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公開番号2024107433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2024096367,2020113019
出願日2024-06-14,2020-06-30
発明の名称金属石けん
出願人堺化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C11D 9/02 20060101AFI20240801BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】低コストで製造効率のよい粉粒状の金属石けんの製造方法、および、この製造方法により得られる金属石けんを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態の金属石鹸は、160℃で1時間加熱した金属石けんの溶融透明性評価試験における透明性が1である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
160℃で1時間加熱した金属石けんの溶融透明性評価試験における透明性が1である、金属石けん。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は粉粒状金属石けんの製造方法、および、該製造方法により得られる金属石けんに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
金属石けんは、高級脂肪酸および有機酸のアルカリ金属以外の金属の塩であり、ポリ塩化ビニル樹脂用安定剤等の様々な用途に用いられている。近年、ポリ塩化ビニル樹脂用安定剤では、鉛などの重金属規制に伴い、金属石けんを主原料とした低毒性ポリ塩化ビニル樹脂用安定剤の設計が主流となっている。そのため、金属石けんの生産効率化を図り、コストダウンすることが一層重要となってきている。
【0003】
金属石けんの製造方法としては、金属酸化物および/または金属水酸化物と、脂肪酸と、を直接反応させる直接溶融法(乾式法)が知られている。乾式法は簡便な製法であり、副生成物も少ない。しかしながら、反応物を溶融状態で攪拌する必要があるため、粉粒状の金属石けんとするには、溶融状態の反応物を冷却してフレークとし、得られたフレークを解砕および粉砕を行う必要がある。また、他の製造方法として、加圧容器を用いて、一定圧力下で、金属酸化物および/または金属水酸化物と、脂肪酸とを、金属石けんの融点以下で反応を開始させ、粒状の金属石けんを得る方法(加圧法)が知られている。これらの方法では、脂肪酸と金属との化学量論比に対し、過剰量の金属酸化物および/または金属水酸化物を用いて金属石けんを製造する(例えば、特許文献1)。そのため、未反応物である遊離脂肪酸の含有率が高くなり、さらに過剰に用いられる金属の影響により、溶融した金属石けんの透明性が低下するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭55-136244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、低コストで製造効率のよい粉粒状の金属石けんの製造方法、および、この製造方法により得られる金属石けんを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の粉粒状の金属石けんの製造方法は、脂肪酸と、金属酸化物、金属水酸化物および金属炭酸塩からなる群より選択される少なくとも1種と、水と、を加圧下で加熱しながら撹拌混合することを含む。この脂肪酸と、金属酸化物、金属水酸化物および金属炭酸塩からなる群より選択される少なくとも1種との仕込み量は、得られる金属石けんに対して化学当量である。この加熱は間接加熱と直接加熱とを併用して行われる。
1つの実施形態においては、上記直接加熱は蒸気による直接加熱である。
1つの実施形態においては、上記加熱時の温度は、得られる金属石けんの融点未満である。
1つの実施形態においては、上記脂肪酸は炭素数8から28の脂肪酸からなる群より選択される少なくとも1種である。
1つの実施形態においては、上記金属酸化物、金属水酸化物および金属炭酸塩に含まれる金属は、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、スズおよび亜鉛からなる群より選択される少なくとも1種の金属である。
本発明の別の局面においては金属石けんが提供される。この金属石けんは、160℃で1時間加熱した金属石けんの溶融透明性評価試験における透明性が1である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の粉粒状の金属石けんの製造方法は、脂肪酸と、金属酸化物、金属水酸化物および金属炭酸塩からなる群より選択される少なくとも1種と、水と、を加圧下で加熱しながら撹拌混合することを含み、加熱を間接加熱と直接加熱とを併用して行う。本発明の製造方法では、原料である脂肪酸と、金属酸化物、金属水酸化物および金属炭酸塩からなる群より選択される少なくとも1種が化学量論上のモル比で反応し得る。そのため、得られる金属石けんに含まれ得る未反応物(遊離脂肪酸および過剰分の金属)の量を低減することができる。さらに、原料を過剰に用いる必要がないため、コストを低減することができる。
【0008】
さらに、本発明の製造方法により得られる金属石けんは、未反応物等の不純物の含有量が少ない。そのため、金属石けんを溶融した状態での透明性が向上し得る。そのため、透明性が求められる用途にも好適に用いることができる。さらに、金属石けんを用いた製品への未反応物(例えば、遊離脂肪酸)による不良の発生を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例および比較例で得られた金属石けんの溶融透明性評価試験結果の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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