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公開番号2024111826
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-19
出願番号2024015362
出願日2024-02-05
発明の名称繊維製品用洗浄剤物品
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C11D 17/04 20060101AFI20240809BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】洗浄剤組成物を水溶性フィルムで包装してなる洗浄剤物品を繊維製品の短時間(6~9分)の洗浄に用いた場合でも、洗浄力の低下を抑制することができる、繊維製品用洗浄剤物品、及び繊維製品の洗濯方法を提供する。
【解決手段】(a)界面活性剤(以下、(a)成分という)を5質量%以上80質量%以下含有する洗浄剤組成物を、水溶性フィルムに包装してなる繊維製品用洗浄剤物品であって、前記洗浄剤物品の最大投影面積の長軸径が、30mm以上200mm以下であり、長軸径と、長軸径と直交する短軸径とのアスペクト比(長軸径/短軸径)が、5以上であり、破裂強度が300N以上である、繊維製品用洗浄剤物品。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)界面活性剤(以下、(a)成分という)を5質量%以上80質量%以下含有する洗浄剤組成物を、水溶性フィルムに包装してなる繊維製品用洗浄剤物品であって、前記洗浄剤物品の最大投影面積の長軸径が、30mm以上200mm以下であり、長軸径と、長軸径と直交する短軸径とのアスペクト比(長軸径/短軸径)が、5以上であり、破裂強度が300N以上である、繊維製品用洗浄剤物品。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記水溶性フィルムの厚さが、70μm以上200μm以下である、請求項1に記載の繊維製品用洗浄剤物品。
【請求項3】
前記アスペクト比(長軸径/短軸径)が、5以上20以下である、請求項1又は2に記載の繊維製品用洗浄剤物品。
【請求項4】
前記洗浄剤組成物が、固体洗浄剤組成物である、請求項1又は2に記載の繊維製品用洗浄剤物品。
【請求項5】
前記繊維製品用洗浄剤物品を水で、含まれる洗浄剤組成物の濃度が0.2g/Lとなるように希釈した洗浄液の25℃におけるpHが9.0以上である、請求項1又は2に記載の繊維製品用洗浄剤物品。
【請求項6】
(a)成分が、(a1)ノニオン界面活性剤(以下、(a1)成分という)、(a2)アニオン界面活性剤(以下、(a2)成分という)から選ばれる1種以上であり、前記洗浄剤組成物中、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比(a1)/(a2)が0.1以上10以下である、請求項1又は2に記載の繊維製品用洗浄剤物品。
【請求項7】
洗濯機を用いた繊維製品洗浄用である、請求項1又は2に記載の繊維製品用洗浄剤物品。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の繊維製品用洗浄剤物品と、繊維製品と、水とを接触させる、繊維製品の洗濯方法。
【請求項9】
洗濯機を用いて、洗濯槽内に、前記洗浄剤物品と、繊維製品と、水とを投入し、洗浄する、請求項8に記載の繊維製品の洗濯方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維製品用洗浄剤物品に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
共働き世帯の増加に伴い、家事をする時間を確保できないことから、洗濯機による洗濯環境が変化している。具体的には、一度に大量の繊維製品を洗濯するため込み洗いや、洗濯時間をより短くするために洗濯機の洗濯時間を短くするコースを使用することが増加している。
また繊維製品の洗濯において、洗浄剤組成物を水溶性フィルムに包装した洗浄剤物品が、洗浄剤組成物の計量の手間が省けるため、広く一般に用いられている。
【0003】
特許文献1には、(1)水約10~約24重量%および実質上有機中和系を含む水性液体洗濯洗剤、および(2)水性液体洗濯洗剤との実質上直接の接触時に構造一体性を維持する水溶性フィルム形成物質から調製された上記水性液体洗濯洗剤用パッケージからなることを特徴とする物品が開示されている。
特許文献2には、界面活性剤を含有する洗剤、漂白剤、柔軟剤、糊剤等の洗濯用組成物を、(a)ビニルアルコールの脂肪酸エステル及び(b)特定の不飽和化合物を重合した後ケン化して得られる共重合体を含む水溶性フィルムで包装してなる洗濯用品が開示されている。
特許文献3には、過炭酸塩を50~95重量%、有機酸を2~30重量%、及び陰イオン界面活性剤を0.1~10重量%含有する組成物を、水溶性高分子フィルムの袋に収納した風呂釜洗浄剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平02-155999号公報
特開2002-003897号公報
特開平05-320699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
洗浄剤組成物を包装した洗浄剤物品は、例えば、取り扱い時に容易に破けないように一定値以上の破裂強度を有することが好ましい。洗浄剤組成物を包装した一定以上の破裂強度を有する洗浄剤物品を、繊維製品の短時間(6~9分)の洗浄に用いた場合、中身の洗浄剤組成物が洗浄水に溶解するまでに、1~2分程度の時間がかかるため、実際の洗浄時間は更に短くなり、繊維製品のきれいな洗い上がりを所望する生活者にとっては、満足いくものではなく、生活者の利益が損なわれている。
加えて洗浄剤物品は嵩張るため、洗濯場に乱立しているとスッキリしない、また空間を有効に活用できないため、洗浄剤物品をなるべくコンパクトに収納することが望ましい。
【0006】
本発明は、洗浄剤組成物を水溶性フィルムに包装してなる洗浄剤物品を繊維製品の短時間(6~9分)の洗浄に用いた場合でも、洗浄力の低下を抑制することができる、繊維製品用洗浄剤物品、及び繊維製品の洗濯方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、(a)界面活性剤(以下、(a)成分という)を5質量%以上80質量%以下含有する洗浄剤組成物を、水溶性フィルムに包装してなる繊維製品用洗浄剤物品であって、前記洗浄剤物品の最大投影面積の長軸径が、30mm以上200mm以下であり、長軸径と、長軸径と直交する短軸径とのアスペクト比(長軸径/短軸径)が、5以上であり、破裂強度が300N以上である、繊維製品用洗浄剤物品に関する。
【0008】
また本発明は、本発明の繊維製品用洗浄剤物品と、繊維製品と、水とを接触させる、繊維製品の洗濯方法に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、洗浄剤組成物を水溶性フィルムに包装してなる洗浄剤物品を繊維製品の短時間(6~9分)の洗浄に用いた場合でも、洗浄力の低下を抑制することができる、繊維製品用洗浄剤物品、及び繊維製品の洗濯方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の繊維製品用洗浄剤物品、及び繊維製品の洗濯方法が、繊維製品の短時間(6~9分)の洗浄に用いた場合でも、洗浄力の低下を抑制することができる作用機構は必ずしも定かではないが以下の通り推定される。
アスペクト比(長軸径/短軸径)が5未満の洗浄剤物品と、繊維製品と、水とを接触させて洗浄する場合、該洗浄剤物品が繊維製品と絡まりにくいため、洗浄剤物品が、水溶性フィルムの水への溶解、及び繊維製品からの外力で崩壊して中身の洗浄剤組成物が洗浄水に溶解するまでに時間がかかり、短時間の洗浄では、洗浄力の低下が生じるおそれがある。
一方、本発明では、アスペクト比(長軸径/短軸径)が5以上の細長い洗浄剤物品を用いており、該洗浄剤物品と、繊維製品と、水とを接触させて洗浄する場合、該洗浄剤物品が繊維製品と絡まりやすいため、洗浄剤物品が、水溶性フィルムの水への溶解、及び繊維製品からの外力で崩壊しやすく、中身の洗浄剤組成物が洗浄水に溶解するまでの時間が短くてすみ、短時間の洗浄でも、洗浄力の低下を抑制できたものと推定される。
なお、本発明の作用機構は、上記のものに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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