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公開番号2024099230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-25
出願番号2023003024
出願日2023-01-12
発明の名称油分抽出装置、および、油分抽出方法
出願人株式会社実践環境研究所
代理人個人,個人
主分類C11B 1/14 20060101AFI20240718BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】 油脂植物から油分を抽出する油分抽出装置において、油脂植物に含まれる油分を効率的に抽出する技術を提供する。
【解決手段】 油分抽出装置は、水蒸気が流れる流路を有し、流路を流れる水蒸気を加熱することで過熱蒸気を生成する管状発熱体と、管状発熱体によって生成された過熱蒸気を用いて、油脂植物を加熱し、油分を抽出する抽出部と、を備え、管状発熱体は、流路の幅に対する流路の長さの比が、45以上1500以下である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
油脂植物から油分を抽出する油分抽出装置であって、
水蒸気が流れる流路を有し、前記流路を流れる水蒸気を加熱することで過熱蒸気を生成する管状発熱体と、
前記管状発熱体によって生成された過熱蒸気を用いて、油脂植物を加熱し、油分を抽出する抽出部と、を備え、
前記管状発熱体は、前記流路の幅に対する前記流路の長さの比が、45以上1500以下である、
ことを特徴とする油分抽出装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の油分抽出装置であって、
前記管状発熱体は、
前記流路の幅が15mm以上100mm以下であり、
前記流路の長さが4.5m以上20m以下である、
ことを特徴とする油分抽出装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の油分抽出装置であって、
前記管状発熱体は、導電性材料から形成されており、
前記油分抽出装置は、さらに、
電源と、
前記電源が供給する電気を降圧する降圧器と、を備え、
前記管状発熱体は、前記降圧器によって降圧された電気が供給されることで発熱する、
ことを特徴とする油分抽出装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の油分抽出装置であって、
前記管状発熱体は、
前記流路を形成する管状部と、
前記管状部の内側に設けられ、内側の内周面から突出する突出部と、を備える、
ことを特徴とする油分抽出装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の油分抽出装置であって、
前記管状発熱体は、前記抽出部を囲むように配置されている、
ことを特徴とする油分抽出装置。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の油分抽出装置であって、
前記抽出部は、油脂植物としての植物の種子から、油分を抽出する、
ことを特徴とする油分抽出装置。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の油分抽出装置であって、
前記抽出部は、油分が抽出された油脂植物の残渣として、炭素を主成分とする固体物を生成する、
ことを特徴とする油分抽出装置。
【請求項8】
油脂植物から油分を抽出する油分抽出方法であって、
管状発熱体に形成されている流路に水蒸気を供給する第1の工程と、
前記第1の工程で供給された水蒸気を前記管状発熱体で加熱することで、過熱蒸気を生成する第2の工程と、
前記第2の工程で生成された過熱蒸気を用いて、油脂植物から油分を抽出する第3の工程と、を備え、
前記管状発熱体は、前記流路の幅に対する前記流路の長さの比が45以上1500以下である、
ことを特徴とする油分抽出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油分抽出装置、および、油分抽出方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、油脂植物から油分を抽出する油分抽出装置が知られている。例えば、特許文献1には、パーム椰子から油分を抽出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-191084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のような先行技術によっても、油分抽出装置において、油脂植物に含まれる油分を効率的に抽出する技術については、なお、改善の余地があった。例えば、特許文献1に開示されている技術では、パーム椰子を各部に分離したのち、分離された各部の状態に適した圧搾を行うことで油分を抽出する。しかしながら、各部の状態に適した圧搾であっても油分を取りきることは困難であり、例えば、熱処理のためのエネルギが必要となる。このため、油脂植物に含まれる油分を効率的に抽出する方法が求められていた。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、油脂植物から油分を抽出する油分抽出装置において、油脂植物に含まれる油分を効率的に抽出する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
(1)本発明の一形態によれば、油脂植物から油分を抽出する油分抽出装置が提供される。この油分抽出装置では、水蒸気が流れる流路を有し、前記流路を流れる水蒸気を加熱することで過熱蒸気を生成する管状発熱体と、前記管状発熱体によって生成された過熱蒸気を用いて、油脂植物を加熱し、油分を抽出する抽出部と、を備え、前記管状発熱体は、前記流路の幅に対する前記流路の長さの比が、45以上1500以下である。
【0008】
この構成によれば、油分抽出装置は、管状発熱体によって生成される過熱蒸気を用いて、油脂植物を加熱し、油分を抽出する。管状発熱体は、流路の幅に対する流路の長さの比が45以上1500以下となっているため、流路の一方の入口から流入する水蒸気が加熱されて生成される過熱蒸気は、さらに加熱されて膨張する。流路を流れる過熱蒸気は、流路の他方の入口に向かう方向にしか熱膨張できないため、過熱蒸気の水分子の移動速度が大きくなりやすい。移動速度が大きい高速の水分子を含む過熱蒸気が抽出部において油脂植物に接触すると、油脂植物は、過熱蒸気によって加熱されるとともに、高速の水分子によって表面に穴が形成される。これにより、油脂植物の内部に含まれる油分が気化すると、油脂植物から放出されやすくなる。したがって、油脂植物の油分を効率的に抽出することができる。
【0009】
(2)上記形態の油分抽出装置において、前記管状発熱体は、前記流路の幅が15mm以上100mm以下であり、前記流路の長さが4.5m以上20m以下であってもよい。この構成によれば、管状発熱体の流路は、非常に細長い形状を有している。これにより、過熱蒸気の水分子の移動速度がさらに大きくなるため、油脂植物の表面に穴が形成されやすくなる。したがって、油脂植物の油分をさらに効率的に抽出することができる。
【0010】
(3)上記形態の油分抽出装置において、前記管状発熱体は、導電性材料から形成されており、前記油分抽出装置は、さらに、電源と、前記電源が供給する電気を降圧する降圧器と、を備え、前記管状発熱体は、前記降圧器によって降圧された電気が供給されることで発熱してもよい。この構成によれば、管状発熱体は、降圧器によって降圧された電気が供給されると発熱する。同じ電力が管状発熱体に供給される場合、低電圧の方が、電流値が大きい電気が管状発熱体に供給されるため、管状発熱体の発熱量は、電流値の2乗に比例して大きくなる。これにより、過熱蒸気の温度が上昇しやすくなるため、過熱蒸気の水分子の移動速度がさらに大きくなる。したがって、油脂植物の表面に穴が形成されやすくなるため、油脂植物の油分をさらに効率的に抽出することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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