TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024093127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209307
出願日2022-12-27
発明の名称液体柔軟剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類D06M 13/463 20060101AFI20240702BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】香料の溶解性に優れた液体柔軟剤組成物を提供する。
【解決手段】下記の(A)~(C)成分:
(A)下記(A-1)及び(A-2)成分から選択される1種以上のカチオン界面活性剤
(A-1)エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されている、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物
(A-2)本明細書に記載の式(A2)で表される4級アンモニウム塩;
(B)下記(B-1)及び(B-2)成分から選択される1種以上の含窒素化合物
(B-1)本明細書に記載の式(B1)で表される4級アンモニウム塩
(B-2)本明細書に記載の式(B2)又は(B3)で表されるアミンオキシド;及び
(C)香料組成物(カプセル化香料を除く)
を含有する、液体柔軟剤組成物であって、(A)成分の含量が8質量%未満、(B)成分の含量が0.02~2質量%、(C)成分の含量が2質量%以上、かつ(C)成分に対する(A)成分の質量比A/Cが0.5以上4未満である、液体柔軟剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の(A)~(C)成分:
(A)下記(A-1)及び(A-2)成分から選択される1種以上のカチオン界面活性剤
(A-1)エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されている、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物
(A-2)下式(A2)で表される4級アンモニウム塩
TIFF
2024093127000016.tif
25
73
(式中、R
1
及びR
2
は、独立して、エステル基(-COO-)でもアミド基(-NHCO-)でも分断されていない、炭素数8~24のアルキル基またはアルケニル基であり、R
3
及びR
4
は、独立して、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ポリオキシエチレン基またはポリオキシプロピレン基であり、X
-
は陰イオンを表す。);
(B)下記(B-1)及び(B-2)成分から選択される1種以上の含窒素化合物
(B-1)下式(B1)で表される4級アンモニウム塩
TIFF
2024093127000017.tif
40
75
(式中、R
1
は、エステル基(-COO-)でもアミド基(-NHCO-)でも分断されていない、炭素数8~24の炭化水素基であり、R
2
及びR
3
は、独立して、炭素数1~3のアルキル基であり、X
-
は陰イオンを表す。)
(B-2)下式(B2)又は(B3)で表されるアミンオキシド
TIFF
2024093127000018.tif
81
94
(式中、R
4
は、炭素数8~18の、直鎖もしくは分岐鎖の置換もしくは非置換アルキル基又は炭素数8~18の、直鎖もしくは分岐鎖の置換もしくは非置換アルケニル基であり、R
5
及びR
6
は、独立して、炭素数1~3のアルキル基又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基であり、R
7
は炭素数1~5のアルキレン基であり、Yは-CONR
8
-、-NR
8
CO-、-COO-、又は-OCO-(ここで、R
8
は水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を表す)である。);及び
(C)香料組成物(カプセル化香料を除く)
を含有する、液体柔軟剤組成物であって、
(A)成分の含量が8質量%未満、
(B)成分の含量が0.02~2質量%、
(C)成分の含量が2質量%以上、かつ
(C)成分に対する(A)成分の質量比A/Cが、0.5以上4未満である、液体柔軟剤組成物。
続きを表示(約 50 文字)【請求項2】
ノニオン界面活性剤を更に含有する、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体柔軟剤組成物に関する。詳細には、香料の溶解性に優れた液体柔軟剤組成物に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
東南アジア等の所定の国及び地域では、柔軟剤において、柔軟性よりも香りの需要が高く、高い残香性が求められる。そのため、柔軟基剤の配合量を抑え、香料を多くすることで残香性の向上を図っている。
一方、柔軟基剤を削減することで、一定量の香料を配合しようとした際に香料の溶解が不十分となり、香料オイルが液面に浮く現象が生じる。
【0003】
柔軟剤において、カプセル化香料の分散性等を向上させるために、特定の炭素鎖長を有する4級アンモニウム塩やアミンオキシドを配合する技術が知られている(特許文献1及び2)。しかしながら、特許文献1及び2には、このような4級アンモニウム塩やアミンオキシドを低濃度の柔軟基剤と組み合わせて用いる具体的は開示されておらず、香料の溶解性についても言及されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-4145号公報
特開2015-34371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記背景に鑑み、低濃度の柔軟基剤においても香料の溶解性に優れた液体柔軟剤組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意検討した結果、低濃度のカチオン界面活性剤を柔軟基剤として含む液体柔軟剤において、特定の炭素鎖長を有する4級アンモニウム塩やアミンオキシドを配合することで、香料の溶解性を向上できることを見出した。
本発明は、例えば、下記〔1〕に関するものである。
〔1〕下記の(A)~(C)成分:
(A)下記(A-1)及び(A-2)成分から選択される1種以上のカチオン界面活性剤
(A-1)エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されている、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物
(A-2)下式(A2)で表される4級アンモニウム塩
TIFF
2024093127000001.tif
29
87
(式中、R
1
及びR
2
は、独立して、エステル基(-COO-)でもアミド基(-NHCO-)でも分断されていない、炭素数8~24のアルキル基またはアルケニル基であり、R
3
及びR
4
は、独立して、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ポリオキシエチレン基またはポリオキシプロピレン基であり、X
-
は陰イオンを表す。);
(B)下記(B-1)及び(B-2)成分から選択される1種以上の含窒素化合物
(B-1)下式(B1)で表される4級アンモニウム塩
TIFF
2024093127000002.tif
40
73
(式中、R
1
は、エステル基(-COO-)でもアミド基(-NHCO-)でも分断されていない、炭素数8~24の炭化水素基であり、R
2
及びR
3
は、独立して、炭素数1~3のアルキル基であり、X
-
は陰イオンを表す。)
(B-2)下式(B2)又は(B3)で表されるアミンオキシド
TIFF
2024093127000003.tif
81
93
(式中、R
4
は、炭素数8~18の、直鎖もしくは分岐鎖の置換もしくは非置換アルキル基又は炭素数8~18の、直鎖もしくは分岐鎖の置換もしくは非置換アルケニル基であり、R
5
及びR
6
は、独立して、炭素数1~3のアルキル基又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基であり、R
7
は炭素数1~5のアルキレン基であり、Yは-CONR
8
-、-NR
8
CO-、-COO-、又は-OCO-(ここで、R
8
は水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を表す)である。);及び
(C)香料組成物(カプセル化香料を除く)
を含有する、液体柔軟剤組成物であって、
(A)成分の含量が8質量%未満、
(B)成分の含量が0.02~2質量%、
(C)成分の含量が2質量%以上、かつ
(C)成分に対する(A)成分の質量比A/Cが、0.5以上4未満である、液体柔軟剤組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、低濃度のカチオン界面活性剤を柔軟基剤として含む液体柔軟剤において、香料の溶解性に優れた液体柔軟剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[(A)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物において、(A)成分は、繊維製品へ柔軟性(風合い)を付与する効果(すなわち、柔軟剤本来の機能)を液体柔軟剤組成物へ付与するために配合される。
(A)成分は、(A-1)及び(A-2)成分から選択される1種以上のカチオン界面活性剤である。
【0009】
<(A-1)成分>
(A-1)成分は、エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されている、炭素数10~26の炭化水素基(以下、本明細書において「長鎖炭化水素基」ということがある)を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である。
長鎖炭化水素基の炭素数は、10~26であり、17~26が好ましく、19~24がより好ましい。炭素数が10以上であると柔軟性が良好で、26以下であるとハンドリン性が良好である。
長鎖炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。長鎖炭化水素基が不飽和である場合、二重結合の位置はいずれの箇所にあっても構わないが、二重結合が1個の場合には、その二重結合の位置は長鎖炭化水素基の中央であるか、中央周辺に存在していることが好ましい。
長鎖炭化水素基は、鎖状の炭化水素基であっても構造中に環を含む炭化水素基であってもよく、好ましくは鎖状の炭化水素基である。鎖状の炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状のいずれであってもよい。鎖状の炭化水素基としては、アルキル基またはアルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
【0010】
長鎖炭化水素基は、エステル基(-COO-)又はアミド基(-NHCO-)で分断されている。すなわち、長鎖炭化水素基は、その炭素鎖中に、エステル基及びアミド基からなる群から選択される少なくとも1種の分断基を有し、該分断基によって炭素鎖が分断されたものである。該分断基を有することにより、生分解性が向上する。
1つの長鎖炭化水素基が有する分断基の数は1つであっても2つ以上であってもよい。すなわち、長鎖炭化水素基は、分断基によって1ヶ所が分断されていてもよく、2ヶ所以上が分断されていてもよい。分断基を2つ以上有する場合、各分断基は、同じであっても異なっていてもよい。
なお、炭素鎖中に分断基を有する場合、分断基が有する炭素原子は、長鎖炭化水素基の炭素数にカウントするものとする。
長鎖炭化水素基は、通常、工業的に使用される牛脂由来の未水添脂肪酸、不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸、パーム椰子、油椰子などの植物由来の未水添脂肪酸もしくは脂肪酸エステル、あるいは不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸又は脂肪酸エステル等を使用することにより導入される。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
ハンガー
1か月前
株式会社コロナ
空気調和機
1日前
津田駒工業株式会社
経糸糊付装置
29日前
株式会社槌屋
加飾用表皮材
2か月前
東レ株式会社
サイジング剤塗布炭素繊維束
1か月前
アキレス株式会社
表皮一体発泡成形用の表皮材
1か月前
株式会社アイビー
ピンチ具
9日前
関東器材工業株式会社
保護プレート
13日前
シャープ株式会社
洗濯機
1か月前
日榮新化株式会社
壁紙
8日前
シャープ株式会社
洗濯機
2か月前
株式会社グリーンテクノ21
壁紙
29日前
松本油脂製薬株式会社
弾性繊維用処理剤及びその利用
1か月前
エレファンテック株式会社
脱色装置、脱色方法
1か月前
花王株式会社
繊維製品の洗浄方法
14日前
三洋化成工業株式会社
合成繊維用処理剤及び合成繊維
1か月前
東芝ライフスタイル株式会社
洗濯機
1か月前
小林製薬株式会社
衣類用シワ防止剤
1か月前
花王株式会社
繊維製品処理剤組成物
1か月前
東芝ライフスタイル株式会社
洗濯機
1か月前
セイコーエプソン株式会社
脱色方法及び洗浄機
2か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
衣類ケア装置
13日前
東芝ライフスタイル株式会社
洗濯乾燥機
1か月前
シヤチハタ株式会社
布の被筆記面又は被捺印面への下塗り剤
2か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
洗濯機
1か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
2か月前
アイナックス稲本株式会社
洗濯物乾燥機のフィルタ装置
1か月前
東芝ライフスタイル株式会社
衣類処理装置
2か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
2か月前
東芝ライフスタイル株式会社
衣類処理装置
1か月前
竹本油脂株式会社
弾性繊維用処理剤及び弾性繊維
1か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
2か月前
東芝ライフスタイル株式会社
衣類処理装置
1か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
洗濯乾燥機
1か月前
株式会社エフアンドエイノンウーブンズ
加工性に優れた粘弾性体
2か月前
シャープ株式会社
フィルタおよび洗濯機
15日前
続きを見る