特許ウォッチ

公開番号2024094268
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2023206865
出願日2023-12-07
発明の名称液体洗浄剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C11D 3/50 20060101AFI20240702BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】開放系かつ高温下で保存しても香り立ちがよく、洗浄力、開放系安定性に優れた液体洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】(A)成分:非石鹸系界面活性剤と、(B)成分:酵素と、(C)成分:香料と、(D)成分:有機溶剤と、(E)成分:水と、を含有する液体洗浄剤組成物であって、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、(B)成分の含有量が1.5質量%以上であり、(C)成分は(C1)成分又は(C2)成分から選択される少なくとも1種を含み、(C1)成分は、ラズベリーケトンであり、(C2)成分は、α-ダマスコン、β-ダマスコン、γ-ダマスコンから選択される1種以上であり、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、(C1)成分及び(C2)成分の含有量が0.002質量%以上であり、(D)成分の含有量が5質量%以上であり、(E)成分の含有量が40質量%以下である、液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）成分：非石鹸系界面活性剤と、
（Ｂ）成分：酵素と、
（Ｃ）成分：香料と、
（Ｄ）成分：有機溶剤と、
（Ｅ）成分：水と、
を含有する液体洗浄剤組成物であって、
前記液体洗浄剤組成物の総質量に対して、前記（Ｂ）成分の含有量が１．５質量％以上であり、
前記（Ｃ）成分は（Ｃ１）成分又は（Ｃ２）成分から選択される少なくとも１種を含み、
前記（Ｃ１）成分は、ラズベリーケトンであり、
前記（Ｃ２）成分は、α－ダマスコン、β－ダマスコン、γ－ダマスコンから選択される１種以上であり、
前記液体洗浄剤組成物の総質量に対して、前記（Ｃ１）成分及び前記（Ｃ２）成分の含有量の合計が０．００２質量％以上であり、
前記液体洗浄剤組成物の総質量に対して、前記（Ｄ）成分の含有量が５質量％以上であり、
前記液体洗浄剤組成物の総質量に対して、前記（Ｅ）成分の含有量が４０質量％以下である、液体洗浄剤組成物。
続きを表示（約 150 文字）【請求項２】
前記（Ａ）成分は（Ａ１）成分及び（Ａ２）成分を含み、
前記（Ａ１）成分は、ノニオン界面活性剤であり、
前記（Ａ２）成分は、アニオン界面活性剤であり、
前記（Ａ１）成分／前記（Ａ２）成分で表される質量比が１超である、請求項１に記載の液体洗浄剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
衣料等の繊維製品用の液体洗浄剤組成物には、界面活性剤が使用されている。また、界面活性剤の洗浄力を補うため、酵素が配合されている場合も多い。近年では、少ない使用量で洗浄効果を発揮できる濃縮洗剤が求められている。濃縮洗剤として、例えば特許文献１には、十分量のアニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤と、複数の有機溶剤と、酵素とを含む液体洗浄剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－９８８０７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
濃縮洗剤では、洗浄力を担保するために、界面活性剤、酵素等の洗浄剤成分を増量する必要がある。しかし、濃縮洗剤を開放系かつ高温下で保存した場合、洗浄剤成分の増量が原因で、保存安定性（開放系安定性）が下がると共に香気劣化が進みやすい。特に、近年普及が進んでいる自動投入洗濯機では、タンクに収納された液体洗浄剤組成物が、開放系かつ高温下にさらされやすい。
本発明は、開放系かつ高温下で保存しても香り立ちがよく、洗浄力、開放系安定性に優れた液体洗浄剤組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は以下の態様を有する。
［１］（Ａ）成分：非石鹸系界面活性剤と、
（Ｂ）成分：酵素と、
（Ｃ）成分：香料と、
（Ｄ）成分：有機溶剤と、
（Ｅ）成分：水と、
を含有する液体洗浄剤組成物であって、
前記液体洗浄剤組成物の総質量に対して、前記（Ｂ）成分の含有量が１．５質量％以上であり、
前記（Ｃ）成分は（Ｃ１）成分又は（Ｃ２）成分から選択される少なくとも１種を含み、
前記（Ｃ１）成分は、ラズベリーケトンであり、
前記（Ｃ２）成分は、α－ダマスコン、β－ダマスコン、γ－ダマスコンから選択される１種以上であり、
前記液体洗浄剤組成物の総質量に対して、前記（Ｃ１）成分及び前記（Ｃ２）成分の含有量の合計が０．００２質量％以上であり、
前記液体洗浄剤組成物の総質量に対して、前記（Ｄ）成分の含有量が５質量％以上であり、
前記液体洗浄剤組成物の総質量に対して、前記（Ｅ）成分の含有量が４０質量％以下である、液体洗浄剤組成物。
［２］前記（Ａ）成分は（Ａ１）成分及び（Ａ２）成分を含み、
前記（Ａ１）成分は、ノニオン界面活性剤であり、
前記（Ａ２）成分は、アニオン界面活性剤であり、
前記（Ａ１）成分／前記（Ａ２）成分で表される質量比が１超である、前記［１］の液体洗浄剤組成物。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、開放系かつ高温下で保存しても香り立ちがよく、洗浄力、開放系安定性に優れた液体洗浄剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本明細書において、開放系かつ高温下（例えば４０℃以上）で液体洗浄剤組成物を保管したときの保存安定性を開放系安定性という。
【０００８】
本発明の液体洗浄剤組成物は、以下に示す（Ａ）成分と、（Ｂ）成分と、（Ｃ）成分と、（Ｄ）成分と、（Ｅ）成分とを含有する組成物である。液体洗浄剤組成物は、必要に応じて（Ａ）成分、（Ｂ）成分、（Ｃ）成分、（Ｄ）成分、（Ｅ）成分以外の成分（以下、「任意成分」ともいう。）をさらに含有してもよい。
【０００９】
＜（Ａ）成分＞
（Ａ）成分は、非石鹸系界面活性剤である。非石鹸系界面活性剤とは、高級脂肪酸及びその塩（いわゆる石鹸）を除く界面活性剤である。「高級脂肪酸」とは、炭素数８～２４の飽和又は不飽和脂肪酸であり、好ましくは炭素数８～２２の飽和又は不飽和脂肪酸である。すなわち、（Ａ）成分は、炭素数８～２４の飽和又は不飽和脂肪酸及びその塩を除く界面活性剤である。
液体洗浄剤組成物が（Ａ）成分を含んでいれば、洗浄力が高まる。
【００１０】
（Ａ）成分としては、従来公知の洗剤に使用可能な界面活性剤であれば特に制限されず、例えばノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤などが挙げられる。
（Ａ）成分として、１種の界面活性剤を用いてもよく、２種以上の界面活性剤を組み合わせてもよい。
２種以上の界面活性剤を組み合わせる場合、洗浄力がより高まる観点から、（Ａ）成分はノニオン界面活性剤（以下、「（Ａ１）成分」ともいう。）及びアニオン界面活性剤（以下、「（Ａ２）成分」ともいう。）を含むことが好ましい。
（Ａ）成分として、（Ａ１）成分及び（Ａ２）成分に加えて、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤及び半極性界面活性剤の１つ以上を併用してもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許