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公開番号2024112297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-20
出願番号2024014368
出願日2024-02-01
発明の名称フラックス用洗浄剤組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類C11D 1/72 20060101AFI20240813BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】 一態様において、200℃以上の加熱処理後の変色した金属及びフラックス残渣の両方の除去性に優れるフラックス用洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】 本開示は、一態様において、焼結工程により2つの部材間を接合した後に残存するフラックスを除去するための洗浄剤組成物であって、下記式(I)で表されるグリコールエーテル(成分A)と下記式(II)で表されるイミダゾール化合物(成分B)とを含むフラックス用洗浄剤組成物に関する。
R1-O-(AO)n-H (I)
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特許請求の範囲【請求項1】
下記式(I)で表されるグリコールエーテル(成分A)と下記式(II)で表されるイミダゾール化合物(成分B)とを含むフラックス用洗浄剤組成物。

1
-O-(AO)
n
-H (I)
式(I)において、R
1
は、フェニル基又はベンジル基を示す。AOは、エチレンオキシ基(EO)又はプロピレンオキシ基(PO)を示す。nは、AOの付加モル数であって、1以上5以下の整数を示す。
TIFF
2024112297000008.tif
40
170
式(II)において、R
2
、R
3
、R
4
及びR
5
はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、フェニル基、アルデヒド基、カルボキシ基、アミノエチル基、アミノプロピル基、アセチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基を示す。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
成分Aの含有量が、10質量%以上90質量%以下である、請求項1に記載のフラックス用洗浄剤組成物。
【請求項3】
成分Bの含有量が、0.5質量%以上10質量%以下である、請求項1に記載のフラックス用洗浄剤組成物。
【請求項4】
成分Aは、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、1-プロピレングリコールモノフェニルエーテル、及び2-プロピレングリコールモノフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載のフラックス用洗浄剤組成物。
【請求項5】
成分Bは、イミダゾール、1-メチルイミダゾール、1-エチルイミダゾール、1-プロピルイミダゾール、1-イソプロピルイミダゾール、1-アセチルイミダゾール、1-アミノプロピルイミダゾール、1-ヒドロキシエチルイミダゾール、2-メチルイミダゾール、2-エチルイミダゾール、2-プロピルイミダゾール、2-イソプロピルイミダゾール、2-アセチルイミダゾール、2-アミノプロピルイミダゾール、2-ヒドロキシエチルイミダゾール、4-メチルイミダゾール、4-エチルイミダゾール、4-プロピルイミダゾール、4-イソプロピルイミダゾール、4-アセチルイミダゾール、4-アミノプロピルイミダゾール、4-ヒドロキシエチルイミダゾール、1,2-ジメチルイミダゾール、1-イソブチル-2-メチルイミダゾール及び2-エチル-4-メチルイミダゾールから選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載のフラックス用洗浄剤組成物。
【請求項6】
成分Bと成分Aとの質量比(B/A)が、0.005以上1.0以下である、請求項1に記載のフラックス用洗浄剤組成物。
【請求項7】
水(成分C)を含む、請求項1に記載のフラックス用洗浄剤組成物。
【請求項8】
成分Cの含有量が、0.5%質量以上20質量%以下である、請求項7に記載のフラックス用洗浄剤組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の洗浄剤組成物からなるフラックス残渣洗浄除去剤組成物。
【請求項10】
被洗浄物を、請求項1から8のいずれかに記載の洗浄剤組成物で洗浄する洗浄工程を含み、前記被洗浄物は200℃以上に加熱する工程を経たフラックス残渣を有する基板である、洗浄方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フラックス用洗浄剤組成物、及び該洗浄剤組成物を用いた洗浄方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
半導体パッケージ等の電子基板の回路を形成する電極には、製造コストを低減する為に、銅、銅合金等の金属が用いられている。
【0003】
プリント配線板の実装方法として、実装密度を向上させた表面実装が広く採用されている。実装密度を向上するために、基板上の配線と電子素子の端子間にナノ金属ペーストを塗布し、加熱によりナノ金属を溶融及び固化させ、基板上の配線と電子素子の端子間を結合させる技術が知られている。
例えば、特許文献1には、特定の銀微粒子と特定の銀粉と珪素含有トリアジン化合物とを含み、さらに沸点が100~300℃の酸無水物であるカルボン酸化合物を焼結助剤として含むペースト組成物からなるダイアタッチ材料を介して接着し、基板上に固定された半導体素子が開示されている。同文献の0051段落には、カルボン酸化合物の沸点が300℃を超えると、焼結の際に揮発せず膜中にフラックス成分(有機酸等の有機物)が残存することとなるので好ましくないことが開示されている。
【0004】
一方、はんだ付け後の電子部品のはんだフラックスを洗浄する技術が知られている。例えば、特許文献2には、全体量に対して、グリコール化合物の含有量が1重量%未満の場合には、ベンジルアルコールの含有量を70~99.9重量%の範囲およびアミノアルコールの含有量を0.1~30重量%の範囲とし、グリコール化合物の含有量が1~40重量%の場合には、ベンジルアルコールの含有量を15~99重量%の範囲およびアミノアルコールの含有量を0.1~30重量%の範囲とすることを特徴とする半田フラックス除去用洗浄剤が開示されている。
【0005】
銅等の金属用の洗浄液として、例えば、特許文献3には、有機溶剤と、水と、錯生成剤と、分散剤とを含む金属ナノインク用洗浄剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-35721号公報
国際公開第2005/021700号
特開2016-56319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
酸(フラックス成分)を含むナノ金属ペーストを塗布し、加熱によりナノ金属を溶融及び固化させて、基板上の配線と電子素子の端子間を結合させる際には、金属を溶融させるために基板を200℃以上の高温で保持する工程が必要となる。この工程を経た基板上に酸を主成分とするフラックス残渣が残存すると、これを洗浄する必要がある。しかしながら、特許文献2のはんだフラックス用洗浄剤では、200℃以上の高温で保持する工程を経た酸を主成分とするフラックス残渣に対する洗浄性(フラックス残渣除去性)が十分ではない。
また、基板表面や金属部材の金属の種類によっては、200℃以上の高温で保持することによって表面が酸化して変色する場合がある。そのため、200℃以上の加熱処理により変色した部分、すなわち、酸化した金属(金属酸化物)を除去できる洗浄剤組成物が求められる。しかしながら、特許文献3の金属ナノインク用洗浄剤では、加熱処理により酸化した金属の除去性が十分でない。
【0008】
そこで、本開示は、200℃以上の加熱処理後の変色した金属及びフラックス残渣の両方の除去性に優れるフラックス用洗浄剤組成物及び洗浄方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、一態様において、下記式(I)で表されるグリコールエーテル(成分A)と下記式(II)で表されるイミダゾール化合物(成分B)とを含むフラックス用洗浄剤組成物に関する。

1
-O-(AO)
n
-H (I)
式(I)において、R
1
は、フェニル基又はベンジル基を示す。AOは、エチレンオキシ基(EO)又はプロピレンオキシ基(PO)を示す。nは、AOの付加モル数であって、1以上5以下の整数を示す。
TIFF
2024112297000001.tif
40
170
式(II)において、R
2
、R
3
、R
4
及びR
5
はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、フェニル基、アルデヒド基、カルボキシ基、アミノエチル基、アミノプロピル基、アセチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基を示す。
【0010】
本開示は、一態様において、本開示の洗浄剤組成物からなるフラックス残渣洗浄除去剤組成物に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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