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公開番号2024080328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193422
出願日2022-12-02
発明の名称繊維製品用液体洗浄剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C11D 1/72 20060101AFI20240606BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】洗浄力に優れ、被洗物の色褪せを抑制し、液安定性に優れる繊維製品用液体洗浄剤組成物。
【解決手段】特定の界面活性剤(A)、亜流酸塩又は亜硫酸水素塩(B)及び特定のポリマー(C)を含み、前記(A)成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して40質量%以上であり、前記(B)成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01～1.0質量%であり、前記(C)成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.8～5.0質量%であり、前記(C)成分/前記(B)成分で表される質量比が20未満であることよりなる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
下記（Ａ）成分、（Ｂ）成分及び（Ｃ）成分を含む繊維製品用液体洗浄剤組成物であって、
前記（Ａ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して４０質量％以上であり、
前記（Ｂ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して０．０１～１．０質量％であり、
前記（Ｃ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して０．８～５．０質量％であり、
前記（Ｃ）成分／前記（Ｂ）成分で表される質量比が２０未満である、繊維製品用液体洗浄剤組成物。
（Ａ）成分：下記式（ａ１）で表されるノニオン界面活性剤（Ａ１）と下記式（ａ２）で表されるノニオン界面活性剤（Ａ２）とを含む界面活性剤（但し、石鹸を除く）。
Ｒ
１
－Ｘ
１
－（Ａ
１
Ｏ）
ｓ
－Ｒ
２
・・・（ａ１）
［式（ａ１）中、Ｒ
１
は炭素数８～２２のアルキル基である。Ｒ
２
は水素原子、炭素数１～６のアルキル基又は炭素数２～６のアルケニル基である。－Ｘ
１
－は、－Ｏ－、－ＣＯＯ－又は－ＣＯＮＨ－である。Ａ
１
Ｏは、炭素数２～３のオキシアルキレン基である。ｓはＡ
１
Ｏの平均繰り返し数を示す５～９の数である。］
Ｒ
１１
－Ｘ
１１
－（Ａ
１１
Ｏ）
ｔ
－Ｒ
１２
・・・（ａ２）
［式（ａ２）中、Ｒ
１１
は炭素数８～２２のアルキル基である。Ｒ
１２
は水素原子、炭素数１～６のアルキル基又は炭素数２～６のアルケニル基である。－Ｘ
１１
－は、－Ｏ－、－ＣＯＯ－又は－ＣＯＮＨ－である。Ａ
１１
Ｏは、炭素数２～３のオキシアルキレン基である。ｔはＡ
１１
Ｏの平均繰り返し数を示す１０～１５の数である。］
（Ｂ）成分：亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素及び亜硫酸水素塩からなる群より選ばれる少なくとも１種の化合物。
（Ｃ）成分：アルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位からなる群より選ばれる少なくとも１種の繰り返し単位と、オキシアルキレン単位及びポリオキシアルキレン単位からなる群より選ばれる少なくとも１種と、を有するポリマー。
続きを表示（約 560 文字）【請求項２】
下記（Ｄ）成分をさらに含み、
前記（Ｄ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して０．１～５質量％である、請求項１に記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
（Ｄ）成分：アルカノールアミン。
【請求項３】
前記（Ａ）成分は、下記（Ａ３）成分をさらに含み、
｛（Ａ１）成分＋（Ａ２）成分｝／（Ａ３）成分で表される質量比は、２超である、請求項１又は２に記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
（Ａ３）成分：石鹸を除くアニオン界面活性剤。
【請求項４】
下記（Ｆ）成分をさらに含み、
前記（Ｆ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して０．５～５質量％である、請求項１又は２に記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
（Ｆ）成分：ポリアルキレンイミンのアルキレンオキシド付加体及びポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体からなる群より選ばれる少なくとも１種。
【請求項５】
下記（Ｇ）成分をさらに含み、
前記（Ｇ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して０．０１～３質量％である、請求項１又は２に記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
（Ｇ）成分：キレート剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、繊維製品用液体洗浄剤組成物に関する。
続きを表示（約 2,900 文字）【背景技術】
【０００２】
衣類等の繊維製品を洗浄すると、被洗物である繊維製品が、毛羽立ち、毛玉等を生じて、被洗物の品位低下を生じることがある。かかる品位低下を防ぐために、セルラーゼ、アミドアミン等を配合した繊維製品用液体洗浄剤組成物が提案されている。
例えば、特許文献１には、ノニオン界面活性剤とセルラーゼとアミドアミンとを含む繊維製品処理剤が開示されている。
また、特許文献２は、特定のポリマーとアミドアミンと水不溶性シリコーンとを含む繊維製品用の洗浄剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０１４／０７７４０３号
特開２０１５－１２７３６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、被洗物によっては、色褪せ抑制が重視される場合がある。しかも、色褪せ抑制が求められる場面においても、優れた洗浄力が求められる。加えて、繊維製品用液体洗浄剤組成物には、保存時における経時的な劣化（成分の析出、ゲル化、変色）を生じにくい（液安定性に優れる）ことが求められる。
本発明は、洗浄力に優れ、被洗物の色褪せを抑制し、液安定性に優れる繊維製品用液体洗浄剤組成物を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は以下の態様を有する。
＜１＞
下記（Ａ）成分、（Ｂ）成分及び（Ｃ）成分を含む繊維製品用液体洗浄剤組成物であって、
前記（Ａ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して４０質量％以上であり、
前記（Ｂ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して０．０１～１．０質量％であり、
前記（Ｃ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して０．８～５．０質量％であり、
前記（Ｃ）成分／前記（Ｂ）成分で表される質量比が２０未満である、繊維製品用液体洗浄剤組成物。
（Ａ）成分：下記式（ａ１）で表されるノニオン界面活性剤（Ａ１）と下記式（ａ２）で表されるノニオン界面活性剤（Ａ２）とを含む界面活性剤（但し、石鹸を除く）。
Ｒ
１
－Ｘ
１
－（Ａ
１
Ｏ）
ｓ
－Ｒ
２
・・・（ａ１）
［式（ａ１）中、Ｒ
１
は炭素数８～２２のアルキル基である。Ｒ
２
は水素原子、炭素数１～６のアルキル基又は炭素数２～６のアルケニル基である。－Ｘ
１
－は、－Ｏ－、－ＣＯＯ－又は－ＣＯＮＨ－である。Ａ
１
Ｏは、炭素数２～３のオキシアルキレン基である。ｓはＡ
１
Ｏの平均繰り返し数を示す５～９の数である。］
Ｒ
１１
－Ｘ
１１
－（Ａ
１１
Ｏ）
ｔ
－Ｒ
１２
・・・（ａ２）
［式（ａ２）中、Ｒ
１１
は炭素数８～２２のアルキル基である。Ｒ
１２
は水素原子、炭素数１～６のアルキル基又は炭素数２～６のアルケニル基である。－Ｘ
１１
－は、－Ｏ－、－ＣＯＯ－又は－ＣＯＮＨ－である。Ａ
１１
Ｏは、炭素数２～３のオキシアルキレン基である。ｔはＡ
１１
Ｏの平均繰り返し数を示す１０～１５の数である。］
（Ｂ）成分：亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素及び亜硫酸水素塩からなる群より選ばれる少なくとも１種の化合物。
（Ｃ）成分：アルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位からなる群より選ばれる少なくとも１種の繰り返し単位と、オキシアルキレン単位及びポリオキシアルキレン単位からなる群より選ばれる少なくとも１種と、を有するポリマー。
＜２＞
下記（Ｄ）成分をさらに含み、
前記（Ｄ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して０．１～５質量％である、＜１＞に記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
（Ｄ）成分：アルカノールアミン
＜３＞
前記（Ａ）成分は、下記（Ａ３）成分をさらに含み、
｛（Ａ１）成分＋（Ａ２）成分｝／（Ａ３）成分で表される質量比は、２超である、＜１＞又は＜２＞に記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
（Ａ３）成分：石鹸を除くアニオン界面活性剤。
＜４＞
下記（Ｆ）成分をさらに含み、
前記（Ｆ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して０．５～５質量％である、＜１＞～＜３＞のいずれかに記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
（Ｆ）成分：ポリアルキレンイミンのアルキレンオキシド付加体及びポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体からなる群より選ばれる少なくとも１種。
＜５＞
下記（Ｇ）成分をさらに含み、
前記（Ｇ）成分の含有量は、繊維製品用液体洗浄剤組成物の総質量に対して０．０１～３質量％である、＜１＞～＜４＞のいずれかに記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
（Ｇ）成分：キレート剤。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の繊維製品用液体洗浄剤組成物によれば、洗浄力に優れ、被洗物の色褪せを抑制し、液安定性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
（繊維製品用液体洗浄剤）
本発明の繊維製品用液体洗浄剤組成物（以下、単に「液体洗浄剤組成物」ともいう）は、以下に示す（Ａ）成分と、（Ｂ）成分と、（Ｃ）成分とを含む。
【０００８】
＜（Ａ）成分＞
（Ａ）成分は、界面活性剤（但し、石鹸を除く）である。液体洗浄剤組成物は、（Ａ）成分を含むことで優れた洗浄力を発揮する。
石鹸は、いわゆる高級脂肪酸塩である。高級脂肪酸は、炭素数１０～１８の脂肪酸である。石鹸を構成する塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩が挙げられる。
【０００９】
（Ａ）成分は、下記式（ａ１）で表されるノニオン界面活性剤（Ａ１）（（Ａ１）成分）と、下記式（ａ２）で表されるノニオン界面活性剤（Ａ２）（（Ａ２）成分）とを含む。（Ａ１）成分と（Ａ２）成分とを含むことで、洗浄力を高め、液安定性を高められる。液体洗浄剤組成物が（Ａ１）成分と（Ａ２）成分とを併有することで、被洗物の色褪せを抑制できる。
【００１０】
（Ａ）成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、４０質量％以上であり、４０～６０質量％が好ましく４５～５５質量％がより好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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