素数1~4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数6~10のアリール基を表す。]
で表されるケトン類、及び/又は、式:
CH3-CH(OH)-R
[式中、Rはケトン類のRの定義と同じである。]
で表されるアルコール類、
が10~50質量%と、
残部水からなる、防曇性被膜の着色汚染部の脱色液を用いることで、上記課題が解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アスコルビン酸0.1~8質量%と、
一般式[1]:
CH

-C(=O)-R [1]
[一般式[1]中、Rは水素原子、炭素数1~4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数6~10のアリール基を表す。]
で表されるケトン類、及び/又は、一般式[2]:
CH

-CH(OH)-R [2]
[一般式[2]中、Rは一般式[1]のRの定義と同じである。]
で表されるアルコール類、
が10~50質量%と、
残部水からなる、防曇性被膜の着色汚染部の脱色液。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
一般式[1]で表されるケトン類がアセトンであり、一般式[2]で表されるアルコール類がエタノールである、請求項1に記載の防曇性被膜の着色汚染部の脱色液。
【請求項3】
ウレタン系膜が、ポリオール成分とイソシアネート化合物との反応により得られる、ウレタン結合を有するポリウレタン樹脂であることを特徴とする、請求項1に記載の防曇性被膜の着色汚染部の脱色液。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、防曇性被膜と、鏡などの基材と、基材上に形成された、ウレタンなどからなる防曇性被膜とを備える防曇性物品において、前記防曇性被膜が着色汚染されたときに生じた着色汚染部を脱色する為の脱色液に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
浴室や洗面所などの水回り領域において、前記防曇性物品は汎用されている。前記領域では、物品への着色性の強い、毛染め液や、ポビドンヨードなどのヨード系の殺菌剤を有するうがい薬が、よく使用されている。これらは、前記防曇性被膜にとっては、着色汚染要因であり、前記防曇性物品が着色されたときには、前記被膜から着色成分を除去するための除去液が必要となる。そして、このような除去液として、特許文献1に、着色汚染された物品の着色除去液として、次亜塩素酸塩を1~10重量%含有するpH12.5~13のアルカリ性の水溶液を用いて建材内部に浸透した染色性剤を分解作用により脱色する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-107709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、毛染め液や、ポビドンヨードなどのヨード系の殺菌剤を有するうがい薬などの強力な着色要因に、防曇性物品の防曇性被膜が着色汚染されたときに生じる着色汚染部の脱色液を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題に鑑み、前記着色汚染部の脱色液の検討を進めた結果、有効な脱色液を見出した。
すなわち、本開示は以下の通りである。
<1>
アスコルビン酸0.1~8質量%と、
一般式[1]:
CH

-C(=O)-R [1]
[一般式[1]中、Rは水素原子、炭素数1~4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数6~10のアリール基を表す。]
で表されるケトン類、及び/又は、一般式[2]:
CH

-CH(OH)-R [2]
[一般式[2]中、Rは一般式[1]のRの定義と同じである。]
で表されるアルコール類、
が10~50質量%と、
残部水からなる、防曇性被膜の着色汚染部の脱色液。
<2>
一般式[1]で表されるケトン類がアセトンであり、一般式[2]で表されるアルコール類がエタノールである、<1>に記載の防曇性被膜の着色汚染部の脱色液。
<3>
ウレタン系膜が、ポリオール成分とイソシアネート化合物との反応により得られる、ウレタン結合を有するポリウレタン樹脂であることを特徴とする、<1>に記載の防曇性被膜の着色汚染部の脱色液。
【発明の効果】
【0006】
本開示の脱色液によれば、防曇性被膜の着色汚染部を効率的に脱色できるという効果を奏する。とりわけ、前記防曇性被膜が、ウレタン系である場合や、吸水性を有する場合に、著効する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の範囲はこれらの説明に拘束されることはなく、以下の例示以外についても、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更し実施することができる。
【0008】
本開示の脱色液は、
アスコルビン酸0.1~8質量%と、
一般式[1]で表されるケトン類及び/又は一般式[2]で表されるアルコール類が10~50質量%と、
残部水からなる。
一般式[1]で表されるケトン類におけるRは、水素原子、炭素数1~4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数6~10のアリール基を表す。ここで言う炭素数1~4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、iso-プロピル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基等が、炭素数6~10のアリール基は、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、1-アントリル基等を挙げることができる。
また、一般式[2]で表されるアルコール類におけるRは、前記ケトン類におけるRと同じ定義である。
【0009】
本開示の脱色液が適用される防曇性被膜の例は、ポリオール成分とイソシアネート化合物との反応により得られる、ウレタン結合を有するポリウレタン樹脂が、基材上に形成されていたものである。該被膜は、イソシアネート化合物と、オキシエチレンユニットを繰返し単位とする吸水性ポリオールとを含むポリウレタン組成物と、溶媒とからなる混合液を基材の主面に塗布して塗膜を形成した後、前記塗膜から溶媒を蒸発させて前記ポリウレタン組成物を硬化させることで得られうる。ポリウレタン組成物の調製については特に制限はなく、公知の方法を採用することができる。
【0010】
前記着色汚染部を形成しうるもの例としては、うがい薬や、毛染め剤と呼ばれるものが挙げられる。前者の成分はヨード系のポビドンヨードが知られ、後者はパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール等が、過酸化水素に代表される酸化剤と酸化重合して高分子化したものが挙げられる。うがい薬は一般的に医薬品としても市販されているものであり、ポリビニルピロリドンとヨウ素の複合体で、遊離ヨウ素の存在により呈色(黒褐色)を示している。一方、毛染め剤は高分子化したポリマー骨格内のイミン構造の存在により、毛髪を呈色(褐色)させる。
(【0011】以降は省略されています)

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